ページの本文です。
日常の診療では身体治療が精神症状のために難渋することが少なくなく、精神症状への対応の重要性が増しています。そのような流れで身体症状と精神症状の両方に対応できる診療体制の充実が求められるようになってきました。
これまで当院には精神病床がなく、リエゾン・コンサルテーションやチーム医療を通して精神症状への対応をしてきました。しかし2020年1月より当科では精神病床での入院診療を開始いたしました。入院の対象は精神症状が原因で身体疾患の急性期治療に難渋している患者さんで、長期の入院や精神症状のみの治療が目的の入院には対応しておりません。また電気けいれん療法や統合失調症治療抵抗例へのクロザピンを用いた治療、児童・思春期の精神症状への診療は現在行っていません。
入院診療に重点を置いた診療体制の関係で、外来は院内からの紹介のみに限らせていただき、院外からの新規の外来初診は受け付けておりません。院内からの紹介でも、症状が安定した場合や当院以外でも対応ができると主治医が判断した場合には他の医療機関をご紹介させていただきます。また夜間・休日の精神科の外来対応はしておりません。
今後診療体制の強化を図りながら診療内容も充実させ、市の基幹病院として地域医療に貢献していきたいと考えています。不便な点はございますが、何卒ご了承いただきますようお願いいたします。
当院精神科の病棟は30床の精神病床からなる閉鎖病棟です。精神症状を理由に身体疾患の急性期治療が行えない患者さんに対して身体科と精神科が連携して治療に当たっています。入院による身体管理が終了したと判断された時点で退院となります。精神症状などの理由でさらに治療を要すると判断される場合、転院を勧めさせていただきます。(当病棟は30日以内の退院を目指しており、長期的な入院には対応しておりません。)
精神保健福祉法に基づいた運営をしており、精神症状によっては家族等の同意による非自発的な入院(医療保護入院)の手続きが必要となることがあります。
当病棟への入院を希望される場合には、かかりつけの医療機関から地域医療連携室にご相談ください。身体症状によっては当院での対応が困難だったり、ベッド事情などで即座の入院対応ができないこともございますのでご了承ください。
精神科病棟での身体治療を検討される場合、こちらもご参照ください。
身体科の主治医の依頼を受けて、精神科医の往診による精神症状への治療を行います。入院直後や手術後に出現するせん妄への対応が多いですが、緩和ケアや周産期メンタルヘルスなど、必要に応じて幅広く対応しています。
緩和ケアチームと認知症ケアチームに参加し、毎週のチームの回診を通じて精神科医の視点からの助言を行っています。
公認心理師による心理的なサポートや心理検査を行なっています。
心理的なサポートは原則として入院中のみとさせていただいています。心理検査は主治医からの依頼元に応じて行っています。
氏名 | 役職 | 資格 |
---|---|---|
根本 康 | 科長 |
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医・精神科専門医制度指導医 日本総合病院精神医学会認定一般病院連携精神医学専門医・指導医 日本総合病院精神医学会 評議員 日本サイコオンコロジー学会認定 登録精神腫瘍医 日本精神神経学会認定 認知症診療医 医療安全管理者 日本医師会 認定産業医 精神腫瘍学指導者研修修了 日本精神神経学会 急性期あり方委員会 委員 日本精神神経学会 精神保健福祉法委員会 委員 日本精神神経学会 精神科医・精神科医療の実態把握委員会 委員 日本総合病院精神医学会 専門医制度委員会 委員 日本総合病院精神医学会 認知症委員会 委員 厚生労働省認定 臨床研修指導医 |
西村 俊哉 | 医長 | 日本精神神経学会認定精神科専門医 厚生労働省認定 臨床研修指導医 精神保健指定医 |
新井 里沙 |
医長 | 精神保健指定医 |
村山 真之 | 医師 | |
山本 林子 |
医師 (非常勤) |
精神保健指定医 |
公認心理師 常勤3名