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中央検査科は、診断や治療に欠かすことのできない検査データを提供しています。検査は、血液・尿・便・臓器など生体から採取された材料から種々の検査を行う「検体検査」と心電図・脳波・超音波検査などの「生理検査」に大別されます。検体検査は、生化学検査・免疫検査・血液検査・輸血検査・一般検査・細菌検査・病理検査といった部門で構成されています。
採血室は2階になり、採血・採尿受付前にある「採血・採尿自動受付機」で受付を行いますと、「採血番号表」が出ますのでお持ちになり、お待ちください。尿検査のある方は、採尿カップも出ます。2階の採血・採尿受付では、喀痰・便・尿などの持参検体の受付を行います。
さいたま市立病院中央検査科は、臨床検査室の国際標準ISO15189を2018年3月15日に取得しました。
ISO15189とは、臨床検査室の品質と能力に関する要求事項を提供するものとして国際標準化機構(ISO)が定めた臨床検査に特化した国際規格です。ISO15189は管理上の要求事項(品質マネジメントシステム)と技術的要求事項(正しい検査結果を出すために必要な能力や方法)から構成されており、認定取得した臨床検査室の検査値は国際的に通用することを意味します。
生化学検査 | 肝・腎・心機能検査、脂質、電解質、血糖、HbA1c、血中薬物濃度など |
免疫検査 | 各種内分泌ホルモン、腫瘍マーカー、感染症検査など |
血液検査 | 白血球数、赤血球数、ヘモグロビン量、血小板数、血液像・骨髄像(血液・骨髄に含まれる白血球などの構成比率や形態検査)、凝固線溶検査など |
輸血検査 | 輸血に関する検査(血液型・不規則抗体スクリーニング・交差適合試験) |
一般検査 | 尿中の糖・蛋白・血液などの定性検査、尿沈渣(尿中に含まれる固形物質の形態検査)、糞便検査(便潜血・虫卵)、髄液検査、インフルエンザ検査など |
細菌検査 | 一般細菌培養・同定検査(喀痰・尿・便・咽頭粘液・血液などから病原微生物を検出し、それを培養して種類を決定)、薬剤感受性検査(効力のある抗生剤が何であるかを調べる)、抗酸菌検査など |
病理検査 | 生検標本(臓器の一部の微小組織)、手術で摘出された臓器標本、遊離細胞を含む液状標本、病理解剖標本など、人体の組織・細胞標本を顕微鏡観察して疾患を診断します。 |
検体検査部門は検査室の中での業務が中心ですが、NST(栄養サポート)、ICT(感染制御)、糖尿病関連SMBG指導などのチーム医療へ積極的に参加し、コミュニケーション能力の高い技師を目指しています。
また部門内の業務には全員が携わるよう、人材育成に力を入れ、偏りのない知識・技術を身につけることを目標としています。
診療前検査に対応するため、検体が到着してから1時間以内に結果を報告する体制を整え、毎日各種の内部精度管理を厳重に行い、検査結果の前回値チェック・パニック値チェック・異常値チェックなどを実施して、24時間365日正確で迅速な検査データを提供して臨床各科への診療支援を行っています。
また毎年、日本医師会・日本臨床衛生検査技師会・埼玉県医師会などの外部精度管理調査に参加し、施設間の格差是正にも努めています。
生理検査は、心電図、脳波、筋電図検査のように筋肉や神経などから発生する電気現象を観察記録する検査や息を吸ったり吐いたりして肺の大きさや気道の異常などをみる肺機能検査、ピロリ菌の感染診断する尿素呼気試験、聴力検査、血圧脈波検査(ABI)等又、超音波を用いて腹部・心臓・乳腺・甲状腺・血管などの形態や組織の変化を調べる超音波(エコー)検査など、直接患者さんと接して行う検査部門です。
細胞検査士 | 5名 | 国際細胞検査士 | 2名 |
認定輸血検査技師 | 2名 | 糖尿病療養指導士 | 1名 |
認定血液検査技師 | 2名 | NST専門療法士 | 1名 |
認定病理検査技師 | 2名 | 認定一般検査技師 | 1名 |
超音波検査士(消化器) | 6名 | 2級臨床検査士(微生物学) | 3名 |
超音波検査士(循環器) | 7名 | 2級臨床検査士(血液学) | 1名 |
超音波検査士(体表臓器) | 5名 | 2級臨床検査士(免疫血清学) | 1名 |
超音波検査士(血管領域) | 1名 | 2級臨床検査士(循環生理学) | 3名 |
血管診療技師 | 2名 | 2級臨床検査士(病理学) | 2名 |
認定認知症領域検査技師 | 1名 | 心電図検定1級(マイスター) | 1名 |
認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師 | 1名 | JHRS認定心電図専門士 | 2名 |
特定化学物質及び四アルキル鉛等取扱作業主任者 | 4名 | ||
有機溶剤取り扱い作業主任者 | 3名 |