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一般・血管外科(乳腺)

ごあいさつ

令和5年4月より外科の一部門として乳腺診療を専門的に行うグループ(乳腺科)が誕生しました。乳腺科は、「患者様の状況に合わせた医療の提供」を基本原則として診療を行っていきたいと考えております。もちろん科学的根拠に基づいた治療が重要でありますが、患者様はいろいろな悩みを持って受診してくることも多くいらっしゃいます。そのような点も考慮しながら、医療を提供していきたいと考えています。

診療内容

乳腺科では以下の診療を行います。

1. 乳腺腫瘍の診断

 患者様は乳房のしこりや乳汁分泌などを訴えて、受診することが多いと思います。また乳がん検診でひっかかったので、受診しましたというかたもいらっしゃいます。受診された際にはまず診察させていただいて、マンモグラフィと超音波検査を行います。その2つの検査を行うと乳房に本当にしこりがあるかどうかがわかります。またしこりがあった場合、そのしこりが様子をみて良いものか、さらに詳しい検査が必要なのかの判断も行うことができます。詳しい検査が必要な場合、針生検や細胞診検査を行い、乳がんかどうかの確認を行います。この検査の結果には1~2週間程度かかります。乳がんである場合は、さらに乳房内の広がり診断のためのMRI検査や他の臓器への転移がないかどうか確認するためのCTなどを予定します。良性のしこりの場合や、異常所見がなかった場合などは経過観察となり、検診を受けていただくように説明いたします。

2. 乳がんの治療

 乳がんの治療は主に手術、薬物療法、放射線治療から成り立っています。そのうち手術と薬物療法を乳腺科が担当します。手術は全身麻酔で行います。術式については乳房の手術と腋窩リンパ節の手術から成り立っています。乳腺科ではいずれの術式を施行可能です。術式の選択は、超音波検査、CT、MRIなどの画像診断から最適な術式を提示し、患者様の希望と合わせて決めていきたいと思います。乳がん手術と同時乳房再建を行う一次再建手術も形成外科に協力いただき、施行できる体制を作っていきたいと考えております。

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 乳がんの薬物療法は内分泌療法、化学療法、分子標的治療、免疫チェックポイント阻害剤がありますが、乳腺科ではいずれの治療も施行可能です。治療方針については進行度やサブタイプなどを考慮して治療を提案します。基本的には各種ガイドラインに提示されている治療を行っていきますが、患者様の希望を考慮して最終的に決めていきたいと考えております。

3. 乳がん既発症者に対する遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の診断

 2018年6月に進行再発乳がんに対して、オラパリブというお薬が有効であるかどうか確認するためにHBOCの遺伝学的検査が保険収載されました。その後2020年4月に一定の条件を満たす乳がん発症者に対してもHBOCの鑑別診断目的として遺伝学的検査が保険収載され、以後同検査が多く行われるようになりました。当科でも乳がんの既発症で適応のある方にはHBOCの遺伝学的検査について説明させていただき、遺伝学的カウンセリングを行っております。

午前  -  -  西村・八栁
(新患・再来)
-  西村・八栁
(新患・再来)
午後 前田
(再来)
 -  西村・八栁
(再来)
 - 西村・八栁
(再来)

スタッフ

氏名 役職 専門 資格
西村 顕正 科長 乳腺外科

医学博士

日本外科学会認定外科専門医

日本乳癌学会認定乳腺専門医・指導医

日本がん治療認定医機構がん治療認定医

日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定責任医師

検診マンモグラフィ読影認定医師
八栁 美沙子 医長 乳腺外科

日本外科学会認定外科専門医

日本乳癌学会認定医

日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定実施医師

検診マンモグラフィ読影認定医師

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