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ごあいさつ(スポーツ医学総合センター)

ごあいさつ

 さいたま市は人口が130万人を超える都市であり、増加の一途をたどっています。そのような中、さいたま市では健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」をスローガンに、浦和レッズ、大宮アルディージャ、さいたまブロンコスなどのプロスポーツチームの本拠地であることをはじめ、生涯スポーツの振興およびスポーツを活用した総合的なまちづくりが推進されています。
 このようなスポーツ環境を支えるべく、さいたま市立病院では、運動・スポーツ領域に特化した診療部門を「スポーツ医学総合センター」として令和5年5月8日から診療開始することになりました。
 運動・スポーツ領域において既存の診療科の枠を超えて医療活動を行い、最新の医学知識、医療技術、設備を導入し、より高いレベルの医療を提供することにより、スポーツ傷害の予防・治療、競技力の向上、市民の健康増進を図ります。
 スポーツ外傷・障害の治療は、これまでさいたま市立病院で培ってきた多くの経験を礎として、最新の知見・技術を取り入れた手術やリハビリテーションにより、最良の状態でスポーツに復帰することを目指します。また、選手や指導者へ医学知識・技術を提供することにより、より安全で効率的な正しいスポーツ活動を推進していきます。
 当院整形外科からは膝、股関節、脊椎、肩、肘、手など各領域の医師がスポーツ・運動に関する専門外来を行い、より専門性の高い診療を提供いたします。
 また、女性アスリートの三主徴として挙げられる低エナジー、アベイラビリティー、機能性視床下部性無月経、骨粗鬆症は、栄養、婦人科、内科、整形外科、薬剤など、多職種にわたる関与が必要な領域です。当センターではそれらを統合して診療することで、より健康で将来につながるスポーツ活動をサポートします。
 運動療法は、いわゆる腰痛、関節痛などの整形外科疾患のみならず、メタボリックシンドローム、体重増加など、運動により症状の改善が見込まれる方皆様が対象となります。種々の検査により、ご自身の運動器の状況を知り、今後の活動にお役立ていただけるようサポートいたします。
 高齢者の運動機能低下の最大の原因として挙げられるのが骨粗鬆症です。現在、日本では女性約980万人、男性300万人が骨粗鬆症で、要支援・要介護認定を受けた5人に1人は骨折・転倒が原因になっており、早期発見・治療を行うことにより健康寿命を長くすることが大切です。当センターでは骨密度測定器DEXAを導入し、より高精度な検査で早期治療をすることで、健康生活時間の延長を目指します。
 年齢や競技レベルを問わず、運動・スポーツを行う全ての方に寄り添える、「スポーツ医学総合センター」を作り上げていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。               
                                       所長  武田 健太郎

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