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更新日付:2024年5月1日 / ページ番号:C087939
大正15年(1926)から始まった真福寺貝塚の発掘調査。90年を経た平成28年(2016)、真福寺貝塚の整備を見据えた発掘調査が始まりました。長い調査の歴史を踏まえながら、最新の考古学調査方法と技術を駆使して、真福寺貝塚の実像解明が進んでいます。
ここでは、真福寺貝塚実像解明の最前線のうち、令和元年度と令和2年度の取組を紹介します。
ラインナップ |
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平成28年度から30年度の 調査成果をビジュアルに 紹介! |
縄文文化解明のキーワード 「資源利用」。調査担当者 が真福寺貝塚における 様相を解説します。 |
令和元年度~令和3年度 現地見学会資料集 |
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令和元年度発掘調査の エッセンス (令和2年度発掘調査成果 発表会説明資料) |
真福寺貝塚発掘調査の様 子や貝層「はぎとり」の 様子を動画でご覧いただ けます! |
令和元年度と令和2年度の発掘調査の様子をお知らせします。最新の調査情報は、国指定史跡真福寺貝塚 調査最前線 をご覧ください。
令和2年度の発掘調査は、令和元年度に引き続き、史跡範囲西側で行いました。居住域に囲まれた窪地と、その西側の谷の様子を解き明かすことを目指しました。また、令和元年度の調査では、貝塚などを伴う「高まり」が谷に沿って伸びていることが確認されました。
これは、地形の様子から推測されていましたが、発掘調査が行われていないことから確証が得られずにいました。今回の調査成果を踏まえ、集落構造の様相解明が大きく進むことが期待されます。
令和元年度の調査から~窪地と谷の調査、はじまる!
平成30年度までは、史跡範囲内の東側、居住域の調査を進めてきましたが、令和元年度からは、史跡範囲西側の調査を開始しました。
ここは、居住域に囲まれた窪地と、その西側の谷にまたがる地点です。窪地における縄文人たちの活動のありさまや、生活に不可欠な水場の様子など、縄文文化の解明にも深く関わる成果が期待されます。
※「居住域」や「窪地」「谷」などの真福寺貝塚の構造については、☞真福寺貝塚調査概報をご覧ください。
発掘調査期間中に、遺跡の姿を直接ご覧いただくために、現地見学会を開催しています。
令和元年度と令和2年度の現地見学会の様子をご紹介します。
令和2年の現地見学会
令和2年の現地見学会は、密を避けながら安全・安心にご見学いただく準備を整え、11月28日(土曜日)午前と午後のあわせて2回、開催しました。
「令和の大発見」かもしれない土偶の出土を報道いただいたこともあって、例年よりも大勢の皆様にお越しいただくことを予想していましたが、それをさらに上回る425名の方々にお越しいただきました。見学ポイントへのご案内までだいぶお待ちいただいた方もたくさんいらっしゃり、心苦しく感じています。
見学ポイントでは、「窪地」の様相や、従来の予想よりも北側に迫り出していた谷際の「高まり」、その「高まり」を形作りながら谷を埋めるように幾重にも堆積している土の層など、明らかになりつつある真福寺縄文ムラの実像をご覧いただきました。
また、出土した遺物をご覧いただくコーナーでは、真福寺縄文ムラのタイムスケールとなる土器の年代順の展示や、石器をはじめとするさまざまな道具などをご覧いただきました。今年の調査で新たに出土したミミズク土偶も、ちょっぴりお茶目な表情で皆様をお迎えしてくれました。
※当日お配りした見学会資料は、☞令和元年度~令和3年度現地説明会資料集 をご覧ください。
令和元年の現地見学会
令和元年の現地見学会は、10月19日(土曜日)に午前・午後のあわせて2回、開催しました。
当日はあいにくの雨模様、実施できるかどうか、危ぶまれましたが、日中は本降りにはならず、なんとか予定どおりに開催することができました。空模様の影響でしょうか、ご参加いただいた方は例年よりかなり少ない69名でした。
お越しいただいた皆さんは、調査担当者の説明に熱心に耳を傾けながら、居住域で見つかったカキの貝層や、窪地から谷際の住居跡群に密集する土器など、最先端の調査成果を間近でご覧いただきました。
※当日お配りした見学会資料は、☞令和元年度~令和3年度現地説明会資料集 をご覧ください。
最先端の調査と並行して、過去に行われた重要な発掘調査結果を再評価する調査も行っています。
その一環として、昭和15年(1940)に東京大学が実施した発掘調査地点の解明を目指した調査を平成29年度から継続しています。調査の実施にあたって、地域の小学生のみなさんに発掘調査を体験してもらいながら、お手伝いいただいています。
令和2年度は、穏やかな晴天にめぐまれた11月11日(水曜日)の午前、市立柏崎小学校の6年生の皆さんが応援にかけつけてくれました。
たどたどしかったスコップ(イショクゴテ)の使い方も次第に板につき、土器や石器、貝、そして動物の骨などを次々と発見してくれました。最初は貝が出土すると喜んでいたのに、あまりにたくさん貝が出土するので、「貝はもういいよお~」との声も聞こえるほど。
その後、現在発掘調査中の様子を見学したり、自分たちで掘り出した遺物を洗ってみたりしました。泥がついた土器を洗って、文様がはっきり見えるようになると、友達と見せ合ったり、遺物本来の姿に想いをはせたり。
さいたま考古マスターの卵が大活躍してくれた半日でした。
小学生が解明に挑む昭和15年東大調査地点 | 土のようすをみながら慎重に |
出土したものを洗ってみると・・・ ※感染症対策もしっかり行って |
縄文土器に貝、動物の骨! |
さいたま考古はかせが出土品などの写真を使った難問・奇問で君に挑戦!
ときおり、真福寺貝塚からも出題されます。
これなんだ? (令和2年3月18日公開) |
復習編 (4月19日公開) |
宿題答えあわせ (5月1日公開) |
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