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更新日付:2025年9月16日 / ページ番号:C034586

さいたまみんなの生きもの調査

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イキモノ

 さいたまみんなの生きもの調査(対象種:トンボ・チョウ)

市民の生物多様性(※)への理解を深めるとともに、現状把握及びデータの蓄積を目的に市内に生息するトンボとチョウを対象とした「さいたまみんなの生きもの調査」を、市民活動団体と連携して実施しています。
トンボは幼虫がヤゴと呼ばれ水中に生活するなど、水環境と密接な関係をもっており、トンボについて調査することで、その地域の水環境を推定することができます。
チョウの幼虫は種ごとに異なる草を食べるなど、植物と密接な関係をもっており、チョウについて調査することで、その地域の植生を推定することができます。

この調査は、「第2次さいたま市環境基本計画別冊 さいたま水と生きものプラン」(さいたま市生物多様性地域戦略)」に掲げる市民参加型生きもの調査の仕組みの構築に該当するものです。

※生物多様性
生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのこと。地球上の生きものは40億年という長い歴史の中で、さまざまな環境に適応して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。これらの生命は一つひとつに個性があり、全て直接に、間接的に支えあって生きています。生物多様性条約では、生態系の多様性・種の多様性・遺伝子の多様性という3つのレベルで多様性があるとしています。 (引用:環境省生物多様性ウェブサイト)

調査概要

  • 調査は市民参加により行っています。
  • 2週間に1回程度の頻度で、1回15分以上調査します。
  • 調査期間は春から10月までとなります。 
    トンボ池ミニトンボ池及びチョウを引き寄せる植物
     

令和6年度 主な調査地点

1.三橋総合公園 (西区)
2.(株)建設技術研究所 与野寮 (中央区)
3.与野八幡小学校(中央区)
4.(株)オリジン本社事業所(桜区)
5.荒川総合運動公園(桜区)
6.荒川彩湖公園(桜区 )
7.桜環境センター(桜区)
8.さいたま市役所本庁舎(浦和区)
9.浦和ひなどりどんぐり山(南区)
10.別所沼公園(南区)
11.見沼保全不耕起田んぼ(緑区)
12.赤坂沼(岩槻区)


調査地点概略図

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令和6年度調査結果

令和6年度は「さいたまみんなの生きもの調査」で、トンボ7科25種、チョウ5科39種を確認しました。

トンボについては、アキアカネ、シオカラトンボなどの都市環境でも見られる池などの狭い止水性の水域に生息する種が多数確認されました。 
また、流水性の水域を好むハグロトンボが確認されていることから、中小河川の水質が向上し、ハグロトンボが生息できる環境が増えてきていると考えられます。
ホソミオツネントンボは、森に入り成虫で越冬するので、周辺に森林が存在していることを示しています。
東京都内で多く確認されるオオシオカラトンボがシオカラトンボに比べて、あまり確認されませんでした。
これは、オオシオカラトンボの幼虫(ヤゴ)が日陰の池を好むため、住宅が密集した環境で多数発生しているのに対して、さいたま市内では住宅の密集度合が都内よりも緩和されるためと考えられます。 キイロサナエやキイトトンボといった希少種も観察されています。

チョウについては、ヤマトシジミやモンシロチョウなど、都市環境にも生息する種が多数確認されました。アオスジアゲハはクスノキを食草とするため、元来はクスノキが分布する西日本を中心に確認されていましたが、関東でもクスノキの植栽等により、定着したチョウです。ツマグロヒョウモンも継続して観察され、また同じくもともと南方系のチョウであるクロマダラソテツシジミが初めて観察されました。

詳細は以下の資料に記載しています。

令和6年度さいたまみんなの生きもの調査まとめ研修資料

※ 和名については、国土交通省「河川水辺の国勢調査ための生物リスト」を参考に表記しています。
※ 調査結果(ただし、写真を除く。)を引用・転載又は複製・加工して再配布する場合は、出所の明示と実施者の責任を明示してください。ただし、調査結果を二次利用した者が作成した情報により第三者が損害を被った場合、市及びさいたま市環境会議はその責は負いません。

確認された生きもの

キタキチョウ

キタキチョウ

食草:ハギ類、ネムノキ等

生息環境 :森林・林縁・農地・公園・人家・河川          

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ

食草:ヤマイモノ科

生息環境 :森林・林縁・農地

ウラナミシジミ

ウラナミシジミ

食草:マメ科

生息環境 :草原・農地・公園・河川

キアゲハ

キアゲハ

食草:セリ科

生息環境 :林縁・草原・農地・公園・人家・河川

コムラサキ

コムラサキ

食草:ヤナギ科

生息環境 :森林・林縁・公園・河川

イチモンジセセリ

イチモンジセセリ

食草:イネ科

生息環境 :草原・農地・公園・河川・人家

ベニシジミ

ナミアゲハ

食草:ミカン科

生息環境:森林・農地・公園・人家

ベニシジミ

ヤマトシジミ

食草:カタバミ科

生息環境 :草原・農地・公園・河川・人家

ベニシジミ

キタテハ

食草:クワ科、イラクサ科

生息環境:理念・農地・公園・人家・河川

ベニシジミ

チャバネセセリ

食草:イネ科

生息環境:理念・農地・公園・人家・河川

ベニシジミ

ツマグロヒョウモン

食草:スミレ科

生息環境:林縁・草原・農地・公園・人家・河川

ベニシジミ

ツマグロヒョウモン(幼虫)

ベニシジミ

ベニシジミ

食草:タデ科

生息環境 :草原・講演・農地・人家・河川  

ホソミオツネントンボ

ムラサキツバメ

幼虫の生育環境:湿地、池、プール等

成虫の生育環境:路上や他の刈り跡等

        長距離渡りをする

ホソミオツネントンボ

キイロサナエ

幼虫の生育環境:川底の泥のある所を好む

成虫の生育環境:日当たりの良い川で縄張り

        を持つ

ホソミオツネントンボ

コノシメトンボ

幼虫の生育環境:平地や丘陵地の池、沼、湿地等

成虫の生育環境:水辺の草の先、竹竿の先

ホソミオツネントンボ

アオモンイトトンボ

幼虫の生育環境:山地や低山地の池や沼等

成虫の生育環境:池の近くの藪で過ごし、

        成熟すると水辺

ホソミオツネントンボ

ホソミオツネントンボ

幼虫の生育環境:平地や丘陵地の池、水田等

成虫の生育環境:林や藪

ホソミオツネントンボ

オオシオカラトンボ

幼虫の生育環境:平地や低山地の池、湿地、田圃等

成虫の生息環境:林や森の縁、水辺の草の先に

        止まって縄張りをもつ

ホソミオツネントンボ

キイトトンボ

幼虫の生育環境:平地や低山地の池や沼池等

成虫の生育環境:草地、水辺

ホソミオツネントンボ

ハグロトンボ

幼虫の生育環境:穏やかな流れの川

成虫の生育環境:木陰の多い林縁

※調査結果に掲載された写真の著作者は、各写真の撮影者とし、転載又は複製・加工して再配布することはできません。
※参考文献
日本チョウ類保全協会(編),2019.フィールドガイド日本のチョウ増補版.誠文堂新光社,東京
浜田 康,1991.シリーズ・四国の自然博物館土佐のトンボ.高知新聞社,高知 

調査員への応募について

調査員に応募される方は、調査員研修を受けて頂くことで、調査員として登録され、調査地点においての調査にご参加頂けることとなります。
例年、年度当初の4月に募集を開始します。

関連ダウンロードファイル

関連リンク

この記事についてのお問い合わせ

環境局/環境共生部/環境対策課 水質土壌係
電話番号:048-829-1331 ファックス:048-829-1991

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