メインメニューへ移動 メインメニューをスキップして本文へ移動 フッターへ移動します


ページの本文です。

更新日付:2024年7月24日 / ページ番号:C060918

水面に映える黄色の花 アサザ(8月の自然庭園では)~みぬま見聞館トピックス~

このページを印刷する

このページでは大宮南部浄化センター・みぬま見聞館のトピックスを紹介をします。

水面に映える黄色の花 アサザ(8月に自然庭園で観察できる動植物について)

7月24日17時45分ころに、City FM さいたま REDS WAVE 「イブニングパス」番組内のさいたまトピックスで放送された内容について、以下に掲載します。

みぬま見聞館の自然庭園では、8月の別名でもある月見月(つきみづき)の由来でもある旧暦の8月15日、現在の太陽暦では2024年は9月17日の「中秋の名月」を迎えようとしているものの、まだまだ暑い日が続いています。
今月は、そんな暑さ厳しい自然庭園の一つである屋上庭園の池で、黄色の個性的な花を咲かせているアサザについてお話をさせていただきます。

アサザは、ミツガシワ科アサザ属の多年草で、埼玉県では絶滅の危機が増大しているとされる絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。
湖沼や池などの浅い水辺で根茎(こんけい)と呼ばれる根を這わせ、葉柄(ようへい)と呼ばれる長い茎をのばした葉を水面に浮かべている、浮き沈みのくにっぱと書く浮葉植物(ふようしょくぶつ)です。
花の大きさは3cm程度で5つの花弁を持ち、朝に開き昼には閉じてしまう1日花(いちにちばな)でもあります。

名前の由来は、浅瀬に生えるからとか、朝に花が咲くから、または地下茎が絡まることを意味する「あざなふ」からとか言われています。
漢字では、深い浅いの(あさ)にサンズイに少ないとの(しゃ)と書いたり、阿吽(あうん)の呼吸のに邪魔(じゃま)のと右左(みぎひだり)のと書いたりします。
別名にはハナジュンサイやイヌジュンサイなどがあり、若菜は独特の苦みがあり、じゅんさいほどおいしくはないものの、食べることができるそうです。
また、アサザを植えることで水中の窒素やリンの除去による水質浄化や、池や湖の植生(しょくせい)の復元、水田の保全などの効果が見込まれるため、1995年以降アサザプロジェクトと呼ばれる取り組みが、茨木県の霞ケ浦をはじめ、様々な地域で行われているそうです。

ちなみに、アサザの花言葉には、「平静」「信頼」「しとやかな」などで、発熱や腫れ物、頻尿などの排尿障害に対する薬効もあるそうです。

歴史的にも古くから日本に存在していたようで、7世紀後半から8世紀後半の奈良時代に編纂された日本最古の歌集である万葉集にも長歌が1句掲載されています。
第十三巻の3295、作者未詳の歌で、うちひさつ 三宅(みやけ)の原(はら)ゆ 直土(ひたつち)に 足踏(あしふ)み貫(ぬ)き 夏草(なつくさ)を 腰(こし)になづみ いかなるや 人(ひと)の子(こ)ゆゑぞ 通(かよ)はすも我子(あご) 」、 
うべなうべな 母は知らじ うべなうべな   父は知らじ 蜷(みな)の腸(わた) か黒(くろ)き髪(かみ)に 真木綿(まゆふ)もち あざさ結(ゆ)ひ垂(た)れ 大和(やまと)の 黄楊(つげ)の小櫛(をぐし)を 押(おさ)へ刺(さ)す うらぐはし子 それぞ我(わ)が妻(つま)」というものです。
意味としては、夏草を腰に絡ませ、素足を傷つけながら三宅の原っぱを抜け、私の息子はどこへ通っているのでしょうか。
そうそう母も父も知らないでしょうけど、私が会いに行っているのは、きれいな黒髪にアサザの花を飾り、つげの櫛を指している美しい方で、それこそ私の妻なのです。とでもなるのでしょうか。

まだまだ暑さが続くこの季節、夜な夜な愛する妻のもとに会いに行く男性と、黄色の花を髪の毛に飾り愛しい人を待つ女性の物語を思い浮かべながら、水面にしとやかな花を咲かせているアサザを見に、みぬま見聞館の自然庭園を訪れてみてはいかがでしょうか。

リュウキュウカンヒザクラ

アサザの花

屋上庭園で見られます

シジュウカラ

アサザ

午前中にお越しください

ニホンカナヘビ

キツネノマゴ

花穂に次々と花が咲きます

ギシギシ

キンミズヒキ

黄色のふさ状にいくつもの花が咲きます

ガガイモ

ガガイモ

毒でもあり薬でもあります

セイヨウミヤコグサ

セイヨウミヤコグサ

名のとおり元はヨーロッパの植物。在来種もあります

シジュウカラ

ワレモコウ

漢字だと吾亦紅と書いたり

ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ

身近な爬虫類

ヒガシニホントカゲ幼体

ヒガシニホントカゲ(幼体)

ツヤツヤとした青みがかったしっぽ

ヒガシニホントカゲ成体

ヒガシニホントカゲ(成体)

成体もツヤツヤしています

お知らせ

    みぬま見聞館のご利用にあたりましては、基本的な感染対策など以下のとおりとしていますので、ご参考ください。
    ※ご利用にあたっては、関連ダウンロードファイルもしくは下記リンク「みぬま見聞館をご利用いただく方へ、感染対策について」をご覧ください。
    みぬま見聞館をご利用いただく方へ、感染対策について」(PDF形式64キロバイト)

    「夏の自然観察・環境学習会」開催のお知らせ
    みぬま見聞館では令和6年7月28日日曜日に、「夏の自然観察・環境学習会」を開催します。
    今回はパックテストで水質調査を行い、川をきれいにするために必要なことを知ったり、夏に自然庭園で見られる植物や生きものを探して観察するなど、自然や環境の大切さを学びます。
    対象は、さいたま市在住・在学の小・中学生とその保護者10組で、先着順となっています。
    また、夏休み期間中、「2024みぬま見聞館の夏の催し」として、ペットボトルを使った万華鏡作りやソーラーミニカー作りなどのエコ工作を実施しますので、ぜひお越しください。
    8月の催しの申し込みは、令和6年8月5日月曜日から、大宮南部浄化センター窓口もしくはお電話にて受付します。
    詳しくは、さいたま市のホームページに掲載しています。皆様のご参加、お待ちしています。

    「みぬま見聞館だより」の発行
    令和6年6月1日に「みぬま見聞館だより第72号」を発行しました!
    第72号では、令和5年度に実施した「いきもの、みっけた!」写真展や「さいたま市河川の生きもの調査」の結果、ミヤマカラスアゲハのお話、今年度4月に実施しました「春の自然観察・環境学習会」の様子などの記事を掲載しています。
    みぬま見聞館のほか、市内図書館、公民館及び各区役所に配架してあります。表題のリンク、ホームページにも掲載していますので、ぜひご覧ください。

    「いきもの、みっけた!」写真展を開催しています!
    さいたま市内でみつけた身近な生き物の写真を募集し、応募していただいた作品をみぬま見聞館で開催する「いきもの、みっけた!写真展」で展示しています!
    みぬま見聞館の1階ロビーに身近な生きものたちのいきいきとした姿を切り取った素敵な作品が飾られていますので、ぜひご覧ください。
    なお、令和5年度の応募作品の中から選出された作品は、6月発行「みぬま見聞館だより」の表紙に掲載中です!
    「いきもの、みっけた!写真展」、ぜひご覧になってください。

    皆様のお越しをお待ちしています。

    リサイクル肥料(イデオユーキ)の販売案内
    大宮南部浄化センターでは、し尿処理の汚泥から生産された肥料の販売を行っております。
    令和4年1月4日火曜日からこれまでの事前予約による販売に加え、当日申込み・引渡しで肥料をご購入いただけるようになりました
    詳しくは下記の「肥料の販売案内2.当日申込み・引渡し」をご覧ください。予約販売については従前のとおりで変更ありません。

    肥料の販売案内2.当日申込み・引渡し
    対象者 市民全般
    申込方法等 窓口で申込み後、引渡し
    申込み・引渡し日時

    午前9時から午後4時まで(平日のみ実施、土日祝日、年末年始を除く)

    販売価格等

    お一人様一日1回のみ1袋 (1袋10kg 100円で販売)

    お釣りのないようお願いします

    その他

    一日20袋限定

    予約分引渡しと同日の当日申込み・引渡しはできません(引渡した世帯全員)

    引渡場所 大宮南部浄化センター
    お問合せ TEL:048-646-6030 FAX:048-646-6033

    みぬま見聞館は入館料無料、毎月第4土曜日(令和6年7月27日、8月24日など)と年末年始以外は午前9時から午後5時まで開館しています。

    関連ダウンロードファイル

    関連リンク

    この記事についてのお問い合わせ

    環境局/施設部/大宮南部浄化センター 
    電話番号:048-646-6030 ファックス:048-646-6033

    お問い合わせフォーム