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更新日付:2025年5月28日 / ページ番号:C060918

「人と共生するツバメ」(6月の自然庭園では)~みぬま見聞館トピックス~

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このページでは大宮南部浄化センター・みぬま見聞館のトピックスを紹介をします。

「人と共生するツバメ」(6月に自然庭園で観察できる動植物について)

5月28日17時45分ころに、City FM さいたま REDS WAVE 「イブニングパス」番組内のさいたまトピックスで放送された内容について、以下に掲載します。

みぬま見聞館の自然庭園では、夕暮れ時がまだ涼しい季節であることを表す6月の別称である小涼暮月(すずくれづき)を迎え、多くの生き物たちが活発に動き回っている様子がうかがえます。
今月は、そんな自然庭園の空中を、目まぐるしく飛び回っているツバメについて紹介させていただきます。

ツバメはスズメ目ツバメ科に属し、全長が17cmくらいで背中側が黒色、お腹側が白色、のどの部分が赤色で、尾が燕尾服の語源でもあるように長く二股に分かれているのが特徴的な鳥です。
毎年3月から4月に日本に渡ってきて、6月ごろから子育てをはじめ、10月頃になると越冬のため東南アジアに渡っていきます。

他の鳥たちと違い、建物の軒下のような人目に付きやすい場所に巣をつくることが多く、これは他の捕食動物から身を守るためと考えられています。   
名前の由来は、諸説あるようですが土をくわえて巣をつくる様子から、土を食む(はむ)とか土を食らうことを表すツバクラに、鳥を表わす接尾語のメがつながったツバクラメからと言われています。  

ツバメは、スズメと同様、日本では古くからなじみがある鳥で、日本書紀に描かれた天智6年6月に関する記録には、京都府にあったとされる葛野郡(かどのぐん)より白いツバメと書く白燕(ばいえん)を、献上されたとの一文があるそうです。  

私の好きな万葉集の中で、ツバメを詠った詩は、第19巻4144の大伴家持(おおとものやかもち)の「つばめ来る 時になりぬと かりがねは 本郷(くに) 偲(おも)ひつつ 雲隠(くもがく)り鳴く」の1首のみで、意味としてはツバメがやってくる春になり、雁は故郷を思い雲に隠れるようにして鳴いていますというところで、季節の移り変わりを、鳥の渡りに重ねて詠っているようです。

また、当時の人々は、ツバメは海のかなたの常世(とこよ)の国イコールあの世からやってくるものと考えられていたそうで、亡くなった者は、雁(かり)とともに常世の国に帰っていくのだろうかといった意味もあるようです。

 なお、旧暦の季節の変化を教えるときに使われる七十二候(しちじゅうにこう)では、4月5日頃は「玄鳥至(つばめきたる)」、4月10日頃は「鴻雁北(こうがんきたへかえる)」と呼ばれています。
ちなみに、燕窩(えんか)と呼ばれるアナツバメの巣を乾燥させたものは、中華料理の高級食材として有名です。

本格的な夏を間近に控え、抜けるような青空の下、自由自在に飛びながら子育てのため多くの夏の虫たちを捕まえている常世の国からの来訪者、ツバメの姿を見に「みぬま見聞館」の自然庭園を訪れてみてはいかがでしょうか。 職員一同お待ちしております。

ツバメ

ツバメ

ツバメ

燕尾服の名の元となった姿

ツバメ

人の近くを飛ぶこともよくあります

ツバメの幼鳥

ツバメの幼鳥

幼鳥はくちばしが黄色いです

ツバメの巣

ツバメのヒナ

軒下などに巣を作ります

スズメ

スズメ

くちばしが黒いのは大人のスズメ

スズメ

スズメ

くちばしに黄色い部分が残っているのは若いスズメ

スズメの幼鳥

スズメの幼鳥

ハンゲショウ

キビタキ(オス)

美しい黄色の鳥

キビタキ(オス)

キビタキ(メス)

オスとはうってかわって緑がかった茶褐色

ハンゲショウ

ハンゲショウ

この頃見られる白い葉が特徴。水辺を好みます。

ネムノキ

ネムノキの花

夜は葉が閉じます

コムラサキ

コムラサキの花

秋には紫色の実をつけます

キキョウソウ

キキョウソウ

帰化植物

ヤマホタルブクロ

ヤマホタルブクロ

がくが反り返っていないのがヤマホタルブクロ

スイカズラ

スイカズラ

花はよい香りがします

お知らせ

    みぬま見聞館のご利用にあたりましては、基本的な感染対策など以下のとおりとしていますので、ご参考ください。
    ※ご利用にあたっては、関連ダウンロードファイルもしくは下記リンク「みぬま見聞館をご利用いただく方へ、感染対策について」をご覧ください。
    みぬま見聞館をご利用いただく方へ、感染対策について」(PDF形式64キロバイト)

    みぬま見聞館が環境省の「自然共生サイト」に認定されました!
    生物多様性における世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」 のうちのひとつ、30by30(サーティバイサーティ)の目標達成のため、令和7年2月、みぬま見聞館も自然共生サイトの認定を受けました。

    4月には「春の自然観察・環境学習会」として、令和7年4月20日日曜日に観察会を開催しました!
    埼玉県生態系保護協会の研究員を講師に迎え、解説を交えながら、みぬま見聞館の自然庭園を散策・観察し、自然や環境の大切さを学びました。
    庭園では初めて見つかったハラグロオオテントウが観察出来たり、市内の小中学校で救出されたヤゴの放流を行ったり、シイタケの駒うちをしたりと、大変好評でした。対象は、さいたま市在住・在学の小中学生と保護者の方としています。

    「みぬま見聞館だより」の発行
    令和7年6月1日に「みぬま見聞館だより第76号」を発行します!
    6月1日に発行となる第76号では、令和6年度『いきもの、みっけた!』写真展で投票数第1位の写真の発表・掲載をしております。2月に環境省から認定を受けた自然共生サイトに関する記事、春の自然観察・環境学習会の様子や、庭園でのタヌキとの出会いや、道祖土小学校などでの出前講座の様子、団体見学の実施状況、みぬま見聞館の夏の催しのお知らせなどの記事を掲載しています。ぜひご覧ください。
    みぬま見聞館のほか、市内図書館、公民館及び各区役所に配架してあります。表題のリンク、ホームページにも掲載していますので、ぜひご覧ください。

    「いきもの、みっけた!」写真展の作品を展示しています!
    さいたま市内でみつけた身近な生き物の写真を募集し、応募していただいた全作品を展示しています!
    応募作品はみぬま見聞館の1階ロビーに飾られていますので、ぜひご覧ください。
    なお、令和6年度の応募作品の中から選出された作品は、来年6月発行「みぬま見聞館だより」の表紙に掲載されました!
    「いきもの、みっけた!写真展」、身近な生きものたちのいきいきとした姿を切り取った素敵な作品をご覧ください!

    皆様のお越しをお待ちしています。

    リサイクル肥料(イデオユーキ)の販売案内
    大宮南部浄化センターでは、し尿処理の汚泥から生産された肥料の販売を行っております。
    令和7年3月3日月曜日から当日申込み・引渡しで1人1回10袋まで肥料をご購入いただけるようになりました。
    令和7年2月から、キャッシュレスでご購入いただけるようになりました。さいコイン、たまポンも使えます。
    詳しくは下記の「肥料の販売案内.当日申込み・引渡し」をご覧ください。予約販売は終了しました。

    肥料の販売案内.当日申込み・引渡し
    対象者 市民全般
    申込方法等 窓口で申込み後、引渡し
    申込み・引渡し日時

    午前9時から午後4時まで(平日のみ実施、土日祝日、年末年始を除く)

    販売価格等

    お一人様一日1回のみ10袋まで (1袋10kg 100円で販売)

    お釣りのないようお願いします。(なくなり次第終了)

    支払方法

    現金又はキャッシュレス決済

    引渡場所 大宮南部浄化センター
    お問合せ TEL:048-646-6030 FAX:048-646-6033

    みぬま見聞館は入館料無料、通常は毎月第4土曜日(令和7年6月28日など)と年末年始(12月28日~1月3日)以外は午前9時から午後5時まで開館しています。
    ぜひご利用ください。

    関連ダウンロードファイル

    関連リンク

    この記事についてのお問い合わせ

    環境局/施設部/大宮南部浄化センター 
    電話番号:048-646-6030 ファックス:048-646-6033

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