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更新日付:2025年6月13日 / ページ番号:C121675
発掘調査の最新の様子をご紹介します。
令和7年度の発掘調査は、令和5、6年度調査の続きです。
令和6年度の発掘調査の様子は、こちらからご確認ください。国指定史跡真福寺貝塚調査最前線2024
令和5年度からの調査区をさらに掘り進め、いよいよ泥炭層遺跡の核心部分に迫ります。
本調査は、考古学をはじめとする各分野の専門家からのご協力を仰ぎ、令和5年度から令和7年度の3ヵ年計画で推進します。
以下、 直近の真福寺貝塚の様子です!随時更新予定。
5月30日までの調査状況を報告いたします。
5月は調査区東側斜面部の遺物の取り上げと、調査区西側谷部の掘り下げをそれぞれ行いました。
5月初旬の調査区の状況は下写真の通りです。
斜面中腹では、堆積土の色調に違いと時期差が見られます(下写真)。
写真の左側は斜面上方で褐色を呈しており、後期前葉の遺物を主体としています。
一方、写真の右側は黒褐色を呈しており、後期前葉から中葉の遺物を主体としています。
斜面上部(下写真(左))、斜面中腹(下写真(右))ともに遺物の出土は少なくなりました。
昨年は斜面での作業スペースに困るほど遺物が出土した時期もありましたが、その頃と比べるとずいぶん減少しました。
現在は、斜面中腹から下部の、後期前葉から中葉の黒褐色土層の掘り下げを行っています。
黒褐色土中からは、所々、いまだ木材が出土しますが、上層にあった木材に伴う根材を主体としているものと思われます(下写真)。
黒褐色土層中からは、後期前葉の遺物の出土が目立つようになりました(下写真・小形の鉢形土器)。
6月も斜面中腹~谷部にかけての掘り下げを行い、後期前葉の土層の検出を行っていきます。
4月30日までの調査状況を報告いたします。
今年度の調査を4月16日から開始しました。
まずは、昨年度水没保存していた調査区の排水を行いました(下写真(左)、(右))。
上2枚の写真は水没保存中の調査区です。
ここからポンプで水をくみ出します。 下写真2枚は、排水途中の写真です。上の写真に比べ、だんだん水位が下がってきています。
昨年度は、1日で排水が完了しましたが、今年度は2日かかりました。
現在は、昨年度に引き続き斜面上方の後期前葉堀之内2式~後期中葉加曽利B1式期の掘り下げを行っています(下写真)。
掘り下げを開始して間もなく、後期中葉加曽利B1式期の土偶胴部片を1点検出しました(下写真中央部)。
後期中葉の土偶の発見は、昨年度に続き、2個体目の出土になります。
現在は、さらに下層の掘り下げを行っていますが、調査区中央と両脇のサブトレンチ(下写真(左)下部の細い溝)では
遺物の出土がほとんど見られなくなりました(下写真(左)、(右))。
真福寺貝塚形成以前の地層に到達しつつあるものと思われます。
引き続き掘り下げを継続し、真福寺貝塚形成以前の地形の検出を目指していきます。
現在は、主に谷部に堆積する、後期前葉~中葉の粘質の黒色土層を調査しています。
前回までの調査の詳細は、国指定史跡真福寺貝塚調査最前線2024をご確認ください!!
引き続き斜面部の調査を進めて参ります!
毎年、真福寺貝塚では、最新の発掘調査状況や出土品を、現地で見学していただく機会を設けております。
調査現場のナマの状況を、担当職員の解説をまじえながら、皆さまに見て・聞いて・感じていただく、年に一度のイベントです。
史跡としての整備はこれからで、まだまだ発展途上の真福寺貝塚ではありますが、このイベントを通じて、皆さまが求める史跡・真福寺貝塚の在り方を模索していきたいと考えております。
今年度も例年どおり開催予定です!ぜひご参加ください!!
日程は以下のとおりです。
12月6日(土曜日) 小雨決行
午前の部:10時から11時30分
午後の部:13時30分から15時
※午前・午後ともに同じ内容です。各部時間帯のうち、ご都合のつく時間にお越しください。
先着順で40人程度のグループごとにご案内いたします。
例年ご好評いただいていることから、ご案内までに多少待ち時間が発生する可能性がございます。お時間に余裕をもってお越しください。
今年も真福寺貝塚でお会いしましょう!
教育委員会事務局/生涯学習部/文化財保護課
電話番号:048-829-1723 ファックス:048-829-1989