メインメニューへ移動 メインメニューをスキップして本文へ移動 フッターへ移動します


ページの本文です。

更新日付:2025年3月14日 / ページ番号:C117515

岩槻郷土資料館で企画展「ミミズク土偶の世界 ~埼玉のミミズク土偶大集合~」を開催しました

このページを印刷する

真福寺貝塚出土土偶ミミズクやフクロウのような、丸く囲まれた顔を持つ土偶は、その姿から「ミミズク土偶」と呼ばれています。主に関東地方の東部の遺跡で見つかっており、さいたま市内でも、国指定有形文化財となっている、岩槻区の真福寺貝塚で出土したもの(今回はレプリカを展示)をはじめ、多くの「ミミズク土偶」が見つかっています。今回の企画展では、埼玉県内各地の遺跡で出土した、約140点の「ミミズク土偶」が、岩槻郷土資料館に大集合し、様々な表情を持つミミズク土偶をご覧いただきました。
1月27日更新:展示終了に伴い文面を一部修正しました。

開催情報

期間

令和6年11月16日(土曜日)~令和7年1月26日(日曜日)

開催時間

午前9時から午後4時30分

休館日

毎週月曜日(1月13日を除く)、11月26日(火曜日)、年末年始(12月28日(土曜日)~1月4日(土曜日))、1月14日(火曜日)

展示資料

埼玉県内各地で出土したミミズク土偶及び土偶装飾土器など、約140点を展示しました。(一部はレプリカを展示しました)

小深作遺跡出土土偶裏慈恩寺遺跡出土土偶
左:小深作遺跡出土 右:裏慈恩寺遺跡出土

主な出土遺跡

  • さいたま市内

真福寺貝塚(岩槻区)、小深作遺跡(見沼区)、東北原遺跡(見沼区) 、奈良瀬戸遺跡(北区)、氷川神社遺跡(大宮区)、馬場小室山遺跡(緑区)、前窪西遺跡(浦和区)、黒谷田端前遺跡(岩槻区)、裏慈恩寺遺跡(岩槻区) (順不同)

  • 埼玉県内

蓮田市久台遺跡伊奈町:本上遺跡
桶川市:後谷遺跡、高井東遺跡
加須市:長竹遺跡
川口市:石神貝塚、宮合貝塚
久喜市:地獄田遺跡、御陣山遺跡、道合遺跡、小林八束遺跡
熊谷市:諏訪木遺跡、中西遺跡
鴻巣市:赤城遺跡
白岡市:入耕地遺跡、前田遺跡
蓮田市:雅楽谷遺跡、久台遺跡
飯能市:加能里遺跡
富士見市:正網遺跡
吉見町:三ノ耕地遺跡
(順不同)

久喜市小林八束遺跡出土

加須市長竹遺跡出土桶川市後谷遺跡出土(レプリカ)
上左:蓮田市久台遺跡出土(蓮田市教育委員会蔵) 左:久喜市小林八束遺跡出土(埼玉県教育委員会蔵) 中央:加須市長竹遺跡出土(埼玉県教育委員会蔵) 右:桶川市後谷遺跡出土(桶川市教育委員会蔵、国指定有形文化財、レプリカ展示)

関連イベント

ミミズク土偶人気投票

展示中のミミズク土偶の中から、「お気に入り」を選んで投票していただき、結果を集計するイベントを開催しました。
投票期間:12月1日(日曜日)から1月26日(日曜日)まで
集計結果は、およそ2週間ごとに、会場や結果発表のページで発表します。最終結果を掲載しました。

関連講座(終了しました)

(1)「埼玉の土偶」

講師:元埼玉県埋蔵文化財調査事業団調査部長 小野 美代子 氏
日時:12月22日(日曜日) 14時から1時間半程度

(2)「久喜市小林八束遺跡の祭祀遺構について」

講師:埼玉県埋蔵文化財調査事業団調査第一課長 加藤 隆則 氏
日時:1月11日(土曜日) 14時から1時間半程度

(3)「ミミズク土偶の特徴」

講師:岩槻郷土資料館博物館指導員
日時:1月26日(日曜日) 14時から1時間半程度

会場:岩槻郷土資料館1階 演武場
定員:各回25名
お申し込み方法:電話で岩槻郷土資料館(電話番号:048-757-0271)へ
受付開始:(1)は12月10日(火曜日)、(2)は12月24日(火曜日)、(3)は1月16日(木曜日)、 いずれも午前9時から

展示の見どころ紹介

双子?のミミズク土偶

展示した土偶を見ていくと、様々なつくりや顔つきなどがあり、それぞれに特徴のあるものとなっています。
こうした中、市内緑区の馬場小室山遺跡から出土したものと、岩槻区裏慈恩寺遺跡で安岡路洋氏がかつて表面採集されたものが、よく似た形態、文様をもっていることがわかりました。馬場小室山遺跡のものは頭頂部を欠損し、顔の部分の破片です。裏慈恩寺遺跡のものは、頭頂部を欠損していますが胸から上の破片です。
両者を比べてみると、どちらも額の部分に縦の刺突文がみられ、目・口・耳を周囲に刻みをもつ円形の粘土の貼付けで表しており、鼻のつくりやほほの文様などもかなり似ています。また後頭部も、中央に曲線で花のような文様を描き、さらに曲線的な文様が加えられています。裏慈恩寺遺跡のものには円形の文様がある以外は、ほぼ同じような文様となっています。髪型も、馬場小室山遺跡のものは、頭頂部を欠損していますが、後頭部に裏慈恩寺遺跡のものにみられるような突起がつけられていたような痕跡がみられます。
こうしてみるとこの両者は、多少の違いがあるものの、作り手が同じ人であったのではないかと思われ、「双子の土偶」ともいえそうです。2つの遺跡は、直線的な距離にして12~13キロメートル離れており、何らかの交流などがあったのでしょうか。非常に興味深いところです。

馬場小室山遺跡出土土偶(前)馬場小室山遺跡出土土偶(後)
馬場小室山遺跡出土のみみずく土偶

裏慈恩寺遺跡採集土偶(前)裏慈恩寺遺跡採集土偶(後)
裏慈恩寺遺跡採集のみみずく土偶

展示室でも実際に二つの土偶を見比べていただけるよう、並べて展示しました。

お問い合わせ先

岩槻郷土資料館

電話番号・ファックス:048-757-0271

地図情報をスキップする。

地図情報

地図をご覧になる場合は、下記リンクをクリックしてください。(Googleマップが新しいウィンドウで開きます。)

この記事についてのお問い合わせ

教育委員会事務局/生涯学習部/博物館 
電話番号:048-644-2322 ファックス:048-644-2313

お問い合わせフォーム