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更新日付:2023年2月2日 / ページ番号:C021289
風しんの追加的対策についてをご覧ください。
風しんウイルスの感染により、発熱、発疹、リンパ節の腫れが出る病気です。子どもがかかると軽症で、3日位で症状が治まることから、「3日はしか」とも呼ばれています。
以前は子どもに多い病気でしたが、最近は成人、特に男性の患者の報告が多くなっています。
風しんは妊婦がかかると胎児に感染し、先天性風しん症候群を起こす可能性があるため、成人男性から妊婦への感染が心配されています。
なお、平成20年から感染症法に基づき、風しんと診断された全ての患者の届出が必要となりました。
年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 (※1) |
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さいたま市 | 1 | 2 | 29 | 166 | 1 | 1 | 0 | 0 | 46 | 29 | 0 | 0 | 0 |
全国(※2) | 87 | 378 | 2,386 | 14,344 | 319 | 163 | 126 | 91 | 2941 | 2298 | 101 | 12 | 15 |
※1 感染症発生動向調査2022年第52週時点の集計より引用した暫定値です。
※2 国立感染症研究所ホームページ 感染症発生動向調査年報データより引用(感染症発生動向調査年別一覧表(感染症発生動向調査事業年報)。
原因となるのは、風しんウイルスです。ウイルスは、患者や感染者の鼻水やノドの分泌物、尿に含まれていて、主に飛まつ感染、接触感染でうつります。
発疹出現の前後1週間程度は、患者に感染力があると考えられています。
感染してから、症状が出るまでの潜伏期間は、2週間~3週間(平均16日~18日)です。
軽い発熱と同時に発疹が出ます。目の充血、咳、鼻水が出ることもあります。
発疹は、頭から胴体(腹・胸・背中)から手足の順に広がることが多く、薄い赤色で、かゆみはあまりありません。耳の後ろ、後頭部、首のリンパ節の腫れも出ます。
感染してもまったく症状が出ないで、免疫がつく不顕性(ふけんせい)感染も15%から30%位と、比較的多いと言われています。
子どもの場合、症状は軽く、3日位で発熱、発疹は落ち着きます。発熱がない場合もあります。
大人の方は症状が長引き、関節痛、関節炎が出ることもあります。
まれに、血小板減少性紫斑病や急性脳炎などの合併症を起こすこともあります。
妊娠中、特に妊娠初期に風しんにかかると、胎児に感染して、胎児(新生児)が難聴、心臓病、白内障などの障害をもつ先天性風しん症候群になる可能性があります。
風しんウイルスそのものに有効な薬はないため、症状に合わせた対症療法になります。
熱のある時は、安静と水分補給を心がけます。
児童・生徒は学校保健安全法で「発疹が消失するまで」登校しないこととされています(医師により感染のおそれがないと認められた場合はこの限りではありません)。
予防接種が推奨される抗体価の値については、検査方法によって標記が異なります(「○倍」「○○IU/ml」という標記)。
妊婦健診で風しんの抗体検査を受けている方は、母子健康手帳の「妊娠中の経過」や「検査の記録」のなかに検査結果が書き込まれていたり、「検査結果報告書」が挟み込まれているかもしれません。
検査方法、結果の見かたがわからない場合や予防接種の必要性については、検査を受けた医療機関にご相談ください。
なお、厚生労働省発出「予防接種が推奨される風しん抗体価について」(新しいウィンドウで開きます)も参考にしてください。
日本産婦人科学会、日本産科婦人科学会、日本周産期新生児学会、日本小児科学会、日本小児科医会、国立感染症研究所からなる、風しん排除を目的とした啓発活動として、毎年2月4日を風しんの日として、2月を啓発強化月間としています。
保健衛生局/健康科学研究センター/保健科学課
電話番号:048-840-2250 ファックス:048-840-2267