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更新日付:2025年9月28日 / ページ番号:C124210
「市報さいたまプラス」では、「市報さいたま」の特集紙面で掲載しきれなかった情報、こぼれ話などを掲載しています。
今月は、埼玉県立総合教育センター跡地に10月25日(土)にオープンする、「三室中央公園(愛称:ヌゥパーク)」を特集!
この新たに誕生するヌゥパーク、実は“防災機能”も兼ね備えた公園なのです!ヌゥパークに隠された秘密を、都市公園課の職員に聞いてみました。
―ヌゥパークに防災機能が備えられた目的や背景を教えてください。
建設にあたり、地域の方々と公園との結びつきを深めるため、地元の自治会を主体とした住民説明会やイベントを行いました。その中で、ヌゥパーク周辺が人口集中地区であることから、災害時などに一時的な避難スペースにしてほしいという要望が強いことがわかったんです。そのため、さいたま市のシンボルキャラクター「つなが竜ヌゥ」をテーマにしつつ、楽しさだけではなく、災害発生時に活用できる防災機能を整備することにしました。
―ヌゥパークは樹木に囲まれていますが、これにも意味があるのですか?
公園の外周を植栽で囲っているのは、火の延焼を防ぐためです。そのため、植えている樹々も防火性・耐火性のある樹種を取り入れています。防火性とは、大まかに言うと火災で枝葉が焦げても燃焼するまでに時間がかかり、火が燃え移るのを防いでくれること。耐火性とは、火災による高温にさらされても枯れずに耐える性質のことです。植え込みの幅が広いほど葉っぱの量が多くなり、樹木が高いほど防火性・耐火性は高くなると言われています。1995年に発生した阪神・淡路大震災では、一般的に防火性がそれほど高いとはいえないクスノキも、葉っぱの量が多かったため高い防火効果を発揮しました。そうした事例も踏まえ、広場を守れるように外周を樹木で囲んでいるのです。
―ヌゥパークには、災害時に使える地下ピット式のトイレがあると聞きました。
電気や水道が止まっても使えるように、非常時に汲み取り式にできるトイレを園内に設置しています。普段は下水管に流れる仕組みですが、非常時は地下ピットに直接つないで排水することができるので、従来の防災トイレに比べて臭いや衛生面の対策もできます。
―そのほかにも「ヌゥパーク」の防災に役立つ機能があれば教えてください。
停電時の備えもあります。公園の出入口とトイレ付近に合わせて6基のソーラー照明灯を設置しています。うち3基は、非常時に使えるコンセント付きです。
また、豪雨への備えもあります。園内の水田の脇に石がごろごろとした場所があるんですが、これはレインガーデンといって、雨が降った後、一時的に池になる場所なんです。さらに、芝生広場の地下には、集中豪雨などによる雨水の流出を抑える工夫として1,200平方メートル以上の広い砕石層を設けています。どちらも雨水を貯めて地下にゆっくり浸透させる効果があります。
―最後に、ヌゥパークの魅力やこだわりを教えてください。
ヌゥパークはヌゥのすべり台を中心とする子どもたちの遊び場としてはもちろん、見沼田んぼを想起させる風景の中で“農”を感じられ、桜や果樹、野の花など、四季折々花々も楽しめる公園です。園内には、カフェやレンタルスペース、貸ギャラリーなども設置されます。遊びや学び、防災といった側面以外にも、多世代が交流し、コミュニティを形成できるような公園になってくれたらいいなと願っています。
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