市報さいたまプラス 2025年6月号

大容量の電力を蓄えられ、繰り返し充電して使用できる「リチウムイオン電池」。今や私たちの生活とは切っても切り離せない存在で、さまざまな電子機器や小型家電製品に使用されています。しかし、リチウムイオン電池には衝撃を加えると発火するという性質があり、近年、本市でもリチウムイオン電池を含む機器や製品を原因とした、ごみ収集車やごみ処理施設での火災が発生しています。
市報6月号の特集を読んでリチウムイオン電池には分別が必要なことはわかったけれど、一体どうやって処分したらいいんだろう…？
という疑問に答えるべく、リチウムイオン電池を含む製品とその回収方法を詳しく解説していきます！

リチウムイオン電池が使われているものをチェック！

リチウムイオン電池が入っているものというとモバイルバッテリーが思い浮かぶけれど、他にどんなものに使われているんだろう…？

リチウムイオン電池を含む充電式の機器を原因とした火災トラブルを防ぐには、一人一人の心がけが大切。そのためには、どのような製品にリチウムイオン電池が使われているのかを認識することが、私たちにできる第一歩です。
リチウムイオン電池は充電して繰り返し使える小柄で軽量な電池。そのため、スマートフォンやノートパソコン、モバイルバッテリー、携帯ゲーム機、電動アシスト自転車、コードレス掃除機、ハンディ扇風機、電子タバコ・加熱式タバコ、電動歯ブラシ、電気シェーバー、電動工具、作業服用ファンなど、使用されている製品は多岐にわたっています（ニカド電池などの充電式の機器を含む）。
また、電子機器にはプラスチック部分も多いため、確認しているにも関わらず誤ってプラスチック製の容器と一緒に資源物として出してしまったり、もえないごみとして出してしまうケースが多いとのことです。

充電式の電気製品にはリチウムイオン電池が入っているかも！
プラスチックでできているように見えても、リチウムイオン電池が入っているかも！

リチウムイオン電池が含まれる製品を捨てたいときはどうしたらいいの？

ごみに出しちゃいけないなら、どうしたらいいの！？

リチウムイオン電池には、主に2つの処分ルートがあります。まず、事前準備として本体からリチウムイオン電池が取り外せる場合には、電池のプラス極（十）とマイナス極（－）にセロハンテープなどを貼って、電気が流れないように絶縁してください。また、リチウムイオン電池は膨張していても回収ボックスに入れられます。ただし、熱を帯びている場合は、市のごみ処理施設に直接持ち込んでください。

●リチウムイオン電池本体
各区役所や公共施設に設置されている電池回収ボックス（白色）に入れてください。また、乾電池、ボタン電池も同じボックスで回収しています。

●「30 センチメートル×15 センチメートル」の投入口に入る家電製品とその付属品（アダプターやコードなど）
家電本体ごと小型家電回収ボックス（黄色）に入れてください。
また、黄色い小型家電回収ボックスの投入口（30×15cm）に入らない製品は、市のごみ処理施設に直接持ち込むか、リネットジャパンリサイクル株式会社による宅配回収をご利用ください。

●回収ボックスの設置場所

区	設置場所
西区	・西区役所・馬宮コミュニティセンター・西部文化センター
北区	・北図書館・大宮西部図書館・大砂土公民館・宮原公民館・宮原コミュニティセンター・東京ガスライフバル大宮（民間）
大宮区	・大宮区役所・三橋公民館・大成公民館・大宮東公民館・大宮図書館・高鼻コミュニティセンター
見沼区	・見沼区役所・春野図書館・東大宮コミュニティセンター・七里コミュニティセンター・片柳コミュニティセンター・みぬま見聞館
中央区	・中央区役所・与野図書館・与野南図書館・西与野コミュニティホール・鈴谷公民館・上落合公民館
桜区	・桜区役所・田島公民館・土合支所・大久保公民館
浦和区	・浦和区役所・中央図書館・岸町公民館・領家公民館・浦和南公民館・常盤公民館
南区	・南区役所・南浦和コミュニティセンター・文蔵公民館・谷田公民館・西浦和公民館・六嚨公民館・善前公民館・東京ガスライフバル浦和武蔵浦和店（民間）
緑区	・緑区役所・大古里公民館・美園公民館・美園コミュニティセンター
岩槻区	・岩槻区役所・コミュニティセンターいわつき・岩槻南部公民館・ふれあいプラザいわつき・岩槻本丸公民館

※施設の状況は各施設にお問合せください。なお、回収ボックスは家庭ごみ専用です。
事業活動に伴って排出されるリチウムイオン電池は産業廃棄物となるため、事業者の責任において別途処理する必要があります。

リチウムイオン電池の回収は、電池が取り外せるか取り外せないかで覚えよう！
リチウムイオン電池の回収方法

私たちの生活に欠かせないリチウムイオン電池。しかし、処理方法を間違えると、大きな事故につながるケースも……。

見沼環境センター職員

市報6月号特集制作時の見沼環境センターへの取材では、職員の方にさまざまのお話を伺ってきました。特にリチウムイオン電池については、「スマートフォンに入っているような小さなリチウムイオン電池でも、発火すると施設を止めてしまうくらいの破壊力があります。火災が発生すると、ごみ収集車やごみ処理施設の損害や作業遅延だけでなく、作業員の命にかかわる事故につながるケースもあります」というお話がありました。
施設を守り、滞りなくごみ処理を行っていくためには、市民の皆さん一人一人の心がけが大事になってくるのです。

お役立ちブックマーク集

さいたま市／家庭から出た小型家電・電池を回収しています！
さいたま市／家庭ごみの出し方マニュアルについて
 さいたま市／ごみ分別辞典、収集日カレンダーをご利用ください！
さいたま市／（施行済み）ごみの直接持込みは完全事前予約制になります！