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更新日付:2024年11月27日 / ページ番号:C117654
「市報さいたまプラス」では、「市報さいたま」の特集紙面で掲載しきれなかった情報、こぼれ話などを掲載しています。
さいたま市立の小・中学校では、給食を通じて児童生徒に健やかな成長と学びを提供するため、さまざまな取り組みを実施しています。今回は、その取り組みの1つである「シェフ給食」をクローズアップ!大宮別所小学校の「シェフ給食」にお邪魔し、パレスホテル大宮のシェフの八田英昭さんと、大宮別所小学校の栄養士の恩田彰乃さんにお話を伺いました。
最初にお話を聞いたのは八田シェフ。
「今回のシェフ給食は学校の開校50周年記念行事の一環でもあり、『子どもたちはお肉の方が喜ぶかな?』と栄養士の恩田さんと話し合いました。メイン料理は子どもたちに目でも楽しんで欲しいという思いから、肉の塊がゴロッとした『豚バラ肉のトマト煮込みカスレ風』に決定。お肉が固いと食べにくいので、しっかり2時間ほど煮込み、トロトロに仕上げたところがこだわりです。また、ジャガイモを揚げた料理は子どもたちに毎回人気なので、フランスの定番料理のリヨネーズポテトを合わせました。私がシェフ給食を担当するとよく出しているのですが、いつも人気の鉄板メニューです!」
※レシピはページの下段でご覧になれます。
「シェフ給食には、私が勤めているパレスホテル大宮の総料理長が10年ほど前に賛同して、ホテルの和洋中のシェフが毎年参加しています。私自身も5年ほど経験していますが、普段の仕事とはまた別のものなので学ぶことがたくさんあります!調理後にすべての教室を訪れましたが、子どもたちの笑顔を見るだけで報われました。やっぱり、子どもたちと触れ合えることで刺激になります。コロナ禍の時は、こういったことができず、せっかくのシェフ給食も調理後は放送室で話をして終わり。子どもたちの反応もなくて、すごく寂しかったですね。子どもたちにはフランス料理だからと気構えず、楽しく食事してほしいという思いで調理をしました。悲しい状態でご飯を食べてもおいしくないので、おいしいものを楽しく食べてもらえるのが一番です!」
続いて栄養士の恩田さんに話を聞きました。
「各学校の栄養士は、材料の注文や調理室での調理指導、献立作りが主な仕事です。他にはアレルギー対応の書類作成、食材費などの支払いといった事務仕事など。給食時の放送で使用する原稿作成も担当しています!献立は『料理』を楽しんで欲しいという思いで考えています。旬の食材や地域の食材を使ったり、地元だけでなく日本各地の郷土料理なども出したりするようにしていて、色々な食材を取り入れた献立を立てるようにしています。子どもって、食べたことのないものを拒む傾向があると思うんです。でも、みんなと一緒に楽しい雰囲気のなかで食事をすれば、ちょっとは食べやすくなると思う。『学校でこんな給食が出たよ』とご家庭で会話したり、その時は食べられなくても、大人になった時に思い出して、それが食の広がるきっかけになったりしてくれれば嬉しいですね。」
「栄養士という仕事柄、簡単に家で栄養を摂れるおすすめ料理を聞かれることが多いのですが、そんな時はスープをおすすめしています。比較的調理が簡単というのももちろんですが、スープだと野菜も入っているしウインナーやタマゴを入れてもいい。手軽に作れてタンパク質も野菜も摂れるんです。忙しくてもスープ一杯なら飲みやすいですし、栄養価的にもおすすめです。」
シェフ給食後には、大宮別所小学校の児童たちによる感謝の会も行われました。その際、八田シェフが子どもたちに送ったメッセージを紹介します。
「今回は私のために感謝の会を開いていただきましたが、皆さんは給食を毎日食べていると思います。そこには栄養士の先生がいて、調理員さんがいて、みんなのために作ってくれています。このような立派な感謝の会ではなくてもいいので、廊下ですれ違った時に「おいしかったよ!」とか、「また作って!」とか、一声かけてあげてください。作る人の気持ちも上がってきて、またみんなにおいしい給食を作れると思います。」
【豚バラ肉のトマト煮込みカスレ風】
●材料(4人分)
・豚肉(バラブロック)…180g 2~3cm程度の角切り
・キャベツ…60g 2cmの角切り
・たまねぎ…80g 1.5cmの角切り
・にんじん…40g 1cm程度の角切り
・じゃがいも…60g 1.5cmの角切り
・白いんげん豆(冷)…40g ※缶で良い
・にんにく…適量 みじん切り
・トマトペースト…30g
・ダイストマト(缶)…60g
・ポークブイヨン…40g
・水…120g
・食塩…2.4g(小さじ1/3)
・白コショウ…少々
・植物油…12g(大さじ1)
●作り方
1 豚バラ肉を水から2時間煮込む
2 油でにんにくを弱火でキツネ色になるまで炒める
3 にんじん、たまねぎ、キャベツの順に加え炒める
4 トマトペーストを加え酸味が飛ぶまで炒める
5 ダイストマトを加え、さらに炒める
6 ポークブイヨンを加え、ゆっくり弱火で1時間30分程度煮込む
7 白いんげん豆、じゃがいもを加え、食塩、こしょうで味を調える
8 1の豚バラ肉を7と合わせて仕上げる
【リヨネーズポテト】
●材料(4人分)
・じゃがいも…200g 皮つきで1.5cm幅のいちょう切り
・たまねぎ…120g 4等分をスライス
・ショルダーベーコン…40g 短冊切り
・バター…10g
・乾燥パセリ…少々
・食塩…適量
・植物油(揚げ油)…適量
●作り方
1 じゃがいもを塩ゆでして、8分目くらい火を通す
2 たまねぎのスライスを180度の油で揚げる (3分程度)
3 じゃがいもを170度の油で揚げる
4 バターをあたためショルダーベーコンを炒める
5 2、3を加え、パセリを振って塩で味を調える
市報さいたま12月号について、詳しくは、こちらのページ(新しいウィンドウで開きます)をご覧ください。
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