さいたま市は、平成17年12月に制定した「さいたま市平和都市宣言」に基づいて、「核兵器等の廃絶」と「世界の恒久平和実現」に貢献するために取り組んでいます。
今回、戦後80周年・さいたま市平和都市宣言20周年の節目に、次代を担う子どもたちが写真作品の撮影・応募を通して、平和の尊さや大切さについて考えるきっかけとするため、フォトコンテストを開催しました。
入賞作品はさいたま市平和展「平和祈念写真展」等で展示し、市民の皆様の平和意識高揚に役立てます。
審査結果
令和7年4月28日から6月18日までに、3部門合わせて、197作品の応募がありました。
多くのご応募をいただき、ありがとうございました。
応募作品の中から、最優秀賞3点、優秀賞9点、奨励賞28点を選考しました。
最優秀賞・優秀賞受賞作品の紹介
受賞作品のうち、最優秀賞と優秀賞を受賞した作品を次のとおり公開します。
小学生の部

「お昼寝」
小学2年生 深澤 航太郎 さん
コメント
いつも、妹がお昼寝する時は、犬はケージに入れるけどたまたまその日は出していました。
そしたら妹と愛犬がお昼寝したので、僕に平和な時間が訪れました!!
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
愛犬と共に空色の布団に包まれて熟睡している姿は、平和そのものです。

「飛行機のマーク」
小学生
コメント
羽田空港の制限区域内見学ツアーにバスで行きました。
家族で飛行機が好きなので大盛り上がりでしたが、その中で機体の可愛いマークがお気に入りです。
ハートと星がかわいいですよね!
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
空港で見つけた珍しい尾翼のマークを、子どもの目線で機体の一部を切り取り、上手に写しました。

「空と海とわたし」
小学2年生 坪井 桜 さん
コメント
家族みんなで旅行に行った時の楽しい感じを伝えたいと思いました。
風が強くて私の髪の毛が面白い形になっているのが見どころです。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
海と空を背に、家族旅行での楽しい思い出を自撮りでよく撮れました。

「満月ライト」
小学3年生 高橋 逸芭 さん
コメント
スマートフォンで白黒写真の機能を見つけた時に楽しくなって家の色々な場所を撮りました。
電気を撮ったら月に見えて、「満月だ!」と嬉しくなりました。
とってもかっこよかったです。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
自宅のライトが、発想と創造と工夫で大変素晴らしい作品に生まれ変わりました。
中学生の部

「ひこうきぐも」
中学2年生 岸下 芽依 さん
コメント
雲一つなく飛行機が飛んでいる様子を見て、安心して地面を歩けて安心して空を飛べるこの環境に感謝しなければ、と思った。
地球に住む全ての人々が空を見上げてこんな気持ちになる日が訪れることを心から願っている。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
青一色の空へ一直線に飛んでいく飛行機雲は、勇気と希望を思わせてくれます。

「きれいな夕焼け」
中学1年生 市川 聖悟 さん
コメント
去年の夏休みに家族で佐渡島へ旅行に行きました。
海岸からみんなで見た海に沈んでいく夕陽がとてもきれいでした。
家族と楽しく過ごした平和な一日でした。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
雄大な景色の中にご家族らしき2人の後ろ姿をほのかに配置した、家族愛を感じる作品です。

「明るいハート 」
中学1年生
コメント
この写真は、先日家族で屋久島に行ったときに撮ったヴィルソン株という倒木です。
株の中から見える空は、明るいハート型をしていました。
この明るいハートは、見ている人に、人に優しくできるハート(心)をもち、どんなことがあってもめげずに前へ突き進もうと呼びかけているようでした。
このヴィルソン株も、倒れて枯れてしまってもなお、人に感動を与え続けているというのは、すごいことだなと思いました。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
画面の構成が素晴らしく、ハート形の中に新緑が映る希望あふれる写真です。

「朝のおだやかな寝相の風景」
中学2年生 髙橋 美和 さん
コメント
家族が同じ寝相で寝ていたのがかわいくて、写真を選びました。
今、世界で戦争が起きているところがあります。
普段の日常が送れず、苦しい思いをしている人がたくさんいることを知りました。
今、普通の日常を私たちが送れているのはとてもありがたいのだなと感じました。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
布団などの形と上部のカーテンからこぼれる日の構成が、無心で寝る様を愛らしく撮れています。
高校生の部

「応援したくなる木」
高校3年生 橋崎 夏芽 さん
コメント
私の学校では、スクーリングで屋久島に行きます。
ヤクスギランドへ行くのですが、その時に出会ったとても応援したくなる木です。
頑張って大きくなってね。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
発見の力ですね!小さな命の健気さ、生きる希望を与えられる作品です。

「夏といえば」
高校生 伊藤 義 さん
コメント
夏といえば花火?アイス?祭り?いいえ、違います。
夏と言えば海ですよね。
というわけで皆さんも海へ行ってenjoyしてみてはどうですか?
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
空と海と陸!おだやかに晴れ渡った景色は、何よりも平和な世界ですね。

「新緑をゆく」
高校3年生 伊達 道彦 さん
コメント
新緑が茂り始めた時期の写真です。
公園は様々な年齢の人で賑わい始める頃で様々な様相を呈していました。
新緑の彩、風の涼しさ、駆ける自転車、どれも夏へ向けての清々しさがあり、それを1枚で表現しようと努力しました。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
流し撮りを選択して、新緑のロードを疾走する瞬間をとらえた爽快感が良いです。

「どんな夢見てるのかな」
高校3年生 富樫 怜奈 さん
コメント
4年前にブリーダーから保護されてうちの子になったティナ。
買ってきたおもちゃには見向きもせず、新聞紙で遊んで、ダンボールの中で寝るのが大好き。
きっとそういう環境で育ってきたんだろうね。
だからクッションで無防備に寝ているのを見たらなんだか嬉しくなった。
もう何も心配いらないよ。
審査員による講評(さいたま市美術家協会)
保護犬とのことですが、寝込んでいるワンちゃんの舌が、安心している様を雄弁に物語っています。
本コンテストの概要
テーマ
日常で「平和」を感じた瞬間
- 例えば、対象の子ども本人が撮影した
- 身近な人の笑顔
- 穏やかな風景
- 何気ない日常の一コマ など
部門
小学生の部、中学生の部、高校生の部
賞
各部門 最優秀賞1点、優秀賞3点、奨励賞12点
賞品
図書カード(最優秀賞3,000円分、優秀賞2,000円分、奨励賞1,000円分)
応募できる人
市内在住又は在学で、平成19年4月2日から平成31年4月1日までに生まれた方
(小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校等の児童・生徒)
応募できる作品
令和4年1月以降に、対象の子ども本人が撮影した、テーマに沿った未発表の写真(1人3点まで)
(デジタルデータで、データサイズは1枚10MB以内)
※カメラやスマートフォンで撮った写真データをそのまま応募できます。
〔注意事項〕
- 応募する人本人が撮影し、全ての著作権を有しているものに限ります。
- 被写体が人物で、個人が特定できる場合は、本人(未成年者の場合は保護者)に本コンテストへの応募の承諾を得てください。
- 撮影場所が通常立入できない場所や私有地の場合は、管理者・所有者に撮影の承諾を得ているものに限ります。
- 合成写真や過度に加工した写真、生成AIで制作した写真は応募できません。
- 既発表の作品や、他のコンテスト等に応募している(応募予定を含む)又は入賞された作品は応募できません。
ただし、本人のSNS等への掲載のみである場合や、既に落選が決定している場合は応募できます。
審査・展示等
作品の審査
さいたま市美術家協会にご協力をいただき、平和推進検討委員会において、応募作品を審査し、部門ごとに入賞作品を決定しました。
受賞者の表彰
最優秀賞と優秀賞の受賞者を対象に、表彰式を開催し、賞状と賞品を贈呈します。
また、奨励賞の受賞者には、別途賞状と賞品を贈呈します。
表彰式の日時
令和7年8月3日(日曜日)13時から
※さいたま市平和展「平和祈念講演会」の1プログラムとして実施します。
表彰式の場所
RaiBoC Hall(レイボックホール・市民会館おおみや) 小ホール
(所在地:大宮区大門町2-118 大宮門街7階)
作品の展示
入賞作品は、さいたま市平和展「平和祈念写真展」等で展示します。
展示の日時
令和7年8月12日(火曜日)から19日(火曜日)まで
9時から21時まで(初日は13時から、最終日は14時まで)
展示の場所
市立大宮図書館 1階 展示スペース
(所在地:大宮区吉敷町1-124-1 大宮区役所内)
その他
個人情報の取扱い
応募時に入力いただいた個人情報は、本コンテストの作品審査、結果通知、表彰、展示等のみに利用します。
著作権の取扱い
応募いただいた作品の著作権は、撮影者に帰属します。
学校への情報共有
入賞作品については、受賞者の在籍校に、入賞の事実等について情報共有を行う場合があります。
入賞作品の活用
応募いただいた作品のうち、入賞作品は、上記の作品展示以外に、本市の平和に関する啓発活動や各種展示、展示に係る広報に使用させていただくことがあります。
その際、加工(トリミング、色合いの変更等)して使用させていただくことがあります。
なお、市は、入賞作品を無償で使用する権利を有するものとします。