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更新日付:2025年12月25日 / ページ番号:C122663
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| 馬場小室山遺跡の位置(地図・地形図の太線はさいたま市) |
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馬場小室山遺跡(ばんばおむろやまいせき)は、さいたま市緑区大字三室・松木1丁目・馬場2丁目にあります。
遺跡は大宮台地上にあり、遺跡の眼下には、現在芝川の流れる見沼の低地から南に入り込む袋状の谷が迫っています。
馬場小室山遺跡では縄文時代の早期から晩期まで、各時期にわたって生活が営まれました。
中でも後期~晩期にかけて、くぼ地を中心とし、その周囲にいくつかの土の高まりが円環状をなすような様相が見られ、いわゆる「環状盛土(かんじょうもりつち)」の形態をとっています。
そして、この時期の関東地方では、「安行式(あんぎょうしき)」と呼ばれる土器を指標とする、特徴的な文化が形成されていました。
この遺跡では、数十回にわたる発掘調査により、縄文時代の学術研究上の重要な遺跡であることが明確になり、その中心となる環状盛土の範囲が埼玉県の史跡として指定されています。
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![]() (別角度から全体) |
![]() 拡大写真(男性を表している) |
![]() 拡大写真(女性を表している) |
| 馬場小室山遺跡出土 土偶装飾土器 縄文時代後期 口径13.8cm 高さ16.0cm |
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昭和56年(1981)の調査において、男女一対の土偶が口縁部(こうえんぶ)に装飾された土器が発掘されました。
頭部は欠損していますが、男性と思われる土偶はこの時期に特徴的である「みみずく土偶」、女性の土偶は関東地方で広く分布する「山形土偶」であると思われます。
いずれにしても縄文後期~晩期における土器群の中でも類例があまり見られない貴重なもので、埼玉県指定有形文化財(考古資料)となっています。
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| 馬場小室山遺跡出土 人面画土器 縄文時代晩期 口径13.0cm 高さ14.8cm |
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土偶装飾土器が発掘された翌年の調査において、縄文時代の後期~晩期にあたる2メートル大のフラスコ状土壙(どこう)から、大量の土器が発掘されました。
その土器群の中で、胴部に人の顔と思われる装飾が施された土器があり、「人面画土器(じんめんがどき)」と呼ばれています。
その貴重性から埼玉県指定有形文化財(考古資料)となりました。
この土器は日本の博物館で公開展示されただけでなく、平成21年(2009)に英国の大英博物館で開催された「THE POWER OF DOGUU」展でも公開展示され、世界の人びとの目に触れることとなりました。
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