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更新日付:2024年12月20日 / ページ番号:C021714
学校では、様々な種類の動物が飼育されています。その中で、うさぎやモルモット、ニワトリなどのように、子どもたちが体温や心臓の鼓動を感じることができ、生きていることのぬくもりを肌で感じることのできる動物を「学校飼育動物」としています。
さいたま市教育委員会では、学校飼育動物を通した教育の充実のため、以下の取組を推進しています。
学校飼育動物を介して、子どもたちが生き物への優しさをもち、生命の尊さを実感することにつながる「動物介在教育」は、大きな教育的意義があります。子どもたちが動物と触れ合うことにより、次のような心情面の育成が期待されます。
〇動物の誕生・成長・老化・死などの生きる営みに直接触れることにより、「生命への畏敬の念」を育てることができます。
〇愛情をもって飼育することにより、生命を大切にする気持ちや思いやりの心、動物愛護の精神やいたわりの気持ち、また、動物との共存の気持ちを育てることができます。
〇生き物の世話をすることにより、責任感や忍耐力を育てることができます。
市立小学校では、生活科の授業等において、児童が学校飼育動物にえさを与えたり、抱きかかえたりすることで、命あるもののぬくもりを感じ、命を大切にしようとする気持ちを醸成しています。また、係活動や委員会活動を通して自主的に動物の世話を行い、責任感や忍耐力を育くんでいます。
学校飼育動物が、けがや病気等により診察治療が必要と考えられる場合は、近隣の動物病院で診察治療をしていただいております。
年2回、学校飼育動物を飼育している学校を対象に、獣医師や指導主事が巡回します。獣医師が飼育担当者に直接アドバイスするとともに、飼育動物の健康診断及び、必要に応じて治療も行います。
さいたま市教育委員会では、昨今の気候変動に伴い、市立小学校における学校飼育動物の飼育環境について獣医師会と連携しながら改善を進めています。
飼育動物に適した環境整備について各学校へ周知するとともに、各小学校の状況に応じた支援を進めています。
〇現在、以下の6点の取組を実施し、市立小学校での適切な飼育に努めています。
(1)学校飼育動物の獣医師による巡回診療を実施(夏季・冬季)し、学校飼育動物の健康状態の把握や飼育環境の指導助言を行っています。
(2)毎週金曜日(長期休業中を除く)に、学校飼育動物の週末の飼育体制の整備について注意喚起を行っています。
(3)学校飼育動物のけがや病気等により、近隣の動物病院で診察治療した場合は、教育委員会が 診察治療費の支払いを行っています。
(4)市立小学校での学校飼育動物の飼育状況の現状把握を行い、課題のある学校には、獣医師の助言をもとに必要な指導助言を行っています。
(5)屋内飼育への移行を検討している学校に対し、屋内飼育用ケージのリサイクルの仕組みを整えるとともに、屋内飼育の留意点等の指導助言を行っています。
(6)土日祝日、長期休み、閉庁日の飼育体制を整えている市立小学校の取組を紹介し、全市に広げています。
〇各学校の学校飼育動物の適切な飼育を支援するため、以下の2点を今年度中に実施する予定です。
(1)学校飼育動物Q&A集の改訂を行い、適正温度やえさの与え方、屋内飼育、学校と地域が連携した飼育、災害時の対応などの適切な飼育方法の周知を行います。
(2)学校飼育動物の飼育に係る指導動画を、獣医師・動物愛護ふれあいセンターとともに作成し、学校飼育動物の具体的な飼育方法等の周知を行います。
教育委員会事務局/学校教育部/教育課程指導課
電話番号:048-829-1659 ファックス:048-829-1990