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更新日付:2024年10月3日 / ページ番号:C061300
WHO(世界保健機関)では、プレコンセプションケアを「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。
コンセプションはおなかの中に新しい命をさずかること(受胎)を意味しています。プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。妊娠の計画の有無に関わらず、早い段階から妊娠・出産の知識を持ち、男性も女性も自分の身体への健康意識を高めることが大切です。
あなたの人生をあなたらしく歩むために、自分の身体のことを知り、自分自身や大切な人の健康・ライフプランについて考えてみましょう。
主食(ごはん・パン・麺類)、主菜(魚・肉・卵・豆腐などの大豆製品)、副菜(野菜を中心にした料理)がそろうようにして、1日3食バランスのとれた食事を心がけましょう。
やせ(BMI18.5未満)は、将来の赤ちゃんの健康に影響が出る可能性があり、肥満(BMI25以上)は妊娠高血圧症や妊娠糖尿病のリスクを高めます。適正体重(BMI18.5以上25未満)を目安に、体重を保ちましょう。
BMI算出方法:体重(kg)÷〔身長(m)〕²
良質な睡眠は疲労の回復や心身の安定に必要不可欠です。生活リズムを整えて、疲労をためないようにしましょう。
まだ妊娠を考えていない人も、飲みすぎは心身に悪影響を及ぼします。適度な飲酒を心がけましょう。
喫煙は流産や早産、低出生体重児などのリスクを高めます。また、受動喫煙も健康に影響を及ぼすので、パートナーも禁煙する必要があります。自身や周りの人が妊娠する前から禁煙に取り組みましょう。
性行為による感染症は、不妊の原因になるものもあります。感染症や望まない妊娠を防ぐために、性行為時にはコンドームを適切に使用しましょう。
生活習慣病やがん等は、早期発見・早期治療が有効です。学校や会社、自治体による健康診断は、若くて自覚症状がなくても、必ず受けましょう。20歳から2年に1回は、子宮頸がん検診の受診を検討し、ひどい月経痛や生理不順など気になる症状がある場合には、早めに婦人科や産婦人科へ受診しましょう。
また、妊娠前、妊娠中に感染することで赤ちゃんに悪影響を与える感染症の中には、ワクチンで予防できるものもあります。
妊娠前から気を付けたい感染症については赤ちゃんを母子感染から守ろう!もあわせてご確認ください。
自分にあったストレス解消法をみつけましょう。毎回、過食・飲酒・喫煙によってストレス発散するのではなく、悩みを話せる家族や友人との時間やかかわりを大切にすることもよいでしょう。
男性も女性も、普段から自分自身の体調と向き合い、つらい症状がある場合は、ひとりで抱えずに家族や友人へ相談したり、医療機関へ受診するなどしましょう。
・近くの医療機関や自分にあった医療機関などを探せるサイト:医療なび
・妊娠について知りたい、悩んでいる方へ:妊娠・出産の電話相談
・不妊症、不育症に悩んでいる方へ:不妊・不育の電話相談、カウンセラーによる専門相談
引用:国立成育医療研究センター「プレコンセプションケアセンター」<外部リンク>
子ども未来局/子ども育成部/母子保健課 母子保健係
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