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更新日付:2025年9月3日 / ページ番号:C123963
日時 |
テーマ |
講師 |
6月11日(水)~20日(金) |
離婚の基礎知識 |
角谷 史織 弁護士 |
7月30日(水)~8月7日(木) |
DVで離婚を考える時に知っておきたいこと 質問等へのフィードバック |
第1回「離婚の基礎知識」
〇離婚するときにどんなことを決めたらいいのか
1.親権者の指定
親として子どもの面倒を見る、代わりに判断する等の権利。ただの「権利」ではなく、義務を伴うものであることの理解も必要。定めないと離婚できない。
令和6年5月に共同親権導入を含む民法改正が成立。絶対ではなく単独親権もありうる。令和8年5月までに施行される。
2.養育費
子どもが成長・自立するまでに要する必要な費用のこと。当事者間で合意できない場合には調停、調停でも決まらなければ審判手続き。対象となる子=未成熟子≠未成年。
3.面会交流
子が親から愛されていると感じることで自己肯定感等を得、健やかな成長のためになる。子の意思も大事だが、子のためにどうすべきかを客観的に考える必要がある。
4.財産分与(清算的財産分与)
夫婦で築き上げた共有の財産を清算するもの。原則として2分の1ずつ取得する。
5.年金分割
婚姻期間中の厚生年金や共済年金部分を分けること。
6.慰謝料
損害賠償のうち、精神的苦痛に対する賠償のこと。
〇離婚手続きの流れ
協議離婚、調停離婚、裁判離婚がある。
〇婚姻費用分担について
〇強制執行について
〇さいごに
離婚するかを迷っている方は、まずなぜ迷っているのかを考えてみる。相談するなら有用性を考えて弁護士という専門家に。
第2回「DVで離婚を考える時に知っておきたいこと」
〇第1回の質問へのフィードバック
第1回講座の内容に関して質問のあった項目について、回答交えつつ深堀する。
・離婚手続きの進め方について
・財産分与について
・年金分割について
・婚姻費用・養育費について
・その他離婚に関連して
〇DVで離婚を考える前に知っておきたいこと
配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(いわゆるDV防止法)の制度の概要、DV事案での注意点を、令和5年の改正部分を中心に解説する。
DV防止法は配偶者からの暴力は重大な人権侵害であるため、きちんと防止して被害者を守るための法律。
・保護命令の種類について
・保護命令は誰が申し立てられるのか
・保護命令はどのような場合に申し立てることができるのか
・どのようなことが脅迫にあたるのか
・保護命令を申し立てるためにやっておくべきことは何か
・DVを受けた場合どこに避難すればいいのか
・避難する際の注意点について
・弁護士の選び方について
危険を感じたら迷わず通報や避難を。おかしいなと思ったら、配偶者暴力相談支援センターや弁護士に相談を。
・基本の知識を教えて頂きました。自身の心構えや必要な手続き等などを知ることができました。
・離婚に際しては感情面と経済面、養育を含めて冷静に分析して判断することが必要と改めて思いました。また、DV防止法を活用するには警察へDV相談の記録を残すことが必須であることなど具体的な注意事項を知ることができました。今後、もし身近にそのようなことが起こったらアドバイスできます。ありがとうございました。
市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター
電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801