“絆”現場訪問(3月28日 長谷川家住宅)
岩槻区にある長谷川家住宅を訪問しました。
明治時代に白木綿の問屋として財を成した長谷川家の住宅は、今年の7月頃に国の登録有形文化財となる予定の歴史的建造物です。戸が上にすり上がる構造の摺揚戸(すりあげど)や、漆喰塗の大壁、梁を大きく張り出した出桁造(だしげたづくり)の軒、漆喰で盛り上げた鬼瓦などに、明治の土蔵建築の特徴が表れているそうです。重厚な建造物のたたずまいに歴史の重みを感じました。
城下町・岩槻には、岩槻城跡をはじめとして街の歴史を伝える貴重な文化遺産が数多く残されています。しかしながら、貴重な歴史的建造物が次第に消えていくのも事実です。
長谷川家のご当主からは、建物を保存するご苦労や、それでも後世に伝えていこうという決意についてお話を伺いました。建物は、「まちかど雛めぐり」や茶室、論語の輪読などにも活用されているそうで、地域の皆さんと一緒に保存と活用に取り組まれている様子を伺いました。一度失ったら再現できない歴史遺産を後世に伝えることの重要性を再認識した訪問となりました。
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