市民の皆様へ（令和7年5月27日）

皆さん、こんにちは。
5月25日執行のさいたま市長選挙におきまして、多くの市民の皆様の温かい御支援をいただき、引き続き、市政運営を担わせていただくことになりました。
本日、5期目として初登庁の日を迎えましたが、市長として課せられた使命と責任の重さに、改めて身が引き締まる思いであります。
5期目のスタートに臨み、今後の市政運営にあたっての決意と取組について、お話をさせていただきます。

【16年間の総括】
「市民一人ひとりがしあわせを実感できる都市を実現したい」
私は、平成21年5月の市長就任以来、16年間、この思いを胸に、未来に向けた基盤づくりに全力で取り組んでまいりました。
おかげさまで、成長力については、14歳以下の転入超過数が9年連 続で全国第1位、幸福度ランキングでも指定都市第1位、ＳＤＧｓ先進度調査では2回連続で全国第1位という評価をいただきました。さらには、さいたま市の強みでもある教育についても、英語力では5回連続で全国第1位をいただきました。
こうした評価をいただく中でも、財政力指数では指定都市の中で3番目に高く、市民一人当たりの市債残高は2番目に低いなど、健全財政も維持しています。また、市民満足度では、さいたま市に「住み続けたい」とお答えいただいた市民の割合が87．2％と過去最高を記録するなど、成長力、財政の健全性、市民満足度のいずれにおいても指定都市トップクラスの結果を出してまいりました。
また、令和5年に国立社会保障・人口問題研究所が発表した推計人口でも、本市の人口のピークを5年程度先送りにすることができました。
これらの成果は、申すまでもなく、市民や事業者の皆様の御協力の賜物にほかなりません。心から感謝を申し上げます。
しかし、本市にも、いずれは人口減少が訪れます。
その時に、本市が、更に先の10年、20年も、希望（ゆめ）にあふれ、持続可能な成長を遂げていけるようにしなければなりません。
これが、この度の市長選挙において市民の皆様から託された、私の責務だと思っております。

【5期目への想い】
人口減少の到来に向けた備えを行う、この重要な局面で、引き続き、市政を担い、市民・事業者の皆様と共に未来を創っていきたい。
そのためには、市民・事業者の皆様、職員と共に、叡智を結集し、これまでの取組をさらに前進させ、「希望（ゆめ）のまちへ もっとシンカ！」を掲げ、この4年間に、4つのシンカを実現していくことを市民の皆様とお約束いたしました。

【4つのシンカ】
1つ目は、災害に強い安全で安心できる都市、犯罪が起こりにくい、安全で強靭な都市へ、シンカさせることです。老朽化するインフラ施設の更新、防災・減災対策、防犯対策の強化など、誰もが安心して暮らせるための、安全なまちづくりにしっかりと取り組んでまいります。
2つ目は、「東日本の共創（協奏）都市」、「緑豊かな環境循環都市」、「日本一の教育文化都市」、「国際スポーツ・健康先進都市」を実現し、誇りあふれる都市へ、シンカさせることです。
3つ目は、「子ども・若者が希望（ゆめ）を持てる」、「女性が活躍し、子育てがしやすい」、「障がい者が輝き、暮らしやすい」、「高齢者が生き がいと安心できる」、地域共生社会の実現に向け、「誰一人取り残さない」しあわせ実感都市へ、シンカさせることです。
最後に、4つ目は、これらを下支えする、市民の誰もがデジタルの恩恵・変化を実感でき、市役所職員の満足度も高い「ＤＸによる人に優しいスマート都市」、暮らしやすい街、生活環境のバリアフリー、住民主体の支え合い活動など、「絆（みんな）でつくる共創都市」の実現に向け、絆（きずな）で支え合う都市へ、シンカさせることです。
これらのシンカに向けて、市民・事業者の皆様の御理解と御協力をいただきながら、「責任と共感・共汗」、「徹底した現場主義」、「公平・公正・開かれた市政」という三つの基本姿勢を貫き、全力で職務に取り組んでまいります。

【家計負担軽減への対策】
特に、この度の選挙期間中には、現下の物価上昇に苦しんでおられる市民の皆様から、家計負担の軽減を求める多くの声が寄せられました。初登庁後、本市の実情を踏まえた効果的な家計負担軽減策について、国の動向も注視しながら、速やかに検討するよう、指示したところです。
引き続き、市民生活を足元からしっかりと支えていきたいと思います。

【終わりに】
この16年間、市民・事業者・大学等関係団体の皆様と手を携え、様々な課題に取り組み、歩んでまいりました。
その結果、さいたま市は大きく成長・発展することができました。
今、さいたま市は、誰もが未来に向けて希望（ゆめ）を描ける都市へと、更にシンカする時です。この重要な局面において、皆様と力をあわせて進み、「市民一人ひとりがしあわせを実感できる“絆”で結ばれたさいたま市」、「誰もが住んでいることを誇りに思えるさいたま市」を実現してまいりたいと考えております。
皆様の御支援と御協力を心からお願い申し上げ、市長就任の挨拶とさせていただきます。

さいたま市長　清水　勇人