新型コロナウイルス感染症に関するメッセージ(令和2年3月)
新型コロナウイルス感染症に関するさいたま市長メッセージです。
本市の感染者の発生状況や対応状況についてお伝えします。
メッセージの一覧
- 市民の皆様への不要不急の外出自粛のお願い、市民利用施設などの休館延長、市立学校の再開判断について(令和2年3月27日)
- 区役所窓口混雑緩和のお願いについて(令和2年3月24日)
- 市内医療機関等への備蓄マスクの配布について(令和2年3月13日)
- 新型コロナウイルスの影響に伴う市内学校の臨時休業について(令和2年3月2日)
市民の皆様への不要不急の外出自粛のお願い、市民利用施設などの休館延長、市立学校の再開判断について(令和2年3月27日)
さいたま市として市民の皆さんに申し上げます。
この週末は不要不急の外出を自粛していただきますようお願いいたします。
さいたま市民の感染状況は、これまでに7名が陽性となっておりますが、退院されている方は3名です。3月25日に開催された「さいたま市新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」では、市内は「感染状況が一定程度に収まってきている地域」と考えられるが、東京都における感染者の急増を踏まえると、「感染状況が拡大傾向にある地域」への中間段階であろうとの認識を共有しました。一方で、東京都では、3月25日に41名の感染者が確認され、小池都知事は「感染爆発の重大局面」とし、今週末の不要不急の外出自粛を都民にお願いしています。
また、昨日も新たに47名の感染者が確認されています。毎日約18万人の市民が、通勤・通学で都内に通かよわれ、休日も買い物などで出かけるなど、生活圏が密接に関係していることを考えると、東京都の感染者数の急増による影響は、無視することはできません。専門家の皆さんのご意見もいただいたうえで、急激な感染拡大防止のため、まずは、今週末の不要不急の外出を控えていただくことが必要だと考えました。市民の皆さんにはご不便をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
なお、生活必需品の買い物、散歩やお子様が公園で遊ぶこと、お仕事などは、自粛の対象ではありません。また、都市が封鎖されるような状況ではありません。冷静にご判断いただき、商品の買い占めなどは控えていただくようお願いいたします。
やむを得ず外出をする際には、手洗いや咳エチケットといった基本的な感染症予防に加え、クラスター発生の三つの条件、換気の悪い密閉空間、多くの人が密集している場所、至近距離での会話や発声が行われる、といったリスクの高い場所を避けてください。企業の皆様にも従業員の感染予防のため、在宅勤務などの配慮をお願いします。是非ともご協力をお願いします。
次に、市民の感染を防止する観点から、3月31日まで市民利用施設を休館としていましたが、これを原則4月19日まで延長します。加えて4月19日までの市主催のイベントについても、中止及び延期とさせていただきます。市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
なお、市立学校の再開につきましては、現時点では準備を進めておりますが、最終的には3月30日に判断し、お知らせします。
本市としましては、今が極めて重要な時期と認識しており、東京都、埼玉県、その他近隣の県や市等と足並みをそろえ、感染拡大防止に向けて徹底した対策を講じていく必要があると考えております。
感染拡大防止の効果を上げていくためには、市民の皆さん、特に若い世代の皆さんのご協力が欠かせません。是非ともご協力をお願いします。
区役所窓口混雑緩和のお願いについて(令和2年3月24日)
さいたま市民の皆様、そしてこれからさいたま市民になる皆様にお知らせします。
例年3月末から4月にかけて、引っ越しなどが増えることで、区役所の窓口が大変混雑いたします。昨年の3月は、さいたま市全体で約2万件の届出があり、区役所によっては最大で120分以上、お待ちいただくような状況がございました。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためには、人が密集しないようにすることが大切です。
そこで、私から皆様にお願いです。区役所の混雑緩和にご協力ください。例えば、さいたま市から転出する際の届出は郵送が可能です。また、新たにさいたま市へ転入される方など届出の期限が延長されている手続きもございます。さらに、さいたま市では、コンビニエンスストアで、マイナンバーカードを利用した、住民票などの証明書の交付も行っております。ぜひご活用いただきたいと思います。それぞれの手続きの詳細や、区役所の窓口の混雑状況は、さいたま市のホームページでご確認いただけます。
皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
市内医療機関等への備蓄マスクの配布について(令和2年3月13日)
新型コロナウイルスの感染拡大の防止のためのマスクの配布について、報告をいたします。
3月16日から、介護施設等職員向けに、約86,000 枚、医療従事者向けに約86,000枚のマスクを、順次、配布をいたします。また、今回、配布枚数を精査することができましたので、クラスターの防止、また市民の感染拡大の防止のため、前回配布できなかったその他の子ども関係施設についても、来週から順次配布することといたしました。今回のマスク配布に関しましては、一部誤解もあるようですので、少し詳しく説明をさせていただきます。
3月初めの時点で、本市では、保健所や消防局の職員などが使う防疫従事者用を除く、約24 万枚のマスクを備蓄していました。この備蓄した約24 万枚のマスクの活用については、131 万人すべての市民に配布することは困難であることから、クラスター対策や新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、より優先度の高い対象者に絞って配布することが必要であると考え、検討してまいりました。
国からは、特に医療機関、介護施設等においてマスクが不足し、その対応が喫緊の課題となっているとの話があったところであり、また、市民生活への影響も考慮して、優先度の高い配布先として、第一は医療従事者向けとし、さらに重症化リスクの高い介護施設等職員向け、子ども関係施設職員向けと3つを対象に配布することといたしました。
3月2日から実施をした一斉休校の影響があること、また、放課後児童クラブや保育所等、子ども関係施設では、日頃からマスクが備蓄をされていない状況であり、現場からのニーズが高いこと、一方で、介護施設等や医療機関では現状ではマスクの備蓄をしていることを鑑み、マスクの配布時期については、最初は子ども関係施設職員向け、次に介護施設等職員向け・医療従事者向けの順にマスクを配布することを、3月6日の新型コロナウイルス危機対策本部員会議で決定をいたしました。
これらの施設については、様々な施設があり、マスクの数には限りがあることから、基準を明確にして選定することといたしました。子ども関係施設については市が指導監督や指導監査を行う立場にある、わかりやすく言いますと、子どもの数や指導者数及び運営状況も把握している施設を対象とし、放課後児童クラブ、放課後等デイサービス事業所、保育所、幼稚園等を対象としました。介護施設や高齢者施設については、通所型の施設は含まず、感染が発生した場合に、事業所を閉鎖することが困難である入所施設を対象としました。また、医療機関については、一定の数を確保した上で、関係機関と協議しながら配布先を決定し、配布を行っていくこととしました。
その上で、3月13日、防疫従事者用の備蓄数と医療機関を含む必要配布数が明らかになったため、子ども関係施設についても、もう少し広く活用できることとなりました。また、市民への感染拡大の防止を図るためには、市の指導監督や指導監査の有無に関わらず、子どもが通う施設におけるクラスター感染対策を図ることが必要であると考え、3月9日から13日までの段階で配布ができなかった、市立小学校、私立、国立の小学校及び国立幼稚園、各種学校のうち幼稚園又は小学校の課程に類する課程を置くもの、青少年健全育成事業における届出施設の職員を対象に配布の範囲を広げ、本日の本部員会議で決定し、配布させていただくことになりました。
一部の報道にあった、朝鮮学校への配布がなかったということにつきましては、朝鮮学校を特定して配布しなかったということではありません。子ども関係施設の配布基準を決定する中で、朝鮮学校が、市が指導監督や指導監査を行う対象施設でない各種学校に分類されている施設であるため、当初配布先としていなかったことがその理由です。
また、今回、配布の範囲として朝鮮学校を含めることとしたのは、より多くの子どもたちを感染から守るために、対象を広げ、当初配布した子ども関係施設では配布できなかった施設で、市立の小学校、そして法定され、市の所管外の施設である、私立、国立の小学校や各種学校等も含めることとしたことがその理由です。
私たち市民に一番身近な自治体であるさいたま市の現在やるべきことは、感染集団をつくらないように、市全体に、市民一人ひとりに新型コロナウイルスが感染し、広がることを防いでいくことです。そして、1日も早く、子どもたちが元気よく学校で学び、校庭を駆け回れるように、街に賑わいを取り戻せるように、企業や市民の皆さん一人ひとりが日常生活に戻れるように、引き続き取り組んで参りますので、御協力をよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスの影響に伴う市内学校の臨時休業について(令和2年3月2日)
※動画は令和2年3月2日に撮影したものです。なお、さいたま市立学校(特別支援学校を除く)の臨時休業は、3月26日まで延長となりました。
2月27日付で、政府から、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けて、全国すべての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、臨時休業を行うよう要請がありました。
さいたま市といたしましても、ここ1、2週間が極めて重要な時期であることをふまえ、子どもたちの健康・安全を第一に考え、感染リスクにあらかじめ備える観点から、子どもたちへの感染症拡大防止、及び市民の安心安全の確保に向けて、徹底した対策を講じていく必要があると考え、このたびの方針を決定いたしました。
本市では、3月2日から3月13日まで、市立小中学校、高等学校、中等教育学校を一斉臨時休校とすることといたしました。また、特別支援学校につきましては、医療的ケアが必要な児童・生徒であることや人数が少人数で感染症予防対策が取れる教育環境であること、さらに休校した方が児童・生徒及び保護者への影響が大きいこともあり、さまざまな状況を確認し、検討した結果、通常通り開校することといたしました。
小中学校などが休校になることによって保護者や児童・生徒に混乱が生じないよう、小学校6年生までの児童及び中学校の特別支援学級に在籍する生徒のうち、保護者等が就業しており、仕事を休めない場合など、児童・生徒が自宅等で過ごすことが適当でないと考えられる場合は、お弁当持参のうえ、児童・生徒が在籍する学校施設で、通常の学校の在校時間の範囲内として、受け入れることとし、放課後児童クラブにつきましては、しっかりと安全な体制をとったうえで、通常通り開設してまいります。今後もできる限りの配慮をした形で実施してまいりますのでよろしくお願いいたします。
子どもたちへの感染を防ぎ、市民の安心・安全と新型コロナウィルスの感染拡大を防いでいくために、そして、今回の対策がより効果をあげるためには、市民の皆様や市内企業の皆様の協力が必要です。市民の皆様や市内企業の皆様、そして子育て中の保護者の皆様には、大変ご不便をお掛けすることとなりますが、体調が良くないときは出勤等を控えていただき、従業員や子どもたちが休みやすい環境づくり、テレワークや時差出勤など働き方の工夫をいただくなど、是非、皆様にもご協力をお願いいたします。
また、子どもたちには必要のない外出を控えていただくようお願いいたします。本来であれば、学校生活最後の年度末の大切な時期を過ごす予定だった子どもたちにとって大変つらいことであり、また、特に卒業式については人生の中でも大変重要な行事の一つでもあります。私たちにとっても、大変重く、つらい決断でありましたが、子どもたちの命や健康を最優先して、こういった対応とさせていただきました。 子どもたち、保護者の皆様にとっては大変つらいことと思いますが、どうか、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
また、急なご案内でもあり、ご心配なこともあるかと思います。さいたま市では、臨時休業に関する電話相談窓口を設置いたしましたので、ご不明な点などございましたら、さいたま市のホームページをご確認のうえ、ご連絡ください。
感染拡大を防ぎ、効果を上げていくためには、市民の皆様や市内企業の皆様の協力なしには、決してなし得ないことだと考えております。市民の皆様に混乱が生じないよう、できる限りの配慮をし、万全な体制で対応してまいりますので、是非、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。