件名
西浦和駅周辺まちづくり方針に関わる要望書
受理日
令和7年4月3日
要望事項
1.柔軟な都市計画の見直し
1. 老朽化した大規模建築物が立つ西浦和駅周辺において、現行の都市計画では建替再生が困難な建物も存在するため、商業地域・
容積率400%・建ぺい率80%への見直しを要望いたします。
2. 都市計画見直しのための地区計画の具体的適用方法について、検討内容および実施計画の詳細な説明をお願いします。
3. 用途や容積率の見直しに関し、昨年12月4日の市議会一般質問において都市局長が「地区計画の検討状況を見据えながら判断」と
答弁されましたが、具体的な検討状況についてご回答ください。
4. 同議会で都市局長は「地区計画の策定は地権者が主体で進め、市が支援を行い、草案策定後に市が決定する」と答弁されましたが、
市側が提供する具体的な支援内容、支援体制および決定スケジュールについて、明確なご説明を要望いたします。
2.インフラ整備・防災対策の強化および事業化促進
1. 狭く安全性に課題がある駅前通りの道路拡幅、駅前広場の整備、ならびに歩行者・自転車の安全確保等、交通インフラの早急な
整備推進を要望いたします。
2. 西浦和地区は、木造建物の延焼リスクや軟弱地盤の液状化など災害リスクが高い現状にあるため、駅前広場、道路拡幅、
下水道整備等の防災インフラの早期実施を強く要望いたします。
3. 市としての防災対策に関する具体的な方針や施策を、明確な形でご提示くださいますようお願いいたします。
4. 地震や洪水等の災害リスクに対応するため、早急な事業化に向けた具体的なスケジュールの提示を求めます。
3.行政の積極的サポート体制およびURとの連携
1. 所管事務所体制に関し、昨年12月4日の市議会一般質問で都市局長が「必要に応じて強化を図る」と答弁されましたが、
具体的な体制強化の内容についてご回答ください。
2. 地権者が協力する駅前広場や道路用地に対し、市がURからの代替地取得等を含む具体的な土地交換スキームを構築し、
再開発の選択肢拡充のための措置を要望いたします。
3. 産業集積拠点エリアへの対応にあたり、十分な人員配置と支援体制の確立について、具体的な計画の提示をお願い申し上げます。
4.住民参加・協議の場の創設と情報公開の徹底
1. 定期的な進捗報告、説明会、意見交換会等を通じ、地権者および地域住民が主体的に参加できる体制の整備を要望いたします。
2. 協議会と市が合同で具体的施策を検討する「共同作業の場」を設置し、透明性の確保および意見反映の機会の充実を要望いたします。
要望書に関する迅速な対応のお願い
1.専門家派遣制度の適用
各種の調査や検証等、地元の自主的なまちづくり活動への市のまちづくり専門家派遣制度活用の支援をお願いします
2.西浦和のまちづくり担当の選任
アクセス道路や駅前広場の整備など、多岐に渡る事業が控えている中、西浦和駅周辺の担当部門の設置と担当者の選任をお願いします
3.地権者組織との定期協議の実施
地権者組織・地元・行政との協働の場の創設と、定期協議の実施をお願いします
対応結果(回答内容)
1.柔軟な都市計画の見直し
1.について
用途地域の見直しにつきましては、貴協議会を含め周辺エリアの地権者等の将来における土地利用の意向確認や、まちづくりに関する
意見交換等をさせていただきながら、必要な対応について検討してまいります。
2.~4.について
2.から4.につきましては、関連がありますので、一括して回答いたします。
土地区画整理事業の長期未着手地区の見直しにつきましては、地域の課題を解決するために土地区画整理事業に代わる手法を示す必要が
ございます。
その手法の一つとして地区の特性に応じてきめ細やかな規制内容を定めることで、より良いまちへと誘導することを目的とした
「地区計画」制度があります。
その一般的な適用方法は、地域の皆さまが主体となりまちづくりの目標やルールを検討いただき、地区計画の地元素案としてまとめ、
本市に御提案いただきます。御提案内容と都市計画マスタープランなどとの適合を確認のうえ、問題ない場合は地元素案を元に
本市として地区計画案を作成し、都市計画手続きを経て都市計画決定するというものです。
地区計画の主な検討内容は、建築物等の用途の制限や敷地面積の最低限度、壁面の位置の制限など、建築物や土地利用に関するルールと
なります。
また、地区計画策定に向けての主な支援内容、支援体制につきましては、地区計画素案の作成時において、地区計画内容の技術的助言・
指導や他地区事例等の紹介などを行っております。
西浦和駅周辺地区における地区計画に係る実施計画、目標やルール等の具体的な検討内容及び決定スケジュールにつきましては、
現在明確に定まっておりませんが、今後、地域の皆さまと一緒に検討してまいります。
2.インフラ整備・防災対策の強化および事業化促進
1.、2.、4.について
1.、2.及び4.につきましては、関連がありますので、一括して回答いたします。
まちづくり方針に示しております西浦和駅南口駅前広場を含む検討候補路線につきましては、西浦和駅南口のまちづくりに合わせて
検討を進めてまいります。
また、狭く安全性に課題がある駅前通りにおける歩行者・自転車の安全確保のための方策や災害リスクへの対策などにつきましては、
関係機関や地域の皆さま等と一緒に検討してまいります。
3.について
本市における防災対策に関する具体的な方針や施策につきましては、さいたま市地域防災計画やさいたま市国土強靭化地域計画に
位置付けております。
3.行政の積極的サポート体制およびURとの連携
1.について
本市では、現在22地区の土地区画整理事業及び3地区の市街地再開発事業、その他各種まちづくり事業に取り組んでおります。
それらの事業を推進するため、主に都市局の各まちづくり事務所に対し業務に必要となる人員を配置しているところです。
西浦和駅周辺地区のまちづくりにおける本市の体制につきましても、地域の皆さまのまちづくりに対する機運の高まりや、
事業の進捗に伴う業務量の増大等を踏まえ、今後、必要に応じて強化を図ってまいります。
2.について
西浦和駅南口駅前広場を含む検討候補路線の整備におきましては用地取得が見込まれますが、現時点において事業手法は未定で
ありますことから、御要望事項につきましては、今後検討してまいります。
また、再開発の選択肢拡充につきましては、貴協議会を含め周辺エリアの地権者等の将来における土地利用の意向確認や、
まちづくりに関する意見交換等をさせていただきながら、必要な対応について検討してまいります。
3.について
産業集積拠点候補地区(田島地区)における本市の体制につきましては、事業の進捗に伴う業務量の増大等を踏まえ、今後、
必要に応じて強化を図ってまいります。
4.住民参加・協働の場の創設と情報公開の徹底
1.、2.について
1.及び2.につきましては、関連がありますので、一括して回答いたします。
西浦和駅周辺のまちづくりにつきましては、まちづくり方針にも示しておりますとおり「住民と行政の協働で、地域の特性を生かした
個別のまちづくりに取り組む。」こととしておりますので、貴協議会のみならずその他の関係団体や地域の皆さま等とも定期的に
意見交換や情報共有を図れるよう「共同作業の場」のような体制づくりを検討してまいります。
○要望書に関する迅速な対応のお願い
1.専門家派遣制度の適用について
まちづくり専門家派遣制度につきましては、本年度御活用いただける場合もありますので、まずは、西浦和駅周辺のまちづくりを
所管しております都市局まちづくり推進部浦和西部まちづくり事務所までお問い合わせください。
2.西浦和のまちづくり担当の選任について
西浦和駅周辺のまちづくりにつきましては、既に浦和西部まちづくり事務所内に選任の担当を設けており、事業を推進している
ところです。
今後、地域の皆さまのまちづくりに対する機運の高まりなど、事業の進捗に伴う業務量の増大等を踏まえ、必要に応じて強化を図って
まいります。
3.地権者組織との定期協議の実施
地権者組織との定期協議実施につきましては、貴協議会のみならずその他の関係団体や地域の皆さま等とも定期的に意見交換や
情報共有を図れるよう「共同作業の場」のような体制づくりを検討してまいります。