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更新日付:2025年2月14日 / ページ番号:C118019
与野中央公園整備及び多目的な新市民体育館の設置等を求める要望書
令和6年11月26日
日頃より都市公園の整備拡充に尽力されていることに敬意を表します。
緑と水辺の豊かな公園整備計画を有する与野中央公園が整備された暁には、鴻沼川・高沼用水と一体化し、自然の宝庫として、気軽に遊べ、楽しめ、憩える緑多き水辺のある大変魅力的な日常生活に欠かせない貴重な公共の空間となるでしょう。この与野中央公園という空間を整備するためには行政と住民との協働や絶えまぬ努力と英知の総和が不可欠です。
そもそも、与野中央公園の拡張エリアである「A1」エリア・「A2」エリア(上図)は、「緑と水辺の豊かな公園の創出、与野体育館の代替施設である多目的で新しい市民体育館設置のため」という市・行政からの土地活用の説明を受け、地権者が熟慮の上、土地をゆずってくださったから公園の拡張エリアの土地として確保されたのであって、決して、5000人興行用アリーナを中心とする(仮称)次世代型スポーツ施設のための土地ではありません。
「A2」エリアは、調節池の底面にバスケットボールコートと、スケボーパークが設置され、それ以外に駐車場が設置される予定とされています。
「B」エリアは、開設済みの公園であり、現在の遊具広場等の改装とインクルーシブエリア・駐車場が予定され、「C」エリアは、開設済みの公園であり、整備は行わず、現状のままとのことです。
そうしますと、今後、残りの「A1」エリアが与野中央公園整備事業の主要なエリアとなります。
ですから、公園拡張「A1」エリアには、安全・安心が十分に保たれ、これまで市の計画の中で示されてきた公園施設(案)等が継承され、旧与野市時代から地元住民が待ち望んできたように、広い草原・水辺の広場・子どもの広場・築山・多目的グラウンド等々、重要な公園施設の設置が求められています。
また、全世代の誰もが親しめ、楽しめ、憩える場として、園児の遊び場、小学生の野外学習・遠足の場として、区民祭りなど区民のイベントの一大交流の場として、またスポーツや武道・演舞等々ができる屋内空間として、災害時の避難場所として、緑と水辺の豊かな公園の整備と多目的な新しい市民体育館の設置が急がれます。
それは、中央区の緑被率がわずか10. 7%で、さいたま市10行政区の中で最下位であり、一人当たりの公園の面積もわずか1.76平方メートルで、さいたま市の平均5. 04平方メートルに比べても大変狭いこと。そして、与野体育館を利用する団体が多く、抽選漏れする団体もあり、もっと広い多目的な新しい市民体育館の必要度が高くなっていることからも言えることです。
与野中央公園の整備と新しい市民体育館に関しては、そのスペースの十分なる確保によってはじめて実現が可能となります。
そのためには、地権者及び市民との約束を守らず、公園「A1」エリアの4割程(9000ni)を占有し、そのことによって広い草原・水辺の広場等々、他の重要な公園施設整備を阻害し、軟弱地盤ゆえ、工事による住宅被害等が懸念されている巨大な5000人興行用アリーナを中心とする(仮称)次世代型スポーツ施設(以下、本施設)の計画は、白紙を含め根本的な見直しが不可欠です。
折も折、市は、11月21日、本施設の「債務負担行為」として131億円を設定すると発表。
昨年5月には本施設の事業費は52億円と試算していたものを、131億円と2. 5倍もの大幅増は、認められません。物価高騰に伴う建設費の増大があるにせよ、2, 5倍増は、異常な増額です。
しかも、本年度から2059年度までの支出を約束する「債務負担行為」であるため、131億円で済む保証はどこにもありません。事業費はさらに上積みされることも想定されます。
財政難の折、事業費を2. 5倍に大幅増しなければ、事業者を公募できないのであれば、本施設の事業計画そのものに財政負担の面でも見通しが甘く、検討が不十分で、杜撰な計画だったということになるわけですから、本施設の事業計画は、白紙に戻すべきです。
以上のことから、与野中央公園の整備事業や新しい市民体育館の設置等に関し、次のように要望します。
下記要望につきまして、12月20日までに文書回答提示のうえ、懇談という形で、市の見解をお聞かせください。
要望事項
1.(仮称)次世代型スポーツ施設事業(以下、本事業)の「債務負担行為」としての131億円の設定を取り下げてください。
当初の事業費52億円を2.5倍の131億円に大幅増額する理由として、物価高騰等を挙げていますが、それにしても2.5倍増は、異常な増額です。つい先ごろ、市の財政難が発表されたばかりだというのに、本事業については、大盤振る舞いでは、筋が通りません。
本事業計画は、緑と水辺の豊かな与野中央公園創出の最大のネックという弊害、騒音・振動・交通渋滞等々、住民生活を脅かすなど、弊害の数々が指摘されています。
今回は、財政負担の面でも、計画の甘さが露見し、杜撰な計画であったということになります。
本事業の事業費の原資は、税金です。財源に限りがあります。
先行き市民負担が過重にならないことを切に願います
2.与野中央公園の拡張エリアである「A1」エリアに1.~15.のような公園施設を設置してください。
1.現与野体育館より1.5倍程度の広さにし、競技場・遊戯施設・舞台・備蓄倉庫など、多目的な市民体育館を設置してください。
2.できるだけ広い草原広場を設置してください。
3.子どもの広場を設置してください。
4.噴水のある水辺の広場(親水広場)を設置してください。
5.草すべりのできる築山を設置してください。
6.グラウンドゴルフも可能な多目的グラウンドを設置してください。
7.植樹し、木陰ができるよう樹木帯を設置してください。
8.藤棚を2つ設置してください。
9.東屋2棟と屋根付き休憩所2棟を設置してください。
10.周回園路に沿って四季折々の花が咲く花壇と要所要所にベンチを設置してください。
11.区民祭りなど、区民のイベントや交流に活用できる簡易的なミニ野外ステージを設置してください。
12.最新式の洋式トイレ3か所・水飲み場3か所を設置してください。
13.シンボル的なカラクリ時計台を設置してください。
14.A1エリアとBエリアをつなぐ“(仮称)夢の橋”を架けてください。
15.その他、メルヘンタッチの総合案内板・街灯等を設置してください。
3.上記1の1.~15.の公園施設を設置するスペースを十分確保してください。
具体的には次のようにしてください。
1.5000人興行用メインアリーナを中心とする(仮称)次世代型スポーツ施設事業計画の白紙、あるいは設置場所を他区に変更等も含め、事業計画を根本的に見直してください。
2.与野中央公園内の多目的市民体育館・トイレ・休憩所等々、屋根付き建物を建蔽率にして4%程度にしてください。
4.衛生・安全など、よく整備され、カワセミも飛来する鴻沼川となるように、ホタルが生息できる高沼用水路となるように環境を整備するとともに、緑豊かな広い与野中央公園との一体化が図られ、公園全体が緑と水辺の豊かな居心地の良い自然環境の宝庫となるように整備してください。
5.市民と行政の協働の原則にもとづき、与野中央公園の整備に関し、都市公園課と地元住民との話し合いの場を設けるとともに、地元住民からの要望を聞き取り、公園整備に反映させてください
6.(仮称)次世代型スポーツ施設事業計画に関して、市長による地元住民説明会を早急に開いてください。
(仮称)次世代型スポーツ施設事業計画に関して、52億円との事業予算や軟弱地盤等の立地条件・大規模長期間の工事による数々の弊害、そして、「なぜ、今、ここ与野中央公園に設置なのか」との根本的な問題など、さまざまな疑問・問題点が行政からの明快なる説明や回答がないまま、"I年半が経過しています。
市長は、記者会見など、事あるごとに住民への丁寧な説明の必要性を一貫して主張されてきました。
ところが、私たち「市民の会」は昨年7月以降、繰り返し、市長の地元住民への直接説明、あるいは市長と地元住民との対話等を強く要望したきましたが、一度も実現していません。
担当部局の職員の方とは何度も、窓口で話し合う機会がありましたが、市長でなければ答えられない点もあるように見受けられます。
こぅした状況から、市長の説明責任をとの声はますます大きくなってきており、(仮称)次世代型スポーツ施設事業計画に関し、事業費をはじめ、様々な問題について、明快に答えていただくために、市長の地元住民説明会の早期開催が一層強く求められています。
要望事項1、3について回答いたします。
令和6年5月10日付ススス政第407号、要望事項2に対する回答のとおり(仮称)次世代型スポーツ施設整備事業を白紙あるいは根本的に見直すことは考えておりません。
また、本事業につきましては、可能な限り民間力を活用し施設整備を行うことで、民間事業者が有する専門的な知識や運営ノウハウにより、財政負担の軽減や持続可能な施設の維持管理・運営ができるようにPFI手法(BTO方式)による整備を進めております。
なお、本事業に係る債務負担行為につきましては、令和6年さいたま市議会12月(11月繰上げ)定例会で審議され賛成多数で可決成立していることを申し添えます。
要望事項2について、回答いたします。
与野中央公園の現在の計画の全体像につきましては、旧与野市時代から目標としています、広さを生かした公園づくりや総合公園としての多様性とシンボル性に富んだ公園づくり等を踏まえまして、旧与野市時代の計画に近づける工夫をしてきたところです。
具体的には、現在の計画では、広さを生かした公園づくりにつきましては、約1ha のまとまった草原広場の整備を予定しております。
また、多様性につきましては、一体型調節池の底面にバスケットコートやアーバンスポーツエリアを設置するほか、障がいの有無に関わらず誰もが遊ぶことができるインクルーシブ広場の整備を計画しているところです。
さらに、シンボル性につきましては、メインアリーナとサブアリーナ、結節空間から成るシンボリックな「(仮称)次世代型スポーツ施設」を想定しており、庁内で連携しながら計画を進めてまいります。
要望事項4について回答いたします。
現在の与野中央公園の計画につきましては、約1haのまとまった草原広場の整備や、調節池底面における草地広場等の整備、高沼用水路西縁の歩行空間に連続して樹木を配置して、水と緑の散策路となるようなゾーニング等を計画しております。与野中央公園が鴻沼川や高沼用水路に隣接した水資源豊かな土地であることを踏まえて、公園内に親水空間を創出できるよう調整してまいります。
要望事項5、6について回答いたします。
今後も、事業の進捗に合わせて丁寧に説明しながら整備を進めてまいりますので、御理解いただきますようお願いいたします。
要望事項1、3、6の回答に関しての問い合わせ先
スポーツ文化局 スポーツ部 スポーツ政策室
電話番号:048-829-1737 ファックス:048-829-1996
要望事項2、4、5の回答に関しての問い合わせ先
都市局 みどり公園推進部 都市公園課
電話番号:048-829-1420 ファックス :048-829-1979
スポーツ文化局/スポーツ部/スポーツ政策室
電話番号:048-829-1737 ファックス:048-829-1996