ページの本文です。
更新日付:2024年10月18日 / ページ番号:C117263
(仮称)次世代型スポーツ施設整備及び関連事業の見直しと工事における振動・騒音・家屋破損等に関する要望書
令和6年9月5日
日頃より生活環境などの向上に尽力されていることに敬意を表します。
昨年11月、与野中央公園整備事業の一環としての付け替え道路工事が始まってから、近隣の民家のブロック塀に亀裂が生じたり、室外機が傾いたリ、振動などで、生活に支障をきたす状況が生じました。そこで市に被害状況を伝え、近隣住民とともに、損害補償も含め、適切な処置を講じるよう市に要望してきました。半年後、市からの返事は、「調査して原因が工事と断定されないと補償できない」とのことでした。市は、住民の生活を守る立場から、被害の原因をはっきりさせる責任があります。
今後、本格的な与野中央公園の整備の一環として、5000人興行用アリーナ建設工事やその関連工事がすすめられようとしていますが、工事は、付替え道路工事より大規模で長期間です。
それだけに被害もより大きくなることが想定され、近隣住民からは、工事による振動・騒音・地盤沈下-亀裂などの家屋の破損や敷地の損傷等が大変心配されています。
それというのも、2002年、「県の鴻沼川改修工事で旧与野市の新中里・鈴谷・大戸など、最大で15cmも地盤が沈下し、住宅やマンション800棟で、建物や塀が傾いたり、壁にひびが入ったりした」という22年前の住宅被害が思い起こされるからです。しかも、県は地盤沈下に関し、「工事のミスではない。被害が想定できないほど地盤が悪かった」と説明しているからです。
県行政が認めざるを得ないほど、与野中央公園周辺は地盤が悪いわけですから、5000人興行用アリーナを中心とした次世代型スポーツ施設整備の大規模工事に、近隣住民が地盤沈下-住宅被害を心配されるのは、もっともな話です。
南海トラフ臨時情報が解除されたとはいえ、地盤沈下・住宅被害の懸念は一層大きくなっています。
そもそも、計画の段階から、5000人興行用アリーナについては、軟弱地盤に建てても大丈夫か、公園の緑地の大幅削減、事業費の大幅増との懸念、従来の緑と水辺が豊かな与野中央公園の計画を反故にするなど地権者との約束違反、中央区に2つ目の興行用アリーナは必要でないなど、マイナス要素が多く、公園内に建てること自体、不適切であると厳しく指弾され、公園の緑地こそ増やすべきだと強く求められてきました。それは、署名数6687筆、ネット署名数5499筆が何よりも物語っています。
市民から理解が得られないまま与野中央公園内に5000人興行用アリーナを建てたのなら建てたで、周辺住民の生活に支障をきたす様々な問題が噴出することが想定されます。
5000人興行用アリーナでのイベントによる与野中央通リの車の渋滞、迷惑駐車、イベント開催日は、公園内は入場待ちするイベント参加者でいっぱいになり、子どもたちが公園内で遊べない、サブアリーナ(与野体育館の代替施設)もイベントに使われ、市民が利用できない、夜間のイベント開催による振動・騒音等など、新たな懸念や問題がその一例です。
そのような懸念があっても、5000人興行用アリーナをつくる必要があるのでしようか。
地元住民の日常生活を不安にさせる状況や懸念事項などを直視し、安心安全な市民生活第一という行政の責務を全うしていただくためには、(仮称)次世代型スポーツ施設整備事業は、中止も含め根本的な見直しが必要ではないでしようか
そこで、市におかれましては、一時、南海トラフ臨時情報の発令という新たな事態も加わったわけですから、近隣住民の住宅被害の心配など、様々な状況を直視し、与野中央公園内に5000人興行用アリーナを中心とする次世代型スポーツ施設整備事業に関して、2002年の地盤沈下・住宅被害の二の舞にならないよう根本的な見直しをしてください。
具体的には下記要望につきまして、9月24日までに文書回答提示のうえ、懇談という形で、市の見解をお聞かせください。
要望事項
1.地盤の悪さによる、2002年の鴻沼川周辺の住宅被害、解除されたとはいえ、南海トラフ臨時情報が発令されたという新たな事態、公園の緑地大幅削減、事業費の大幅増額の懸念、イベント開催による渋滞迷惑駐車・夜の騒音など、様々な懸念が想定される(仮称)次世代型スポーツ施設を整備する事業計画を見直ししてください。
2. 2002年、県の鴻沼川改修工事による地盤沈下・住宅被害及び「工事ミスではない。被害を想定できないほど地盤が悪かった」との県の説明について、市は(仮称)次世代型スポーツ施設整備参入希望の事業者に重要な情報として、適確に伝えてください。
3. (仮称)次世代型スポーツ施設整備工事・関連工事の開始前及び開始後、次の点をお願いします。
(1)事業者が決まり次第、市と事業者の連名で、地元住民への事前説明会を開き、事業の全容と想定される地盤沈下・住宅被害等に関し、現状の調査とともに、損害補償も含め、対応策を提示じしてください。
(2)工事開始後、適宜、工事の進渉状況を地元住民に文書で知らせてください。
(3)工事開始後、家屋の破損など近隣住宅に被害が生じた場合、地元住民・市・事業者の三者で対策を協議し、直ちに原因究明など、適切な対応をとってください。
また、原因が工事によるものと判断された場合、その責任は、誰にあるのか明確にするとともに損害補償をしてください。
(4)近隣住民の日常生活の環境保全、安全な登下校などに十分配慮し、騒音・振動など、極力起きないようにするとともに、大型車両の運行の速度や時間帯など安全面での対策を講じてください。
(5)原則として、土曜日・日曜日・祝祭日、12月29日~1月3日、8月のお盆の時期、工事は行わないようにしてください。
また、工事時間は午前9時から午後5時までにしてください。
(6)市と事業者は相談窓口を開設し、工事に関する住民の苦情等に、迅速に対応してください。
4.地元住民の住宅被害をはじめ、振動・騒音などによる生活上の様々な不安をかえりみず、5000人興行用アリーナ計画を推し進めなければならないのはなぜでしようか。市長自身の見解をお聞かせください。
要望事項1.について回答いたします。
令和6年4月8日受理 「与野中央公園整備、及び次世代型スポーツ施設に代わる(仮称)与野中央体育館に関する要望」 要望事項2で回答した通りです。
要望事項2.について回答いたします。
現在、埼玉県が行っている与野中央公園調整池造成工事で講じている地盤沈下の対策等を踏まえ、事業者に対し適切な情報提供を行うとともに、万全な対策を求めてまいります。
要望事項3.について回答いたします。
令和6年5月30日受理 「(仮称)次世代型スポーツ施設整備事業の見直しなどに関する要望」 要望事項3で回答した通りです。
要望事項4.について回答いたします。
事業の必要性については、令和6年4月8日受理 「与野中央公園整備、及び次世代型スポーツ施設に代わる(仮称)与野中央体育館に関する要望」 要望事項2で回答した通りです。なお、工事中の住民の皆様への配慮については、令和6年5月30日受理 「(仮称)次世代型スポーツ施設整備事業の見直しなどに関する要望」 要望事項3で回答した通りです。また、興行中の振動騒音については、要求水準書(案)において、周辺への騒音・振動等の影響を極力抑えるよう配慮すること等を記載しています。
本施設が、市民の皆様に親しまれる施設となるよう整備を進めてまいりますので、引き続き市政発展のため、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
スポーツ文化局/スポーツ部/スポーツ政策室
電話番号:048-829-1737 ファックス:048-829-1996
スポーツ文化局/スポーツ部/スポーツ政策室
電話番号:048-829-1737 ファックス:048-829-1996