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更新日付:2024年2月21日 / ページ番号:C073985
かつて中央区役所の脇にSLが展示してあったのを覚えていますか。
このSLは39685号といい、蒸気機関車9600形式770両のうち、386番目の製造ということになります(9600番が1番目)。
この車両は、大正9年(1920)2月10日に川崎造船所(現、川崎重工)で製造され、大里機関区(現、門司機関区)に配属されて九州で活躍した車両です。
戦後になって、新潟機関区や坂町機関区(新潟県村上市)に配置され、米沢と坂町を結ぶ米坂線(営業キロ90.7km)で貨物や客車の牽引にあたりました。
(米坂線を走るSL39685号。写真は個人提供、禁無断転用)
国鉄の蒸気機関車廃止方針で昭和46年に廃車となりますが、その間、51年間にわたり地球62周分以上になる2,493.068kmを走行した計算になります。
廃車後、大宮工場にあったこの車両は、昭和47年(1972)に当時の市長や市議会議員の尽力で市役所前に展示されることとなり、44年間この地域のシンボルとして市民の目を楽しませてきましたが、老朽化のために平成28年に解体されたものです。
(与野市役所脇にあったSL39685号を見学する子供たち、昭和47年)
与野郷土資料館では、このSLの記憶を長く留めるために、「39685」と刻まれた銘板など部品の一部を展示しているほか、米坂線をイメージしたNゲージを製作して、目でも耳でも楽しめる工夫をしています。
(39685号の先頭に取り付けられていた銘板) (大正9年川崎造船所(現川崎重工)製作を示す銘板)
(39685号で使用されていた油つぼ)(犬釘) (与野郷土資料館で展示されているNゲージ。米坂線の風景をイメージしている)
与野郷土資料館ではSL39685号の部品や写真を展示しています。
また、Nゲージも展示していますが、個人の方が運転することはできません(職員が時間を決めて運転します)。
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