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更新日付:2023年11月22日 / ページ番号:C010994
最初は赤い発疹が出て、それが水疱、カサブタになり、全身に出ることを特徴とする病気です。
冬から夏にかけて流行します。5歳以下のお子さんがかかることが多く、大人もかかることがあります。
原因となるのは、水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルスです。飛まつ感染(患者の咳などによりウイルスが飛び散り、それを吸い込むこと)や、空気感染(ウイルスを含む飛まつから水分が蒸発し、小さな粒子になって空気中に浮遊しているものを吸い込むこと)、接触感染(水疱内容物が付いた手で、口や鼻を触ることにより体にウイルスが入る)します。
麻しん(はしか)ほどではありませんが、感染力が強いことが特徴です。
感染力があるのは、発疹が出る1、2日前から、発疹が全てカサブタになるまでです。
感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は2~3週間位です。
最初は赤い発疹で始まり、その後水疱になり、カサブタになります。数日間新しい発疹が出るので、同時にいろいろな状態の発疹(赤い発疹・水疱・カサブタ)が出ているのが特徴です。発疹は、頭、胴体(腹・胸・背中)、手足の順に広がることが多く、胴体にたくさん出ますが、発疹の出方には個人差があり、わずかしか出ない場合や、口の中に出ることもあります。通常は最初に発疹が出てから1週間位で、全てカサブタになり治ります。
子供は軽症のことが多く、軽い発熱、発疹のかゆみなどで済むことがほとんどです。
かゆみのため発疹を引っかくことにより、皮膚に細菌感染を起こすことがあります。まれに肺炎や脳炎などをおこすことがあり、子供より大人のほうが、重症になりやすいといわれています。
水痘が治った後も、水痘帯状疱疹ウイルスは知覚神経細胞に休眠状態でひそんでいます。高齢の方や、過労、ストレスなどで免疫が弱まるとウイルスが活性化して、帯状疱疹を起こすことがあります。
対症療法として、かゆみと化膿を抑える軟膏(なんこう)が使われます。また、ウイルスの増殖を抑える薬が処方されることもあります。軽く済む病気のため、特に治療を行わないこともあります。
水痘患者が一部の解熱剤(アスピリン)を服用することにより、ライ症候群(脳障害などをおこす病気)がおきる可能性があると報告されています。解熱剤を使う場合は、必ず医師の処方を受けて使用しましょう。
家庭では、かゆみのため発疹をかきこわすことがあるため、患者の手は清潔にし、爪も切っておきましょう。体が温まるとかゆみが増すので、厚着はしないようにしましょう。
口の中に発疹ができると食事がしみるので、やわらかく薄味の食べ物をとります。酸っぱいものは痛みが強くなるので避けましょう。また、脱水症状を起こさないように水分を充分取りましょう。
なお、児童・生徒は、学校保健安全法ですべての発疹がカサブタになるまでは登校しないこととされています(医師により伝染のおそれがないと認められた場合はこの限りではありません)。
感染力が強いので、患者との接触はなるべく避けます。飛まつ感染や接触感染を起こすので、ウガイと手洗いを行います。ワクチンが有効で、平成26年10月1日より公費での定期予防接種が可能となりましたので、対象の方は、早めのワクチン接種をお願いします。
保健衛生局/健康科学研究センター/保健科学課
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