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更新日付:2025年3月17日 / ページ番号:C119801
近年、夏の猛暑が長期化し、熱中症などの健康リスクが高まっております。これは地球温暖化が原因ともいわれております。
今回、学習環境を改善するとともに、次世代を担う若年層の地球温暖化対策に係る行動変容を促すため、小学校において断熱ワークショップを実施しました。
1.実施場所
・和土小学校 (さいたま市岩槻区黒谷1353) 6年1組教室
・東宮下小学校(さいたま市見沼区東宮下215-1) 6年1組教室
2.実施日
・和土小学校 令和6年8月23日(金)(対象:児童・教員等)
・東宮下小学校 令和6年8月29日(木)(対象:児童・教員等)
3.内容
〇 地球温暖化と断熱に関する講習
・地球温暖化の説明
・建物の熱の出入りや断熱の仕組みの説明
〇 窓の断熱パネルの作成と設置
・断熱パネルの作成・設置
・温度センサーと肌感覚で気温の変化を体感
![]() 地球温暖化と断熱に関する講習 |
![]() 窓の断熱パネルの作成と設置 |
〇 断熱施工
・ 教室の天井に断熱材施工
・ 窓の断熱パネル作成と設置(断熱ワークショップ時に実施)
・ デマンド換気扇の設置
![]() |
4.実施後の子どもたちの感想(主なもの)
・自由研究につなげてみたいと思った。帰ったらお母さん達に伝えたいと思った。今日学んだことを来られなかった人や皆に広めたいと思った。
・断熱改修ワークショップを体験して、地球温暖化やCO2のことも少し分かり、楽しくてまたやりたいと思った。
・皆で協力して完成した時の達成感がとても嬉しかった。
・断熱材を組み立てるのが楽しくて、最初と最後で涼しさが違うのがビックリした。これをいろいろな家で使ったら地球温暖化を対策できる気がした。
1.調査
・調査方法 温度計による効果検証
・計測期間 令和6年8月22日(木)~令和6年10月9日(水)
・検証日 令和6年9月7日(土)(冷房をつけていない日)、令和6年9月11日(水)(冷房をつけた日)
※測定期間中、3日間連続で高温な日が続いている中日を検証日とした。(外気温度は気象庁のさいたま市のデータを使用)
※和土小学校は、教室の明るさ確保の為、窓の断熱パネルを除外。
2.検証日における教室の温度測定結果
検証日 |
実施場所 |
6-1(断熱施工した教室) |
5-1(断熱施工していない教室) |
温度差 |
9月11日(冷房をつけた日) |
和土小学校 |
29.9 |
31.3 |
-1.4 |
東宮下小学校 |
29.2 |
32.7 |
-3.5 |
|
9月7日(冷房をつけていない日) |
和土小学校 |
32.1 |
32.5 |
-0.4 |
東宮下小学校 |
33.4 |
37.4 |
-4.0 |
3.調査結果からの考察
・東宮下小学校の断熱施工した教室(6-1)は断熱施工していない教室(5-1)に比べ、温度が3度から4度ほど低い値が出ているため、断熱の効果が出ており、特に窓遮熱部材の効果が大きいと考えられる。
・和土小学校は断熱施工した教室(6-1)と断熱施工していない教室(5-1)を比較すると、温度差は小さいものの断熱の効果は出ていた。
・効果が小さかった和土小学校は断熱パネルを外していたことが要因と考えられ、断熱施工は天井断熱、窓断熱、デマンド換気をすべて実施することが重要であることに加え、窓断熱の必要性も明らかになった。
環境局/環境共生部/ゼロカーボン推進戦略課 普及推進係
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