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更新日付:2025年11月26日 / ページ番号:C125679

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10月8日(水)~17日(金) |
想いをかたちにするまでに |
村田 早耶香 さん (かものはしプロジェクト 理事) |
〇かものはしプロジェクトを設立するまで
大学で海外の課題を学び子どもが売られる社会課題を知り、できることはないかを知るため東南アジアへ。カンボジアで被害者保護施設を訪問し、現状を目の当たりにする。
このような状況をなくさなければ、知ってしまった人間が何かしなければと、できることを探して活動を続けていく中で一緒に活動する仲間ができ、2002年の大学3年生の時に団体を立ち上げた。2004年にカンボジアで事業を始める。
〇カンボジアにおける活動
まず被害者を減らすためにITの職業訓練センターを作り順調だったが、被害者が都市部から農村の貧困層に移り、農村で被害者を減らすための雇用創出が必要となった。
「ミッション」と「現在の事業モデル」のどちらを優先するか意見が割れ、解散の危機もあったが、被害者を減らすために貢献すると意思決定し、農村に職業訓練所を作った。
次に加害者を減らすために警察支援の可能性を探り、政府と話し合いを進める。警察の能力強化のための取り組みの結果、加害者逮捕が進み、抑止力が働くようになった。
カンボジアで未成年者の被害者は激減している。子どもが売られない世界は作れると、活動してきて強く思う。
〇インドにおける活動
カンボジアの状況が改善したため区切りをつけて、次に状況がひどかったインドへ。
インドでは被害者が多いのに加えて、被害者に対する差別が強いのが課題だった。
子どもが売られない社会の仕組みを作る活動、サバイバーのリーダーシップ育成プログラム、地域住民が人身売買を予防するためのプログラム等を提供し、様々な成果が出ているが、海外のNPOへの締め付けが強くなり、現地法人に活動を移している状況。
〇今後の活動
ラオスでは20年前と状況が変わっていないため、活動ができないか模索中。
日本でも子どもたちの人権が侵害されている現状があり、2019年から活動している。
直接の支援者でなくても、活動を応援して情報をシェアしてもらえると幸い。
・村田さんが「かものはしプロジェクト」を立ち上げ、活動するにあったっての目標設定、企業との共同運営、活動中の事業計画、実践、葛藤、成果まで、活動の軌跡がわかるようにご説明していただきました。とてもよくわかりました。ありがとうございました。多くのスタッフの方と協力してカンボジア、インドでの児童売春が減少したという成果を出されたことについても誇らしい成果を出されて素晴らしいと思いました。事業をやっていく中で葛藤はたくさんあったと思います。その中でも最も重要だったのは「対話」だったのかなと思いながら聞いていました。とても勉強になりました。
・児童買春の現場への立ち入りの映像は、迫力があった。その他、職業訓練校の映像や写真などを見ながらの解説を聞き、現地の状況が分かりやすかった。NPOのスタッフ同士の意見の相違、解散の危機まで赤裸々に話して下さったのは、とても誠実に感じたし、ロールモデルとしても参考になった。海外への支援の難しさと取り組み方についてとても勉強になった。
・支援する側もされる側も、知ること、認知することが活動の第一歩だと感じた。
市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター
電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801