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更新日付:2023年9月25日 / ページ番号:C099390

【報告】令和5年度 埼玉県共催事業 性暴力防止セミナー

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日時

テーマ

講師

令和5年

8月1日(火)

~8月31日(木)

性犯罪被害者支援のために

知っておきたいこと

上谷 さくら 弁護士

講義内容

hedda

講座内容

・講師はDV・離婚・性犯罪の案件を担当することの多い弁護士。
・今年6月、性犯罪に関する刑法の大幅な改正が116年ぶりに行われた。平成29年に刑法制定から110年間ぶりに初めての改正が行われ、その際に取り残した部分の見直しが行われたという経緯。これまでの刑法は時代に合っていなかった。
・被害者支援のためにはある程度法律を知っておくことが大事。平成29年の改正の主な概要説明後、令和5年の改正について解説。新しくなった法律も運用によっては変わらないこともあり、どうにでも解釈できる。どう運用されるのかを注意して見守る必要がある。
・これまでなかった罪の新設について説明。
 わいせつの目的で若年層を懐柔する行為にかかる罪の新設。
 公訴時効期間の延長。
 性的な姿態を撮影する行為等に係る罪の新設。
 起訴状等の匿名化(法整備中)。
・性犯罪被害者に対応する際の心構えについて。
 どうしてあげるのがその人のためになるのか、方法を一緒に考える。
 被害前に近づくためのお手伝い。被害者に望みを聞くと「被害前に戻りたい、なかったことにしたい。忘れたいが忘れられないから苦しむ」と話す。なかったことにはできないので被害前に近づくにためにどうすればいいか考えて支援。
 被害者を責めない、自分の正義を押し付けない。被害者は悪くない。
 事件をどう終わらせるのかは被害者が決めること。こうするべきああするべきは絶対に言ってはいけない。
 親子、恋人、友人を連れての相談は別々に話を聞く。一緒だと自分の本音を話せない。
 子ども(年少者)は記憶が汚染されやすい点に注意。人が話したことなどが混同してしまうため、大人が根掘り葉掘り聞かない。
 相談を受ける人が孤独にならないように。自分で抱え込まないようにする。チームを組んで支援することが大事。
 公益社団法人埼玉犯罪被害者援助センターの紹介。
・被害者支援には加害者を知ることが重要。再犯防止は重要な被害者支援のひとつ。
・弁護士選びについて具体的に紹介。
・実際の相談ケースについて。
・「性被害=魂の殺人」よく使われる言葉だが、性被害についてわかっていない人に説明するにはいいが、被害者に言わないようにしている。被害者は被害前に戻りたいと思っている。魂を殺してはならない。
・刑法の大幅改正で混乱が生じるかもしれないが、世間に知られて被害がなくなるといいと締めくくられた。

受講者の声

・とてもわかりやすく法律についての内容や改正後の内容を話してくださり、とても学びになりました。講師の方の性被害をなくしたいという気持ちが強く伝わってきました。昔の法律はいかに理不尽なことが多く、被害者にとって大きな負担になっていたのかと深く感じました。とても長い年月がかかりましたが、変わって本当に良かったです。

・性暴力に対する知識はとても大切だと思いました。教職員はもちろん、若い世代の生徒たちに刑法制度の改正に至る経緯や内容について、伝達しなくてはいけないと、強く感じました。
 高校生は大人同様と錯覚をしてしまいがちですが、16.17歳の子どもたちが狙われやすいということもわかりました。日々、SNS絡みの問題、痴漢、盗撮などの問題が起きないように祈るばかりです。
 今回、万が一の時のための知識を得る事ができ、心強い支援についても知る事ができました。ありがとうございました。

・刑法改正について、新聞記事等を読んでも理解しづらかったのですが、上谷さんのお話はとてもわかりやすく、有意義でした。刑法のことだけではなく、被害者支援についても伺えたので、理解を深めることができました。オンデマンド配信というのも、都合に合わせて視聴できるので良かったです。ありがとうございました。上谷さんのような被害者に寄り添ってくれる弁護士が増えるといいなと思いました。

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電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

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