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更新日付:2022年11月8日 / ページ番号:C092683
日時 |
テーマ |
講師 |
令和4年 8月2日(火) ~8月28日(日) |
すべての人にかかわる性暴力を知る |
北仲 千里 さん (広島大学ハラスメント相談室准教授他) |
講座内容
・講師は、広島大学のハラスメント相談室や「性暴力ワンストップセンターひろしま」の運営を受託している「NPO法人 全国女性シェルターネット」の共同代表として活動している。
・性暴力は、圧倒的に「知り合い」からの被害が多い。
・性暴力に対する社会の変化⇒性は大切な権利だ、という考え方へ。「合意と強制の線引き」
・性暴力に含まれる範囲の広がり⇒暴力的な「強制」だけではなく親密な関係の中でのレイプや支配従属関係。
・マインドコントロールによるもの等へ・性暴力が生まれる背景、性暴力やDVと、性別との関係。
女性のDV・性暴力被害をめぐるジェンダー構造⇒「貞操」:性暴力=恥、不名誉、妊娠のリスク・不安、社会の中で置かれている立場
男性のDV・性暴力被害をめぐるジェンダー構造⇒男児の被害、被害を「性暴力」「性犯罪」と認識しにくい、相談支援が少ない
・“有害な男らしさ”という病 ⇒男性のほうが「ジェンダーのしばり」は強い
男性をリーダにも育てるがDV夫やセクハラ上司、凶悪犯罪者にも育てる社会。
「エントラップメント型」の中心を占める地位・関係性を利用した性暴力。
⇒加害者は、予兆的行動があり、性暴力の後に正当化する行動をする。
・男性たちを変えるために、男たちに男たちが呼びかける「ホワイトリボンキャンペーン」を世界各国が実施。
・性暴力ワンストップセンターは、すべての都道府県に設置された。
・性暴力被害者には、医療(妊娠・感染症・精神的ケア)心理カウンセリング、安全な環境の確保、加害者に責任を取らせること等色々な面から包括的支援が必要である。
・「性暴力ワンストップセンターひろしま」では、相談できる医師や弁護士、カウンセラー等専門的な「ワンストップ」での支援をほぼ無料で実施している。特に子どもや若年の被害者は費用も心配なため、有益な対応である。
・最後にセクシャルハラスメントの具体的実例を示しながら、対応策や事業主の法的責任等を説明。
・加害者を生む社会的背景について触れられた点が新鮮でした。ジェンダーの問題として考えなくてはいけない。ホワイトリボンキャンペーンは初めて知りましたが、日本でももっと周知されることを望みます。(一部抜粋)
・多くのデータを用いて世界の情勢も踏まえ、客観的に伝えてくれていたことに感謝したいです。社会全体で取り組まないと変わらないのではないかとぞっとする例がたくさんありました。ワンストップセンターの存在も、広く知らしめて欲しいと切に願います。(一部抜粋)
・実際に多くの被害者相談を受けてきた講師の話にとても具体性があり、わかりやすかったです。性暴力の問題は、被害者の側の問題ではなく、加害者を生み出す社会の問題ということがわかりました。(一部抜粋)
市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター
電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801