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更新日付:2024年5月17日 / ページ番号:C113033
文化財キャラクター「サクラソウサギ」 |
田島ケ原サクラソウ自生地 サクラソウ開花状況(2024年)
田島ケ原サクラソウ自生地は、サクラソウ自生地として唯一の国指定特別天然記念物です。
サクラソウをはじめ、多くの植物が自生し、四季を通して様々な花を見ることができます。
自生地のサクラソウは、3月下旬頃に咲き始め、4月上旬に見ごろを迎えます。
花が散り、果実になったサクラソウ |
わずかに残るレンリソウの花 |
白い花が咲き始めたハナムグラ |
良い香りの白い花が並んで咲いているスイカズラ |
ヤガミスゲ、トゲトゲした印象 |
マスクサ、葉の間に隠れるように果胞がつく |
トダスゲ、果胞が丸く膨らんで垂れるようになっている |
ジャコウアゲハ、翅の破れたものが多かった |
ダイミョウセセリ、日が当たると翅を開げていた |
マドガ、昼に活動する小さなガ、翅を細かく動かして飛んでいた |
まだ残っているサクラソウの花、 背後に成長中の果実が見える |
白い花のサクラソウは、比較的花が残っている |
見頃を迎えたチョウジソウ |
まだ開花したものが多いアマドコロ |
見頃を迎えたレンリソウ |
ハナムグラのごく若い蕾 |
草の間を素早く飛ぶギンイチモンジセセリ |
密集して開花中のサクラソウ |
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さくらそう祭りに向けて準備の進む自生地 |
開花中のサクラソウとさくらそう祭りの様子 |
木いっぱいに開花中のクヌギの木 |
クヌギの開花の様子 |
若葉が出ているマルバヤナギの木 |
若葉の中で開花中のマルバヤナギの花 |
ゴマキの花 |
アマドコロの花 |
トダスゲの花 |
暖かい日も増え、サクラソウの群落が開花しているようすが多く確認できましたが、周囲の植物の成長が早く徐々に隠れてきています。
今の時季はサクラソウの他にも様々な植物が観察できますので、ぜひゆっくりとご観賞ください。
サクラソウの花 |
徐々に隠れていくサクラソウ |
桜の開花とサクラソウ自生地 |
サクラソウの開花が進み、サクラソウのシーズンが始まりました!
30~31日に暖かかった影響か、先週の状況から大きく開花が進展し、サクラソウが群れて開花している場所が
いくつも見られる状況になってきました。柵沿いにも開花が見られ、観察しやすい状況になっています。
しかし、まだ開花の少ない場所や密度が薄い場所もあります。今後開花が広まっていくと、密度も上がっていくと
思われます。
他にも、ジロボウエンゴサクは、開花が見られる場所が大きく広がり、柵沿いで まとまった群落を観察しやすい場所が
多くなってきました。
また、前回柵近くの場所では観察が難しかったヒキノカサは、柵近くの場所でも多く開花している様子が観察されるようになりました。
ヒキノカサと同じ黄色のミツバツチグリは、開花している花の数が増え、見られる場所も多くなりました。
また、これらに似た、黄色の花で、ヘビイチゴの花も開花が始まっていました、ヘビイチゴは、ミツバツチグリに近い種類の植物です。
このほか、ハナイバナの小さい花や、サギゴケなども見られるようになってきました。これらの植物は大きく育たず、地面近くで
ひっそりと開花しています。このように小さな花も多く開花してきます。
スミレの仲間では、ノジスミレがこれまで見られてきましたが、開花している花が見られなくなり、閉鎖花をつけているものが
見られるようになってきました。ノジスミレはこの後も成長を続けますが、開く花をつけることはごく稀になり、閉鎖花を付けて
種子をつけるようになっていきます。
ノジスミレに引き続いて、ツボスミレ、アリアケスミレの開花が始まりました。現在は開花している場所は少ないですが、
この後多くが開花しますので、目立つようになってきます。
アマナも、ノジスミレと同様に、開花のシーズンがほぼ終わったようで、開花したものを見つけるのが困難になっています。
自生地の大半で開花が終わったようです。
現在は果実が成長しているのが見られる場所があります。
サクラソウの花 |
サクラソウの群落 |
ジロボウエンゴサクの花 |
柵近くの群落、観察しやすい場所が多くなった |
ヒキノカサの花 |
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ミツバツチグリの花 |
ヘビイチゴの花 |
ハナイバナの花 |
サギゴケの花 |
閉鎖花を付けるノジスミレの様子 |
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ツボスミレの花 |
アリアケスミレの花 |
アマナの果実(成長中) |
ノウルシの黄色が自生地を包む季節になってきました。
風に乗ってノウルシの花の独特な香りが漂ってきます。
サクラソウの開花は進んでいますが、まだ開花している場所は多くなく、
柵のそばで見られる場所は限られます。
しかし、柵のそばで開花に向けて成長中の蕾も見られ、近いうちに柵のそばでも
開花を確認することができそうです。
前回は、ごく一部の場所で開花が見られたジロボウエンゴサクでしたが、開花が見られる場所が増えてきました。
まだ、若い蕾も多く控えており、これからさらに見られる場所は増えていきます。
ジロボウエンゴサクと近い種類の、ムラサキケマンも蕾が大きくなって開花間近の様子が見られました。
ジロボウエンゴサクと比較すると、葉が多く形もより細かく分かれており、花の色も濃いことで違いが
分かると思います。
また、生態の面でも異なり、ジロボウエンゴサクは地下に球根を作って栄養を蓄える多年草で、同じ株が来年も育ち続けますが、
ムラサキケマンは一年草で、種を残して枯れてしまいます。
ヒキノカサが開花しているのも確認できました、輝くような黄色が眩しいぐらいの花です。
まだ見やすい場所で開花しているものは多くありませんが、今後
見やすい場所でも見られるようになっていきます。
鮮やかな黄色の花では、ミツバツチグリの開花も見られました。
成長中の小さめの葉と、花の後ろに多くの蕾が控えている様子が確認できました。
今後、葉や花茎が広がりながら開花していきます。
他にも、カキドオシの開花が始まっていました。
カキドオシは柵から遠い場所で開花しており、色がサクラソウに似ているので
少し紛らわしいように思われました。
今後観察しやすい場所でも開花が見られてきますが、形や咲き方などサクラソウとは全く異なります。
これまで多数開花していたアマナは、開花中の大きな群落を見ることが少なくなり、開花の終わったものが
多く見られるようになってきました。
それでもまだ開花の遅いものが小さめの群落を作っている場所が柵沿いの見やすい場所にいくつかあるので
もうしばらくは楽しめそうです。
自生地を黄色に染めるノウルシ |
ノウルシの花 |
開花しているサクラソウは依然少ない |
柵沿いで開花に向けて膨らむ蕾 |
見られる場所が増えてきたジロボウエンゴサク |
ジロボウエンゴサクによく似た花を咲かせるムラサキケマン |
黄色が眩しいヒキノカサの花 |
こちらも鮮やかな黄色のミツバツチグリ |
遠目に見るとサクラソウと似たようにも見えるカキドオシ |
アマナの群落 |
サクラソウが開花を始めました!
前回は、あまり咲きそうな蕾を見つけられませんでしたが、成長している蕾はあったようです。
現在は咲き始めの段階で、開花が見られる群落は全部で10個以下といったところです。
ピンク色になっている蕾も多く見られたので、これからどんどん花の数が増えていくと思われます。
ノウルシも前回見たときに比べ開花している数が増え、開花している黄色と葉の緑色も鮮やかになってきました。
自生地がノウルシの黄色に覆われる季節も、もうすぐです。
また、この時期ノウルシを観察すると、あまり花の周りが黄色くならないものなど、
サクラソウと同様に様々なタイプがあることに気づかされます。伸びている途中の若い葉に違いが見られたりしていたので、
ノウルシの様々なタイプが分かりやすいのも今の時期だけなのかもしれません。
前回見たときは、地面に張り付くように開花していたノジスミレですが、葉が伸びて、立ち上がってきていました。
花茎も立ち上がって咲いているものが多く、しっかりと咲いたものが多く、見られる場所も多くなってきていました。
まだ開花していない株もあるので、まだノジスミレの季節が続きそうです。
今回は、ジロボウエンゴサクの開花も見られました。
まだ咲き始めのようで、見られる場所は多くありませんが、出始めの葉が見られる場所もあり、長く開花の季節を
楽しめそうです。
アマナは引き続き全域で花をつけているものが目立ち、まだ若い花も多いですが、花びらが薄くなって、
ごく若い実をつけているものも多くなってきました。サクラソウが盛んに咲くころは、アマナの花のピークは過ぎていることが多いので、
これから入れ替わっていく季節なのだと思います。
開花し始めたサクラソウ まだ見られる場所は少ない |
広く開花しはじめたノウルシ群落 |
黄色みの強いノウルシ |
黄色みの淡いノウルシ |
伸びあがって開花し始めたノジスミレ |
開花を始めたジロボウエンゴサク |
開花中のアマナ、まだしばらくは こういった状態のものも見られそう |
サクラソウの新芽は葉を開いてきているものが多くなって、一部では花茎が伸び始めているものもありますが、
多くはまだ葉の間に隠れて確認しづらい段階で、開花まではまだしばらくかかりそうです。
ノウルシは、開花しているものが多く目立つようになってきました。
しかし、全体的にはまだ背の低い状態で開花しているものが多く
出芽したばかりの状態のものもまだ多く見られます。
アマナは、引き続き開花していて、見頃の季節となっています。
この日は天気が良かったので、花びらが良く開いた状態のアマナをよく観察することができました。
朝方には、倒れたような状態で開いているものは少なかったですが、昼に近づくにしたがって開いているものが多くなり、
白い花が地面を覆うように開花する様子が見られるようになってきました。
開花しているもののほか、蕾を出したばかりのものもまだ見られるので、しばらくアマナの開花を楽しむことができそうです。
ヒロハノアマナも同様に見頃の時期ですが、アマナよりも若干咲き進んでいる様で、一部開花が終わった花も見られました。
ノジスミレは開花が始まっていますが、まだ地面近くで開花しているものが多く、花茎や葉が立ち上がってきてはいない様子です。
今回は、植物の動きに加えて、昆虫の活動も確認できました。
キタテハが日光を浴びて翅を広げている様子が確認できました。キタテハは、成虫の姿で越冬することが知られているので、
この個体は冬を越して活動を始めたものだと思われます。
様々な植物の開花の時期が近付くにつれて、昆虫の動きも活発になっていくと思われます。
葉を広げ始めているサクラソウ |
開花が目立つようになってきたノウルシ |
一面に開花するアマナの群落 |
日光を受けて開くアマナの花 |
引き続き見頃のヒロハナノアマナ |
まだ低い位置で開花中のノジスミレ |
日光を浴びて翅を開くキタテハ |
3月第3週は、積雪のある日もありました。
8日は、朝から積雪が見られ、サクラソウが雪に埋もれている様子が見られました。午後になって雪が解け、サクラソウの様子が観察できるようになると、葉の奥に蕾が覗いているものもあり、着実に季節が進行していることが感じられました。
ノウルシは、雪景色をバックに開花している様子が見られました。
前回観察した時よりも、開花は進んでいるようです。アマナ、ヒロハノアマナは前回に引き続き開花中のようですが、これらの植物は
晴れた日でないと花をあまり開かないので、花を閉じてうつむき加減になっている様子が見られました。
また、今回はノジスミレが蕾をあげている様子が見られました。大きくなった蕾が見られ、
一部では開花したものも見られましたが、雪の下敷きになって花弁が傷んでいました。
きれいに開花した様子を見られるのはもうすぐだと思います。
雪に埋もれるサクラソウ |
蕾をあげ始めているサクラソウ、葉の奥に蕾が見える |
雪の中で開花するノウルシ |
曇天の下、花を閉じるアマナ群落 |
雪をかぶるヒロハノアマナ |
蕾をあげているノジスミレ |
サクラソウの新芽は、少し成長していて、葉が開き始めているものも見られました。
ノウルシも前回見た時より成長していて、黄色い部分が見えるものが増えてきたように思われます。
今の時期の自生地では、アマナが群れて咲いている様子が目を引きます。日差しがないと開かない花なので
満開の状態を見るのはタイミングが良くないと難しいですが、日差しの中で咲いている様子はとても美しく、サクラソウが
開花してくるまでの間楽しませてくれます。
自生地には、アマナとよく似たヒロハノアマナという植物も生育しています。アマナの近くにある場所もあって
紛らわしい場合もありますが、葉っぱが広くて真ん中に薄い色のラインが入っていること、”苞(ほう)”と呼ばれる
花の後ろの小さな葉っぱが、アマナは2枚、ヒロハノアマナは3枚であることで見分けられます。
地面すれすれに咲くこれらの花をよく観察するのは大変ですが、よく観察すると他にも発見があるかもしれません
是非観察してみてください。
サクラソウの芽吹き |
ノウルシの芽吹き |
アマナの群生 |
ヒロハノアマナの花 |
アマナの特徴 |
ヒロハノアマナの特徴 |
今年も開花期に向けてサクラソウ自生地の様子をお知らせしてまいります。
サクラソウは新芽が見られるようになってきており、
ノウルシには黄色い部分が見え始めているものも出てきています。
他にも、この日は、天気が悪く確認ができませんでしたが、アマナの蕾は大きくなっており、開花を始めているものもあるようです。
その他、フキは開花を始めていて、いわゆる“ふきのとう”が出ている様子をご覧いただけます。
また、スギナの胞子茎いわゆる”つくし”が出始めている様子も見られるようになっています。
その他にも、出芽を始めた植物や、蕾が出始めている植物がいろいろと見られるようになってきていて、着々と季節が進んでいる様子を感じられます。
サクラソウの芽吹き |
ノウルシの芽吹き |
アマナの花 |
ヒロハノアマナのつぼみ |
フキの花(ふきのとう) |
スギナの胞子茎(つくし) |
教育委員会事務局/生涯学習部/文化財保護課
電話番号:048-829-1723 ファックス:048-829-1989