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更新日付:2023年11月9日 / ページ番号:C083803
日本の家屋内や住宅周辺で見られるネズミは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。
夜になると天井から音がする、食べ物やコードなどがかじられている、糞が落ちているなど、ネズミの痕跡がある場合は、早めの対策が必要となります。
ネズミは種類によって生息場所や行動パターンなどが異なります。防除にあたっては種類がわかっていると効果的な対策がとりやすくなります。
都市部で多くみられるのはドブネズミとクマネズミです。以下に一般的な2種類の特徴をあげました。どちらの種類かわからない場合は、クマネズミを想定して対処されるとよいでしょう。
ネズミ対策の基本は「環境的防除」で、ネズミの生活しにくい環境をつくります。手間はかかりますが、どの種類のネズミに対しても効果があります。住居に入り込んでしまったネズミを駆除するときも、まずこの対策から始めるとよいでしょう。
ネズミは1.5cm程度の隙間があれば通り抜けることができます。住居の周辺や内部を点検して、侵入口や生活場所になっている箇所がないかを調べます。
音、かじり跡、フン、足跡やこすり跡(特有の黒光りした跡が残ります)といった、いわゆるラットサインをもとに探すと、通り道や生活場所になっている場所がわかります。
すき間や穴があいている箇所は、丈夫な素材のものでふさぎます。厚手の板やパテでふさいだり、金たわしや亀甲金網などを詰めたりする方法があります。
ネズミのエサになりそうなものは、適切に保管・管理をして、食べられないようにします。これは殺そ剤を使用する場合にも有効な対策です(空腹にして殺そ剤を食べさせるため)。
人間の食べ物以外にも、ペットのえさや生ごみ、花瓶の花などもエサにするため、特に夜間は出したままにしないようにしましょう。
住居内の整理整頓、清掃を徹底し、巣がつくられやすい場所をなくし、巣の材料になるような布・紙・ビニール類を放置しないようにし、不要なものは処分します。
住居内に侵入したネズミを捕獲する方法は2種類あります。ドブネズミの場合はある程度効果が期待できますが、クマネズミの場合は警戒心が強く、また立体的な移動が得意なため、捕獲が難しいと言われています。あくまで環境的防除の補足的な対策と考えるのがよいでしょう。
捕獲器や粘着シートなどを使用してネズミを捕獲する方法です。粘着シートを使用する場合は、以下のポイントを参考に設置してみてください。
殺そ剤や忌避剤といった薬剤を使用する方法です。殺そ剤には急性毒剤と累積毒剤があります。急性毒剤は致死量を食べさせると一度で効果がありますが、毒性が強いので取り扱いには注意が必要です。累積毒剤は誤食に対する安全性が高いのですが、何日か連続して食べさせる必要があること、ネズミの種類によってはあまり効かないことがあります。また、ネズミがどこで死ぬかわからないため、使用する場所や季節などに注意する必要があります。また、簡単に食べてくれない場合もありますので、以下のポイントを参考に設置してみてください。
捕獲したネズミの死体は、燃えるごみとして処分してください。また捕獲したネズミを処理する際は、マスクや使い捨て手袋などを活用し、直接触らないようにしましょう。
ネズミが通った場所やフンが落ちていた場所などを消毒する場合は、消毒用エタノールでの清拭で十分です。消毒箇所はあまり神経質にならず、食器や調理器具などの間接的に食品を汚染する可能性のあるものの洗浄消毒を中心に行うとよいでしょう。
ご自身でネズミの駆除を行う場合は、根気強く取り組む必要があります。効果が出るまで相当の期間がかかる場合もあります。ご自身での対処が難しい場合は、専門業者に依頼することをご検討ください。
なお、保健所ではネズミ等についての防除作業や駆除は行っていません。専門業者をお探しの場合は、一般社団法人埼玉県ペストコントロール協会の電話相談窓口をご案内しています。
一般社団法人 埼玉県ペストコントロール協会(電話番号:048-854-2890)
調査費用や防除・駆除費用はご自身の負担となりますので、十分な相談・検討の上で、納得できる業者を選定してください。
保健衛生局/保健所/環境薬事課 環境衛生係
電話番号:048-840-2227 ファックス:048-840-2232