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本プログラムの目標は、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態(common disease)に適切に対応できるようになるために、プライマリ・ケアの基本的診療能力(態度、技能、知識)を身につけることです。本プログラムは、この目標を達成するために、内科と救急に重点をおいたプログラムとなっています。また、全身管理を学ぶ目的で麻酔科研修を必修としています。選択期間においてはすべての診療科で研修できる体制を整えています。
令和6年度臨床研修プログラム(一般コース)
以下1.2.3.のいずれかの選択となります。
当院及び埼玉県立精神医療センターで行います。
内科(2年次)ローテーション中に1週、小児科ローテーション中に1週、外科ローテーション中に0.8週、地域ローテーション中に1.2週、それぞれ並行研修で行います。
内科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、形成外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、麻酔科/集中治療科、放射線科、リハビリテーション科、救急科、小児科/新生児内科、産婦人科、総合心療科、病理、精神科の中から選択できます。また、内科の場合は循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科などのサブスペシャリティー単位での選択もできます。外科の場合は消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科などのサブスペシャリティー単位での選択もできます。
本プログラムの第一の目標は、日常診療で遭遇する頻度の高いcommon diseaseに適切に対応できるように、一般的なプライマリ・ケアにおける基本的診療能力を習得することであり、これに加えて周産期・小児医療に特化した研修を通して、小児科診療に必要な基礎知識と技術を身に付けることを第二の目標としています。本プログラムの特徴は、内科と救急の研修を重視していること、全身管理の基礎を学ぶ目的で麻酔科研修を必修にしていること、地域医療研修を医療施設で行っていることです。
令和6年度臨床研修プログラム(小児科・成育医療コース)
※小児科はNICUを含む
以下1.2.3.のいずれかの選択となります。
当院及び埼玉県立精神医療センターで行います。
産科、小児外科をローテートします。
外来研修は、1年次と2年次の小児科ローテーション中に2.8週、地域ローテーション中に1.2週、それぞれ並行研修で行います。
内科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、形成外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、麻酔科/集中治療科、放射線科、リハビリテーション科、救急科、小児科/新生児内科、産婦人科、精神科、病理の中から選択できます。また、内科の場合は循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、脳神経内科などのサブスペシャリティー単位での選択もできます。外科の場合は消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科などのサブスペシャリティー単位での選択もできます。
さいたま市立病院初期臨床研修プログラム
臨床研修病院年次報告書、研修プログラム変更・新設届出書
病院群の構成等
研修管理委員会名簿
患者数・研修医数
プログラム概要(一般コース)
プログラム概要(小児科・成育医療コース)
指導医名簿
内科 | 各専門科(循環器、呼吸器、消化器、神経、血液、腎臓・内分泌・膠原病)に分かれてローテートします。その間どこをローテートしていても総合内科の患者には対応します。まず、各科において、内科医としての基本的な技術(医療面接、身体所見、カルテ記載、一般的な検査の適応とオーダー)について多くの指導医の下で繰り返し学ぶことができます。また、それぞれの専門的な検査、治療についても積極的に学んでいただけます。循環器では、心臓カテーテル検査や超音波検査など、呼吸器では気管支鏡検査や胸腔ドレーンの挿入、消化器では超音波や内視鏡検査、血液では骨髄検査、腎臓では血液透析、内分泌では内科、外科問わず入院病棟での血糖管理について、それぞれの指導医の下で入念な指導が受けられます。 さらに、シミュレーショントレーニングを年々バージョンアップしており、除細動、気管挿管、中心静脈カテーテル挿入、上下部内視鏡検査モデルなど、十分なトレーニングができる環境整備を行っております。超音波装置は検査室や救急外来、専門病棟に配備されており、指導医、検査技師の下でたくさんの症例が経験できます。内科当直では、指導医2年目研修医と一緒に患者さんの初期対応を勉強します。 軽症から心筋梗塞、脳卒中、出血性ショック、心肺停止 など重症まで、十分すぎるほどの症例を経験できます。2年間通して内科当直に入るため、2年目には自分でエコーを当てて胆嚢炎を診断したり、歩いて来院した心筋梗塞をいち早く見抜いたりと、指導医が驚くほどの成長を見せる研修医が多くいます。 |
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外科 | 外科ローテーションでは消化器外科・呼吸器外科・血管外科病棟での業務を通じて、手術患者の術前・術後管理と、創部・ドレーン管理の基本を研修します。胃癌・大腸癌から、虫垂炎・鼠径ヘルニア・静脈瘤など多くの症例の手術に触れることができます。予定手術では術前カンファレンスへ参加し、術式選択などのディスカッションに加わり、手術治療の基本を研修します。 |
小児科 | 地域の小児医療の中核病院であり、胃腸炎、肺炎などの一般的な感冒症から内分泌、アレルギー、血液腫瘍疾患まで症例は多様で豊富です。即実践につながる臨床に加え、抄読会やミニレクチャーなど学術的な指導も充実しています。NICUや小児外科が選択研修可能で、小児分野の進路希望者に人気があります。小児医療の基礎修得に最適な施設です。 |
麻酔科 | 麻酔科研修では、気管挿管をはじめとする気道管理、末梢・中心静脈・動脈ラインの確保、腰椎穿刺等の技術を学びます。また、技術だけではなく、麻酔管理を通じて、呼吸循環生理、病態生理を体感し、また薬剤を自分で投与し、目の前で効果を確認できることから薬力学をも体感できる貴重な場となります。 |
救急 | 年間約7,000台の救急車を受け入れ、地域における救急診療の要を担っています。また、2020年12月より県内9ヵ所目の救命救急センターの指定を受け、さらなる機能の拡充を図りました。
一次・二次救急部門は各科の医師が協力して運営し、トリアージと診断、初期治療を行った後、専門各科に引き継ぎます。いわゆる「common disease」を数多く経験できる、研修医にとっては絶好の「学びの場」です。上級医の指導の下、救急患者へのfirst touchから身体診察、各種検査のオーダーとその結果の判断・解釈、その後の方針決定まで、いずれの場面でも主体的な役割を担ってもらうことによって、多くの研修医が豊富な知識・経験を持った責任感のある医師へと成長しています。 救命救急センターは三次救急に対応しており、専従医師が初療からICU管理を一貫して行っています。救命救急センターでは、重症及び複数の診療科領域にわたるすべての重篤な救急傷病者の初期診療、緊急手術(開胸、開腹、IVR、整形外科的手術等)の施行や術後管理、人工呼吸器管理や血液浄化療法、対外補助循環等の集中治療等を行っています。救急科ローテーション中はチームの一員として重症・重篤傷病者に対応することになります。 |
産婦人科 | 地域周産期母子医療センターが併設され、24時間体制での母体搬送、入院管理を行っており、様々なハイリスク妊婦の診断・治療および分娩に至るまでの研修が可能です。また、正常分娩のみならず前置胎盤、常位胎盤早期剥離、胎児機能不全などや超未熟児の帝王切開まで幅広い出産に立ち会うことができます。婦人科疾患も地域の基幹病院として、悪性疾患、救急疾患にいたる豊富な症例を経験できます。 |
毎週木曜日の夕方に研修医セミナーを開催しています。内容は、臨床に直結するような知識の講義、臨床に必要なスキルの講習、症例検討(CPC や M&M カンファランス)などです。
研修医は医療安全講習会、院内感染講習会、医療倫理講習会などの院内講習会への参加が義務付けられています。
医師としての自己学習能力を養うために、臨床研究と学術発表の機会を与えるようにしています。
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更新日 令和6年8月1日