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血液内科の診療を通して、内科医全般に求められる標準的かつ専門的な診療技術の習得を目指します。単に知識を蓄えるだけでなく、エビデンスに基づいた適切な判断力と、患者さんのQOL(生活の質)に配慮した真摯な姿勢を兼ね備えた医師の育成を主眼としています。
具体的には、以下の項目を経験・習得することを到達目標とします。
・血液疾患の系統的診断 : 各種貧血、造血器腫瘍、凝固異常症の鑑別と初期対応
・輸血療法の理論と実践 : 血液製剤の適切な選択、適応判断、副作用管理の習得
・緩和ケア・終末期医療 : がん患者に対する疼痛管理、精神的ケア、および意思決定支援の実践
・基本的専門手技の習得 :
・中心静脈カテーテル留置、PICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)挿入
・骨髄穿刺・骨髄生検
・腰椎穿刺
日本内科学会の定める「研修到達目標」に基づき、血液領域における幅広い疾患の診察経験を積むことが可能です。当科では、豊富な症例を通じて、深い病態理解に基づいた実践的な臨床能力を養うことを目標としています。将来、内科専門医や血液専門医を目指す先生方にとって、初期研修のうちから専門医取得を見据えた質の高い症例経験を積める環境を整えています。
当科は常勤スタッフ4人で7D無菌病棟において無菌個室8室、4床無菌室2室の合計16床の無菌病床と一般病床で合わせて常時20-30人程度の入院患者の診療を行っています。入院症例の内訳は、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血等の良性疾患から、骨髄異形成症候群、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等の造血器悪性腫瘍まで血液内科領域の全般に及び、化学療法や放射線照射、免疫抑制療法等の多岐に渡る治療手段を用いての治療を行っています。造血幹細胞移植(骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植など)や免疫細胞療法(CAR-T療法など)を必要とする患者さんについては、自治医科大学さいたま医療センター、慶應義塾大学医学部附属病院などの移植施設と連携を取って診療を行っています。外来においては、月間延440人程度の診療を行っています。外来化学療法室の整備に伴い、外来での化学療法の件数も増加してきています。当院はさいたま市唯一の公立病院です。地域の医院、一般病院などの施設との連携による地域医療への関与が大きく、紹介患者さんの新規診断から治療、そして疾患によっては、緩和医療、終末期医療にいたるまでの、血液疾患における一連の診療に関わります。
※令和6年度の診療実績
入院件数465件 (白血病113件、悪性リンパ腫214件、多発性骨髄33件、骨髄異形成症候群70件、骨髄増殖性疾患10件、特発性血小板減少性紫斑病12件、再生不良性貧血3件、 その他の後天性血友病などの良性疾患10件)
化学療法 延べ793コース (外来377コース / 入院416コース)
骨髄検査 206件
| 氏名 | 役職 | 資格等 |
|---|---|---|
| 渡辺 卓郎 | 部長 | 日本内科学会認定総合内科専門医・指導医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本がん治療認定医機能認定がん治療認定医 自己血輸血責任医師 緩和ケア研修修了 |
| 細井 雅孝 | 科長 | 日本内科学会認定総合内科専門医・指導医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 緩和ケア研修修了 |
| 菊地 美里 | 医長 |
日本内科学会認定総合内科専門医・指導医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本造血・免疫細胞療法学会認定造血細胞移植認定医 |
| 中野 裕史 | 医長 |
日本内科学会認定総合内科専門医・指導医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本造血・免疫細胞療法学会認定造血細胞移植認定医 |
レギュラーの週間スケジュールは以下のようになっています。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | ミーティング |
ミーティング |
ミーティング |
ミーティング | ミーティング |
| 午後 |
血液カンファ |
||||
| 夕方 | 血液抄読会 |
総合内科カンファ |
グランドカンファ |
上記の他、外来、検査等は外来枠の調整後に決定します。
また、実際に鏡検をしながらのマルクカンファが頻繁に行われています。(不定期)
病棟では入院患者の担当医として指導医の指導のもとで患者の診療にあたります。同時に初期研修医の指導も行います。研修の後期には主治医として独立して患者の診療を行います。 内科カンファレンス、血液内科カンファレンス、血液グループミーティング、回診等で指導医とのディスカッションを通して治療方針の決定と診療内容のチェックを行います。
更新日 令和8年4月1日