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〜大宮公園から始まる「勉強しに行かなくていい」博物館体験 〜(大宮区)〜

トピックス

今回は、大宮区の大宮公園内にある、「埼玉県立歴史と民俗の博物館」を訪れました。
「歴史と民俗の博物館」と聞くと、子ども連れで大丈夫かな、と不安もありましたが、
大宮公園を歩いていると、景色に溶け込むように博物館が現れ、気づけば自然と入り口
に立っていました。吹き抜けのエントランスと明るい空間が、最初の緊張をほどいてく
れました。

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乳幼児連れでも安心の館内環境

そして、まず安心できたのは、乳幼児連れでも過ごしやすい環境です。館内はベビーカ
ーでの移動ができ、2階には授乳室と休憩室が用意されています。授乳室にはベビーベ
ッドが2台、靴を脱いで過ごせる休憩室では、子どもも親も気持ちがふっと緩みます。

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カフェスペースでは飲食や持ち込みも可能で、軽食だけでなく本格的なコーヒーやビー
ルも用意されていました。テラス席からは大宮公園を眺めることができ、春には桜も楽
しめるそう。展示ルートの途中には椅子や外に出られる動線が多く、無理なく休憩でき
る配慮がありました。

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年齢を問わず引き込まれる「ゆめ・体験ひろば」

年齢を問わず一気に引き込まれたのが「ゆめ・体験ひろば」です。お手玉や背負籠、からくり
箪笥、井戸など、見て触って試せるものが並び、説明をしなくても子どもたちは自然と
夢中に。特に盛り上がったのがベーゴマでした。巻き方を教わると何度も挑戦し、うま
くいかなくても「次こそ!」と繰り返す姿に、大人もつい本気になってしまいます。

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併設のものづくり工房では本格的な藍染体験も行われており、割り箸や洗濯ばさみを使
って、世界に一つの藍染ハンカチができあがりました。

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そして印象的だったのが、自由自在座の展示です。12月からの展示替えで、昔の生活
道具がセットで再現され、小学生以上であれば 実際に中に入って触れられるようになりました。
ちゃぶ台を囲んだり、箱膳を出し入れしたり、黒電話やミシンに触れる中で、「今の家と全然違
う」「どうして?」と、子どもたちの口から自然と声が上がります。説明されなくて
も、今の暮らしと比べながら気づきが生まれる時間でした。

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小学生は探検気分で展示室へ

小学生になると、展示室の魅力がぐっと広がります。常設展示は全部で10室あり、旧
石器時代から現代までを年代順に巡れる構成。ワークシートを手にすると、宝探しや謎
解きのような感覚で展示を巡ることができ、問題が解けると参加賞がもらえるのも嬉し
いポイントです。古墳の石室や鉄剣 の文字、埴輪に目を輝かせる姿も印象的でした。

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「楽しかった」で終わっていい場所

職員の方が話してくれたのは、「博物館を“勉強する場所”や“ガラスの向こうの世界”と
してではなく、身近で楽しい場所として感じてほしい」という想い。触れて、試して、
比べてみる。その中で自然に生まれる「楽しかった」「また来たい」が、この場所のい
ちばんの魅力なのだと感じました。乳幼児から小学生まで、それぞれの「楽しい」が重
なり合う博物館でした。

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【施設情報】
埼玉県立歴史と民俗の博物館
https://saitama-rekimin.spec.ed.jp/
住所:さいたま市大宮区高鼻町4-219
開館時間:9:00〜16:30(受付は16:00まで)
駐車場:あり(普通車11台 /車椅子使用者用2台/優先駐車区画2台)
ベビーカー貸し出し:あり
ものづくり工房の通常体験の予約・お問い合わせ先
TEL:048-645-8171

【イベント情報】※時期により内容が異なります
お正月イベント:毎年開催
正月遊び、キーワードラリー、撮影スポットなど
(秩父銘仙を羽織っての撮影や、コバトン・さいたまっちとの撮影タイムあり)
ベーゴマ教室:毎年秋(10月頃)
日本で唯一ベーゴマを専門に製造する「日三鋳造所」の中島先生による教室
初心者でも楽しめる内容で、毎年人気のイベントです。

(文︓きみしー  写真︓さだひろあつこ)
(掲載日:2026年2月4日)