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2000年の開館以来、うらわ美術館は「本をめぐるアート」を収集方針の一つに掲げ、その探求と収集に取り組んできました。現在、関連する所蔵作品は1,500件を超え、独自性と国際性を兼ね備えたコレクションを形成しています。こうした作品に展開される表現は、従来の美術のジャンルや形式にとらわれない、自由で多様な広がりを見せています。
多様な表現は、鑑賞者の視点や感性に応じて、さまざまな解釈を引き出します。本に託された思いや、そこから感じ取るものは人それぞれ異なり、「ブック・アート」という言葉が示す世界も、時代や文化、そして個々の経験や価値観を背景に、豊かに広がっていると言えるでしょう。
本展では、イギリス南部のサウサンプトン大学および南西部ブリストルの西イングランド大学の協力のもと、両大学が長年にわたり研究してきたイギリスのブック・アーティストたちの作品と、うらわ美術館所蔵の「本をめぐるアート」コレクションを組み合わせてご紹介します。
展覧会タイトル「約束の場所で」は、国や文化を越えて、うらわ美術館所蔵の作品とイギリスのブック・アーティストたちの作品が出会い、共鳴し合う「場」を意味しています。そしてその「場」は同時に、鑑賞者一人ひとりが作品と向き合い、自分にとっての「ブック・アート」とは何かを自由に思い描くための、想像の出発点でもあります。
本展を通じて、ぜひその広がる無限の可能性に触れてみてください。
展覧会名
うらわ美術館開館25周年記念
約束の場所で:ブック・アートで広がるイマジネーション
Urawa Art Museum 25th Anniversary
At the Promised Place: Expanding Imagination Through Book Art
出品作家
安部典子、藤井敬子、福田尚代、堀浩哉、 加納光於、柄澤齊、柏原えつとむ、河口龍夫、黒須信雄、李禹煥、中村宏、中尾寛、西村陽平、奥村綱雄、淤見一秀、小野耕石、太田泰友、塩見允枝子、藤堂、鯨津朝子、山田愛子、キャレン・ババヤン、ローラフ・バッカー、ガイ・ベグビー、ケイト・バーンスタイン、レズ・ビクネル、ガイ・ビグランド、サラ・ボッドマン、トレイシー・ブッシュ、アンジー・バトラー、ナンシー・キャンベル、アンガス・カーライル、クリスタル・チェルニチャン、ジャッキー・チェッター、エギディヤ・チリツァイテ、ヘレン・ダグラス、デイヴィッド・フェイスフル、ロバート・グッド、ノエル・グリフィス、ウォーレン・ハーパー、ガブリエラ・ハースト、ジェーン・ヒースロップ、スーザン・ヨハンクネヒト、ジュリー・ジョンストン、ディアドラ・ケリー、ソフィー・ロス、イミ・モーフ、ジョン・マクドウォール、アレスター・R・ノーブル、マイケル・オシェイ、スミ・ペレラ、リチャード・ロバーツ、スティーヴィー・ロニー、コリン・サケット、ルーシー・メイ・スコーフィールド、ティム・ショア、トーマス・サウデン、クレイグ・タッターソール、フィンレイ・テイラー、ネイサン・ウォーカー
会期
2025年11月15日(土曜日)~2026年1月18日(日曜日)
休館日
月曜日(11月24日、1月12日は開館)、年末年始(12月27日~1月4日)、2025年11月25日(火曜日)、2026年1月13日(火曜日)
開館時間
午前10時~午後5時、金曜日・土曜日のみ~午後8時(入場は閉館30分前まで)
会場
うらわ美術館
さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ3F
観覧料
一般1,000円(800円) 大高生700円(560円) 中小生200円(160円)
主催
うらわ美術館
企画協力
アートインプレッション
特別協力
鈴木規子、サラ・ボッドマン、篠原誠司