さいたま市の子育て支援の中心的存在として、2018年4月にオープンした子ども家庭総合センター「あいぱれっと」。子ども・家庭、地域の子育てを総合的に支援する施設として、単に遊び・学ぶ場だけではなく、親の子育て相談もできる場にもなっています。

また戻ってきたい、そう思われる場所に

あいぱれっとは子どもの成長を温かく見守り続けます。例えば未就学児向けの遊び場「ぱれっとひろば」では、「子どもコンシェルジュ」が親子の遊びを見守り、時にはサポートしてくれます。また様々なイベントも開催されていて、子どもたちだけでなく親同士の出会いの場の創出にもつながっています。ほかにも、中高生を対象にした音楽やダンスの活動スペースや、悩み多き若者のための個別相談窓口もあります。屋外の「冒険はらっぱ」では、子どもも大人も一緒になって夢中で遊ぶことができます。

オープンから6年、総括責任者の倉科くらしな宏明ひろあきさんは、「『行って良かった、また行きたい』『大きくなっても親になっても、いつでも戻ってきたい』と思ってもらえる場所でありたい」と考えています。

小学生向けの講座。テーマは「学びを通して、自分で考え、自分で動いていける人になろう」

あいぱれっとでの時間が
親の視野も広げてくれる

私自身も娘が幼い頃からあいぱれっとを利用しています。手づくりのおもちゃで遊ぶ娘に、手づくりの温かさに気付かせてもらい、絵本の講座では絵本の魅力を再認識しました。娘が小学生になってからは、環境・科学・SDGsなどの講座から今の時代を生きる上で大切なことを学ばせてもらっています。また、スタジオではダンスやバンドの練習で仲間と切磋琢磨したり、フリースペースでは思い思いの時間を過ごしたりする中高生の姿があります。自分探しが始まるこの時期の子どもにとって、親から離れて過ごす居場所があることの大切さを感じました。

子どもとだけ過ごす時間が増え、どうしても私たち親の視野が限られてくる子育ての時期。それでも、子どもを通して見えてくる世界に豊かな広がりがあることを、私はあいぱれっとで過ごす時間の中から教えてもらいました。

コミュニケーションツールが大きく変化している今だからこそ、人と人が対面で交流して心を通わせることができる場が大切になってくるのではないでしょうか。

 
「みんなのやりたい」を叶えてくれる冒険はらっぱ