かじゅある盆栽の魅力

江戸時代から380年続く農家の土地を活かし、昔ながらの農村文化体験を行っているのが、緑区上野田にある「 丸園 まるえん 」です。豊かな緑に囲まれた園内で、農村の原風景を感じながら、釡炒り茶体験、うどん作り体験などができます。

そんな丸園で、今回私たち家族は、「かじゅある盆栽」作りを体験してみました。

盆栽といえば、格式が高く年配の方が好むイメージ。実際、体験する小学生の子どもたちも、盆栽は知っていても「難しそう」「面白くなさそう」という印象が強い様子でした。

丸園オーナーの 丸志伸 まる しのぶ さんから作業内容の説明を受け、樹木と鉢を選んだらさっそく盆栽作りの開始です。緑のイメージが強い盆栽ですが、紅い葉のものや、実の付いたもの、春になると白い花を咲かせる樹木もあると知り、初めは乗り気ではなかった子どもたちもいつの間にか真剣な表情に。苗を固定してから、苔と石で土の表面を飾り、全体の枝ぶり、葉ぶりを確認して出来上がりです。自分だけのオリジナル盆栽が完成すると、子どもたちも満面の笑顔に。

かじゅある盆栽は、日頃のお手入れや世話も比較的容易な樹種で大きさも小ぶりなため、盆栽を気軽に始めたい方にぴったり。自宅に持ち帰って部屋に飾るだけで心を和ませてくれます。

かじゅある盆栽の販売や、農薬不使用野莱の生産・販売なども行なっています
紅葉するものや、春は白い花を咲かせるものなど、選べる樹木のタイプも農富

盆栽のイメージがガラッと変わる体験

普段、土いじりや植物に触れる機会があまりない子どもたちにとっては貴重な体験の場だったようで、最後には「楽しかった」という言葉も聞けました。私たち夫婦も、さいたま市が盆栽で有名なことは知っていたものの、正直あまり興味が持てずにいました。しかし、今回の体験を通して、堅いと思っていた盆栽のイメージがガラッと変わったのです。

かじゅある盆栽作りは、さいたま市に残っている農村文化を身近に感じ、学ぶ入口となるだけでなく、家族の楽しい思い出にもなります。また、作った盆栽は持ち帰って飾れるので、素敵なインテリアになるのも嬉しいですね。

家族で農村文化体験、おすすめです。

「歴史の話を大事にしながら、農村文化を継承して美園の失われていく農村地帯を守っていきたい」