皆さんは、「足に合った靴下」と聞いて、どんな靴下を思い浮かべますか?浦和区岸町きしちょうにある「靴下と生活雑貨のお店 さきっちょ」では、店長の越野陽子こしの ようこさんが豊富な知識で一人ひとりの悩みや希望に合った靴下を紹介してくれます。

素材や生地の厚みにこだわった冷えや蒸れを軽減する商品や、正しい姿勢や足裏の筋肉強化を促進する商品などで、「足元の改善」から「生活サイクルの好循環」を生み出すことを目指しています。

世界の伝統柄を表現した鮮やかな日本製の靴下や冷えを軽減する商品、外反母趾や巻き爪といった足のトラブルに効果が期待できる足指矯正用の五本指ソックスなど多様な商品がズラリ
豊富な知識でその人に合った靴下を選んでくれる店長の越野さん

健康意識が高く地縁の強い浦和

そもそも、越野さんは北海道の出身。厳しい寒さの中、手足の冷え性が長年の悩みだったそうです。そこで、同じ悩みを持つ人の助けになればと、2011年にシルクの五本指ソックスを中心としたネットショップ「さきっちょ」をオープン。その後、「実際の商品を手に取ってほしい」と思い、これまで移り住んだ中で越野さんが一番愛着を感じている浦和区で実店舗物件を探し始めます。そして見つけたのが、調つき神社近く、元々は歯医者だったという昭和時代の建物。外装・内装をフルリノベーションし、2017年、浦和にさきっちょが誕生しました。

意外なことに、まず好評となったのは、開店と同時に始めた2階のレンタルスペース。4畳半くらいのこじんまりとした空間はガラス張りの開放感のある雰囲気が話題となり、さらにその利用者がさきっちょでも買い物をするようになりました。加えて、口コミの力も大きかったと言います。

「浦和は文教都市として発展してきたので、この土地に長く住んでいる人も多く、地縁も強い。また健康意識も高く、それも相まってこのお店の評判が人から人へと伝わっていきました。そんな『人と人とのつながり』に育ててもらったお店でもあると、私自身は感じています」。

さきっちょの外観。
2階に見えるのがレンタルスペース

靴下だけじゃない、温かい人柄も人気の秘密

現在、様々な場所で精力的に活動する越野さん。お客さんの話に熱心に耳を傾けている姿が印象的で、そうした人柄の良さも、お店がファンを獲得している理由の一つと感じます。

「自分の『足元』に意識を向けるタイミングは人それぞれ。気になることがあったら、お気軽にいらしてください」と、語ってくれました。