

これ、お酒みたい…⁉︎
発酵による味の新旋風
初めて飲んだ時の驚きが忘れられない飲み物があります。 それは、アジア初のジンジャービアの醸造・販売を手がける「株式会社しょうがのむし」の「発酵ジンジャーエール」。初めて感じる豊かな風味。まるでお酒のような発酵の味わい。この商品が今、ジンジャーエール界に新旋風を巻き起こしているようです。
世界で親しまれているイギリス発祥のジンジャービア。ジンジャーエールの原型ともいわれており、生姜に砂糖やスパイスなどを加えて発酵させた飲み物で、「ビア」と付きますが、アルコールは含まれていません。それを日本で販売するにあたり、しょうがのむし代表の周東孝一さんが「発酵ジンジャーエール」と名付けました。
ノンアルコールなのにお酒のような豊かな発酵の風味を味わえる発酵ジンジャーエールは、お酒を飲めない人も楽しめます。カクテルの割り材としても使えるので、飲める人も飲めない人も、食卓で一緒に楽しむことができます。
またコーヒーや紅茶、果物など様々なフレーバーがあり、ワイン粕を使用する「red amethyst」ではさらなる芳醇さを味わうことができます。

発酵ジンジャーエールで見沼の農地に活力を
周東さんが発酵ジンジャーエールづくりに夢中になったのは、奥さんの実家の台湾へ帰省した際に目にした大量の生姜がきっかけ。以前から発酵の奥深さに惹かれていた中で、地元見沼地区における休耕地問題を知りました。「見沼の生姜を使ってジンジャービアを作れば農地活用につながるのでは」。そう考えた周東さんは、醸造所設立に向けて動き始めました。
生姜をはじめとする原材料は、現在も周東さんが生産者を直接訪問して仕入れています。また、使用するワイン粕などは製造過程で出たものを安価で購入し、アップサイクルして活用。こういった周東さん独自の「仕入れ方法」は、新商品だけでなく、無駄のない循環を生み出し、発酵ジンジャーエールづくりを通して社会課題も解決しようという生産者・製造者・消費者の「三方良し」の在り方となっていて、これがとても素敵なのです。
発酵ジンジャーエールは、販売・取扱店舗も増えており、生樽で提供する飲食店もあるそうです。ますます目が離せないこの魅力的な飲み物。世界に誇れるさいたまの新名産になっていくこと間違いなしです。

