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近年、再び注目を浴びている「新版画」。それは版元・渡邊庄三郎(1885-1962)の試みから始まりました。江戸時代に確立された浮世絵木版画(錦絵)は、明治末期になると銅版や石版、写真技術流入の影響により衰退しつつありましたが、その高度な彫りの技術やバレン摺りが生み出す特有の美しさに魅了された庄三郎は、伝統的な浮世絵の技術と新しい絵画表現との融合を目指します。
明治42年(1909)、庄三郎は24歳で東京・京橋に渡邊版画店(現・渡邊木版美術画舗)を構え、浮世絵の研究や販売を行う傍ら、大正4年(1915)から、来日していた外国人画家の作品の版画化を試み、同時に鏑木清方門下生ら新進気鋭の画家たちを絵師として起用します。そして高品質な材料、優れた技術を持つ彫師や摺師、そして庄三郎の創意工夫と優れた審美眼により、新たな浮世絵木版画となる「新版画」を世に送り出すことに成功します。
本展は庄三郎の精神を今なお受け継ぐ渡邊木版美術画舗の全面的な協力のもと、残存数が少なく貴重な初摺の渡邊版を出品します。また、日本人画家として新版画第一作を手掛けた橋口五葉による装丁本など当館所蔵作品もあわせて展示します。
庄三郎の挑戦の軌跡を辿りながら、モダンな精神と瑞々しい表現に彩られた「新版画」の世界を存分にご堪能ください。
展示構成
I 「新版画」の誕生
II 多彩な美人画の世界
III 新たな風景画の出現
IV モダン役者絵
V 花鳥新版画の魅力
出品作家
伊東深水、小原祥邨、笠松紫浪、川瀬巴水、小早川清、高橋松亭、名取春仙、橋口五葉、山村耕花、𠮷田博、フリッツ・カペラリ、チャールズ・W・バートレット 他
会期
2024年11月16日(土曜日)〜2025年1月19日(日曜日)
休館日
月曜日(1月13日は開館)、年末年始(12月27日~1月4日)、1月14日(火曜日)
開館時間
午前10時から 午後5時(金曜日・土曜日は午後8時)まで
ギャラリーへの入場は閉館の30分前まで
観覧料
一般 620(490)円 大高生 410(320)円 中小生 200(160)円
いつもの「リピーター割引」が、空調設備改修休館を経て期間限定でパワーアップ!
うらわ美術館開館でこれまで(平成12年~令和5年)に開催された展覧会の観覧済み有料観覧券のご提示により、団体料金でご覧いただけます(観覧券1枚につき、1名、1回限り)
注1:障害者手帳割引を除き各種割引との併用はできません(例:団体料金へのリピーター割引plusの適用等)
注2:観覧済み有料観覧券は、うらわ美術館開館以降(平成12年~令和5年) の企画展の有料観覧券を対象とします
注3:過去の展覧会でリピーター割引を利用した有料観覧券、およびリピーター割引で購入した令和5年までの有料観覧券も、リピーター割引plusの対象となります(「THE 新版画」有料観覧券を除く)
注4:「THE 新版画」の有料観覧券で再度「THE 新版画」 へ入場する際にリピーター割引plus を利用するには、リピーター割引を利用しないで購入した観覧済み有料観覧券(裏面にリピーター割引印が押印されていて、かつ適用済印が押印されていないもの)を対象とします。リピーター割引plusで購入した「THE 新版画」の有料観覧券は、リピーター割引plusの対象外となるので、「THE 新版画」において再度入場する際にリピーター割引plusの適用を受ける有料観覧券の対象とはなりません
主催
うらわ美術館
特別協力
株式会社渡邊木版美術画舗
企画協力
株式会社アートワン
イベント協力
株式会社ジャパンディスプレイ
12月1日(日曜日)14時~(13時45分開場、約90分)
摺り実演 渡辺英次氏(木版画摺師)
解説 渡邊章一郎氏(渡邊木版美術画舗 代表取締役)
会場 ギャラリーC
申込不要、当日の観覧券要、先着順30名(当日開館より整理券を配布します)
12月7日(土曜日)14時~(約45分)
講師 渡邊章一郎氏(渡邊木版美術画舗 代表取締役)
会場 展示室内
申込不要、当日の観覧券要
12月14日(土曜日)14時~(13時45分開場、約60分)
講師 小山周子氏(東京都江戸東京博物館 学芸員)
1月11日(土曜日)14時~(13時45分開場、約60分)
講師 日野原健司氏(太田記念美術館 主席学芸員)
会場 ギャラリーC
申込不要、当日の観覧券要、先着順30名(当日開館より整理券を配布します)
12月21日(土曜日)11時~(約30分)
1月10日(金曜日)18時~(約30分)
会場 展示室内
申込不要、当日の観覧券要
手話通訳のほか、透明インターフェイス『Rælclear(レルクリア)』を用いた文字情報保障付き
「うらわ美術館こどもニュース うらびぃNо.63」を持って展覧会を観覧する先着100名の方にうらびぃ缶バッチをプレゼントします。
同施設内のロイヤルパインズホテル浦和では、本展出品作から着想を得たコラボメニューが登場予定!
ギャラリーD
観覧無料
笠間日動美術館コレクション
フランス近代絵画の巨匠たち:モネ、ルノワールからピカソ、マティスまで
2025年4月19日(土曜日)~6月15日(日曜日)
プレスリリースは下記の「関連ダウンロードファイル」の添付資料をご覧ください。