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更新日付:2026年4月1日 / ページ番号:C120203
令和7年に大宮盆栽村が100周年を迎えるにあたり、大宮盆栽村や盆栽に関わる皆さんに想いを語っていただきます。
今回は蔓青園5代目園主 加藤 崇寿さんです。
※インタビューの一部を抜粋・要約してご紹介しています。インタビューの全容は動画をご覧ください!
今世界中で、本当に盆栽という文化を楽しんでいただいているんですけど、その中でやっぱり本来の盆栽をこれから海外の方もより希求されていく、求められていくと思うんですね。

その中で盆栽の元々のスタート、日本の中で特に大宮盆栽村が聖地というか、メッカというか、そういう場所と思われるので、そういう中で本当の盆栽を世界中の人により発信していきたいと思います。
私が祖父から話を聞いている範囲なんですけど、例えば戦争中、水やりをする事自体もちょっとこう雰囲気として「そんな余裕があるのか」っていうような、厳しい環境の中で盆栽を維持したり、あとは終戦直後ですと闇市に盆栽を持っていってそこで盆栽に興味ある方を迎え入れたりしていたこともあった時代だった。
他の分野も一緒ですけど、そういう厳しい時代を経て、今本当に豊かにはなったんですけど、心の豊かさというか、心の…何て言うんですかね、平和というか、そういうものを今の方々は非常に求められていて、その状況をひとつ満たす要素としても盆栽っていうのはすごく望まれていると思います。
私が考える盆栽はもちろん園芸の一部です。ただ園芸の中でもさらに昇華したものなので、園芸ではないっていうことを意識していかないといけないと思っています。
例えば育てるのは外です、基本的に。でもそれ以上にやっぱり鑑賞する、特に外で鑑賞するだけじゃなくて、室内に飾って鑑賞するってことをしないと、盆栽の楽しみとか面白みが半減しちゃうと思うんですね。

あえて私言うんですけど、普段水をかけて、肥料をやったり消毒したり木をいつも向き合って育てる。これ日本って農耕社会だから「ケとハレ」があると思うんですけど、それ要するに「ケ」なんですよね。普段「ケ」の部分を常に一生懸命大事に育てて、その結果として「ハレ」の時も必要だと思うんです。その「ハレ」の部分を楽しまないで盆栽をただ外で育てて全部終わるのは私はすごくもったいないと思っていまして。
やっぱり大宮盆栽村は園芸じゃなくて、単に高級な盆栽を扱っていることではなくて、本当に質的に高い、その質っていうのは単に値段が高いんじゃなくて、観賞価値として非常に高いものを扱ってるトップレベルのところが盆栽村だと思っています。だからそれはこれからも続けなきゃいけないと思います。
ただそういう意味で盆栽村っていうのがこれから海外で世界中、盆栽を熱心にやられている中でより盆栽とは何かっていう、本質的なところに必ず皆さん立ち戻るので、その際に本家の盆栽、特に大宮盆栽村が本当の盆栽が何かっていうものをずっと維持して発信していかないと、非常に良くないというか、もったいないというか、間違ってしまうと思うので、そこが一番大事なことだと思います。
次世代に盆栽に近づいていただくってことで言うと、そもそも私が考える盆栽を説明する上で、自生地と原風景があるんですね。
自生地は、もともと植物があったであろうと思われるような環境、自然環境。原風景は、例えば自分で考える、それぞれが考える、特にその自然って今話をしているのは樹木のことですけど、樹木の自然環境のこういう形が自分は非常に見ていて居心地がいいとか、本来小さい頃そういう環境で育ったとか、そういう環境のところで樹木の環境で育ったとか、そういう原風景があるわけですよ、必ず。
その原風景がマンションだとか、そういう環境の中で作られた公園の樹木だけでしか感じられることがない今の若い子どもたちにとって、やっぱり盆栽をきっかけとして、例えば盆栽を育てることによって、まずは植物を慈しむ気持ちを持っていただく。でも最終的にはその樹木が盆栽っていうのもある意味自然の縮図を作り出したもので、この木が本来あったであろう大自然の自然環境をその子どもが「自分の盆栽はこうだけど、これが山にある時、どういう景色なんだろう」っていう所までイメージして、もう一回原風景を取り戻していただくことを出来ればしていただけると最高かなと思っています。

だから盆栽は要するに、自然界で一番不自然な存在の人間が考える自然美なんですよね。不自然な存在の人間が考える自然美をどうやって今日的に盆栽で表現するか。後、見る方は盆栽にそういう自然の美しさとか、そういうものをどうやって盆栽で感じてもらえるか、それを深めていけば盆栽はよりこれからの100年も発展していくと思います。
スポーツ文化局/文化部/文化政策課 大宮盆栽村振興係
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